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身体考察 2022年

 

2022年12月22日(木)

片足立ちをして身体のバランステスト行いバランスを保てない場合、必ずしも下肢の筋力の低下、骨盤の転位が原因とは限らない。

まったくないとは言い難いが、機能解剖的視点で説明するとバランスを保てない身体状態に肩甲骨上肢帯の転位とそれに連鎖する頭蓋骨の転位が原因である場合がある。肩甲骨上肢帯と頭蓋骨が連鎖して転位し、それに伴って側胸部が収縮緊張させている身体状態であるがために平衡、重心バランスが崩れ、片足立ちでバランスが保てないことがあります。

 

 

2022年12月10日(土)

腰椎4・5番の拘縮させていく要因に左右腸骨稜上棘を内閉鎖の転位があると考えられる。

左右坐骨がバランスの偏向坐骨を下垂に負荷を掛け緊張させ腰椎の靭帯、筋繊維を拘縮させていくことで腰椎のゆがみを修正と安定をさせているのだが、さらなる骨盤の転位緊張と体幹内部による軽微な捻転作用による緊張が無意識に繰り返されることで左右腸骨稜上棘を内閉鎖に緊張させてしまっていることで腰椎4・5番を徐々に拘縮へと進行させているとみられる。

この腰部の状態を軸に肩甲骨帯転位に伴う後背筋群のゆがみ、筋繊維の拘縮そして骨盤下肢帯の捻転的な動作を無意識に送り続けていくことでさらに腸骨稜上棘を内閉鎖状態にし腸腰靭帯と伴い腰椎4・5を拘縮させ慢性化させていくと考察する。

加齢、体を酷使の継続、身体の過緊張などの要因で腰椎4・5番の拘縮を悪化が慢性腰痛、さては腰椎狭窄症、すべり症、ヘルニアに向かわせると推測する。

 

 

2022年11月26日(土)

脊柱の捻転、そして左右の肩甲骨上肢帯の平衡バランスの転位、緊張差で起きた胸椎のゆがみを胸椎一番付近の僧帽筋を収縮緊張させていることで自力でゆがみを修正させ、ゆがみが起きていないような状態にしているとみられる。

緊張箇所はうまく説明することは難しいが、頸椎7番と胸椎1番の間、経穴で表すと小腸経肩中兪に当たる所であろうか。左右肩甲骨上肢帯の転位緊張、筋疲労の蓄積などの要因でその個所が過緊張となり胸椎全体を拘縮へと進行させていくと考察する。胸椎全体が拘縮へと進行していくと後背筋群はもちろん頸椎をも連鎖して緊張、過緊張にさせるようになり、また頸椎7番と胸椎1番が挙上転位にあると 応力の作用も加わり胸椎が後弯に拘縮した姿勢となっていくと推測する。収縮緊張によってゆがみが修正されている状態にあっても胸椎椎骨にゆがみがみられる場合、左右肩甲骨の極度の転位、胸郭肋骨のゆがみ、そして身体バランス崩れから筋肉の流れが著しく崩れていると判断する。

緊張箇所に関わらず頸椎7番と胸椎1番周辺は冷えを集約させやすく血行不良や免疫力を招きやすい箇所でもあるので、どこか調子が悪く感冒的な状態にある方は頸椎7番と胸椎1番周辺、小腸経肩中兪に当たる箇所また周辺を過緊張または拘縮させ冷えを伴わせているのかもしれません。

 

 

2022年11月14日(月)

正中線は身体の筋肉と神経の緊張と緩和をコントロールする。

我々は正中の範囲の中で効率よく四肢を運動させているが逆に身体を内側へと緊張させてもしている。四肢が正中線からズレ、転位されると筋肉に緊張差による疲労が起こり、関節を負荷により拘縮させていく。

正中線から外れた脊柱の椎骨はゆがみと筋・腱を拘縮させ、ゆがみの中で正中線に合致している椎骨また部位は身体の捻転作用からくる負荷がかかり慢性化させれば筋・腱、椎間板を拘縮し異常を来たし神経節を刺激させる。

正中線が安定した身体は下肢を例にして言えば、左右に軸と支持が交互にバランスよく作用し、関節と筋肉に偏った負荷がかかりにくい。
正中線を基準に身体を安定させてると一時期、バランスと筋肉の流れ、そして神経節の緊張の変化で腓腹筋、アキレス腱、また他の筋肉に張りと違和感を感じ、個人の身体状態によって違いはあるが次第に緩和解消されていくと思われる。

 

 

2022年10月24日(月)

肩関節の挙上運動は肩甲骨下角が外転へと可動されることで肩関節を挙上へと運動させていくことができる。しかし、なにかしら態勢の負荷と歪みで急に筋力が低下し、腕を上げたり、物を持ち上げるなどの行為が困難になる、つまり挙上運動の筋力が落ちることがある。

上肢運動力低下の原因として肩甲骨の下垂転位にあり、特に肩甲骨下角が下垂された場合に起こすとみられる。肩甲骨下角が下垂されることで前鋸筋の収縮過緊張し胸郭肋骨が歪み、僧帽筋、斜角筋、肩甲挙筋が伸び、肩甲骨肩峰から肩が下がった状況となる。

前鋸筋の収縮過緊張し胸郭・肋骨がゆがみで肩甲骨下角が下垂とともに内転状態で拘縮されていくことで下角の外転への可動が制限され上肢の挙上が困難に陥るとみられる。

上肢を挙上させていくためには肘関節を内方向へのゆがみを利用させながら力を働かせなければならず、肘関節の運動緊張から態勢のゆがみが起きることで肩甲骨下角が上方へ転位した状態となり筋力が回復させることにはなるが、伸された僧帽筋、斜角筋、肩甲挙筋の筋繊維部を急激に拘縮させるようになり対称側の頸椎筋群が常に拘縮過緊張状態となり、肩甲骨神経節をも拘縮させることがあれば首筋から指先にかけて痺れ感が起きる恐れもある。そして肘関節のゆがみと肩関節上腕を慢性的に収縮緊張の蓄積で腱板を伸長させてしまうことで肩関節筋群を収縮不全となり急に上肢が抜けたように力が入らなくなるという現象が起きると考察する。

 

 

2022年10月11日(火)

身体の軸は下肢に位置せず体幹内に位置すると考えています。

下肢が転位によって体幹軸上に強調して位置した場合、股関節の圧迫で腸骨が開き、下肢が内旋強調され大殿筋、梨状筋を緊張または硬縮させる。

その状態が維持された場合、股関節に違和感、痛みまたは坐骨神経痛のような症状が表れる。

 

 

2022年09月28日(水)

捻挫をしたわけでもないのに足首周辺が腫れたようにむくんでいる。この状態は高齢者によく見られ、脚の筋力の低下と足関節の柔軟性、また足指の運動力の低下が原因と思われる。

高齢の方に関しては脚の筋力の低下と足関節の腱の柔軟性、足指の運動力が低下し、アキレス腱を収縮過緊にさせ足関節を慢性的な屈曲状態で歩行などの運動を行い負荷をかけていくようになる。また膝関節と足関節の転位がある状態で身体の平衡バランス崩れから外果に負荷をかけていくようになる。

アキレス腱の収縮過緊張は外果を外反方向に力作用を働かせ、前方方向に収縮過緊張を起こしている。そして足関節を背屈状態にし、重心負荷から距腿関節を拘縮させ、足関節のゆがみから後脛腓靭帯を拘縮させていく。この2つの部位の腱を慢性的に負荷をかけ拘縮させている状況で立位姿勢や歩行などの運動で負荷をかけていくようになるため次第に足関節周辺が無自覚に腫れたように浮腫みを起こさせていくと考察する。

アキレス腱の収縮過緊張に伴う足関節の拘縮は骨盤・股関節筋群の柔軟性と可動力が損なわれ腰椎を拘縮維持させていくようにもなり、ヒラメ筋が過緊張になることで脚が常にだるさを感じるようになる。

 

 

2022年09月09日(土)

腰椎、骨盤を安定状態に施術しても、根深い腰痛とそれが原因で引き起こされる症状の改善を滞らせてしまう要因はどこなのだろうか?

個人個人が持つ身体状態を踏まえたうえで調べ、考察した中で着目したのは、アキレス腱の収縮過緊張の慢性維持。もうひとつ股関節・大腿骨頭の炎症ではないかと推測している。

アキレス腱の収縮過緊張があるために骨盤・股関節筋群の柔軟性と可動力が損なわれる。そのため骨盤・股関節を調整を行っても元の転位した状態に還し、回復を遅らせ腰椎筋繊維を拘縮させ続けているとみる。

また骨盤・股関節筋群の柔軟性と可動力が損なわれ、大腿骨頭に運動負荷が生じていくうちに股関節・大腿骨頭を炎症性の緊張を発生させ慢性維持させてしまっていると考察している。この炎症によってL4・5・S1・2からくる下殿神経を常に刺激し続けているがために痛みと下肢のしびれ感を慢性的に起こさせていると考察している。

この二つの要因が同時に慢性維持させてしまっているがために改善が滞らせているのではと推測しているが、まだ推測の域に脱していない。

 

 

2022年08月26日(金)

5月26日の記事『姿勢を形作らせてしまう箇所』に胸椎5・6番を取り上げたが、胸椎5・6番には他の特徴があると考察している。

それは、胸椎5・6番は心労が表れる箇所でもある。つまり精神的な疲労によってでも胸椎5・6番の起立筋や周辺筋繊維を緊張、過緊張させ、さらには拘縮させて背中を凝らせてしまうことがある。

東洋医学の観点でも胸椎5・6番周辺には精神感動、情緒を司る経穴が存在し、督脈系の神道穴、霊台穴、膀胱系の心兪穴がそれに当たり、胸椎5・6番は心労による緊張反応が表れる箇所でもあると推測できる。

これまで施術した方の中になにかしらの心労の蓄積がある方は膀胱系心兪穴を硬結させ背中を凝らせており、胸椎5・6番周辺筋群の過緊張、拘縮に隠れた状態で心兪穴が硬結していた。

それは大人はもちろん、小学生ぐらいの子供でも心兪穴の硬結をさせる。椎5・6番周辺の拘縮をやわらげ施していくうちに次第に心兪穴の硬結を確認することがある。

また督脈系神道穴、霊台穴に位置する胸椎5・6番の棘突起のあたりを押圧または触れるだけでもピリッとした響きのある痛みを感じるような状態であれば、かなり心労が蓄積されていると思われる。

 

 

2022年08月13日(土)

鎖骨の運動と肩甲骨の運動がスムーズに連動し可動されることで肩を分回しに運動をさせることができるのであるが、左右肩甲骨上肢帯を可動が少なく緊張をさせていると肩甲骨・鎖骨が前方方向に転位するようになるとみられる。

肩甲骨・鎖骨が前方方向に転位させていくことで肩鎖関節関節、胸鎖関節の腱の拘縮を高め、鎖骨の可動を低下させ肩甲骨もスムーズに可動しなくなるために肩関節の可動力と柔軟性を低下されている。

その状態が維持させているがために肩甲骨上角部周辺、胸郭出口の筋繊維を収縮過緊張し頸椎から胸椎までの頸椎、後背筋群の筋肉を過緊張、拘縮させいくこととなり次第に姿勢を悪くさせていく。

肩甲骨・鎖骨のアンバランスな転位の状態は胸郭を過緊張状態に早く進めていくと推測する。それは肩甲骨・鎖骨の可動が少ないことで大胸筋、小胸筋、前鋸筋、肋間筋の伸縮運動が柔軟になされずにあるためで胸郭が慢性的に過緊張状態にあることで疲れが抜けにくくなる。

身体慢性的疲労で身体の過緊張を起こすと肩甲骨が左右違う転位をしていても、体格に影響せず、左右肩甲骨が内方向に緊張するようになり菱形筋をはじめ後背筋群を疲労拘縮を強めていく。また運動不足などの要因があると左右肩甲骨が寄せるように内転位緊張していく。菱形筋の拘縮が高まったためか背中を凝らすようになり、息が詰まるような感覚に陥る。また慢性的疲労にあると空咳のような症状を起こし長く続く恐れがある。

 

 

2022年07月30日(土)

内旋軸が強調された下肢は骨盤底筋の緊張に伴い仙腸関節に歪みと拘縮を作り出していく.。

そして重心と重心により負荷が掛かった下肢にも支持作用が強く働き固定された状態となり仙腸関節から腰椎体幹を回旋することになるため仙腸関節の拘縮が増していくとみられる。

仙腸関節の拘縮に伴って仙椎、腰椎3〜5番に負担を掛か続け腰椎骨盤が固定化された身体状態に陥れば脊柱管の圧迫から腰椎神経節、坐骨神経に異常を起こし腰椎拘縮による腰痛と臀部全体に過緊張からくる神経痛を起こしていく。

 

 

2022年07月15日(金)

体幹のゆがみと緊張に伴う横隔膜の緊張は呼吸が浅くなるだけでなく、四肢の運動・可動域が低下するようになり体幹が過緊張状態にし身体全体の筋肉・腱の弾力、柔軟性を低下させる。そのために身体のパフォーマンスを低下させていくようになる。

横隔膜のゆがみと緊張がなぜ身体の運動機能にも影響を与えるのかというと横隔膜は体幹を安定させる機能も持ち合わせているからである。横隔膜は腰椎1〜3番にも付着していることで横隔膜を慢性的に過緊張にさせていくとことで胸郭・肋骨とともに腰椎、骨盤をも拘縮させていくと考えられる。

横隔膜は体内の肋骨下部の内側に付着しているために横隔膜自体を触診し緊張を緩めたり、ゆがみを解消させることはできない、ゆがみと緊張の反射として腹直筋の中央の白線と呼ばれる筋膜繊維を緊張させているとみている。

腹直筋は横隔膜と連動して運動し呼吸運動を助ける働きがあり、横隔膜のゆがみと緊張に反射し腹直筋の筋膜繊維が緊張、過緊張を起こすと上腹部が張ったような状態になる。それゆえ横隔膜が慢性的に緊張状態にあることで腹部膨満状態になると考察する。

 

 

2022年06月30日(木)

身体状態としては姿勢は悪くはないが見た目として姿勢を悪く見えさせてしまう。

なぜそうなってしまっているのか?

その要因に僧帽筋のゆがみと収縮緊張からくる頸椎7番と胸椎12番の転位拘縮にあると考察している。

頸椎7番と胸椎12番は左右の肩甲骨上肢帯の平衡バランスの転位と運動性緊張差、頭蓋骨の転位など多方面からくる僧帽筋のゆがみと収縮緊張の
影響を受けている思われ、頭蓋骨から左右肩のバランスと頸椎を安定させていくために内方向へ収縮緊張をさせ、内側への収縮緊張を頸椎7番と胸椎1番に吸収せていくことでやわらげ僧帽筋全体を安定化させているとみられる。

左右肩甲骨上肢帯の転位緊張が更新させていくにつれ頸椎7番と胸椎1番の拘縮が高まり、頸椎の伸展緊張をやわらげ、生理弯曲を維持させるために頸椎7番と胸椎1番を後方に突出するように転位拘縮させている。頸椎7番と胸椎1番が後方に突出することで頸椎と頭蓋骨の負荷を軽減させていくのだが、頭が前のめりになるような形になり、頸椎が屈曲緊張をさせていくようになる。

このために姿勢が見た目にも姿勢が悪くなり、慢性化すれば僧帽筋全体の拘縮も伴って本当に姿勢が悪くなり、肩・首・背中のこり、左右肩甲骨上肢帯の運動機能の低下などの不調を起こし、また迷走神経の乱れで内蔵機能の低下なども起こす恐れも考えられる。

 

 

2022年06月14日(火)

体幹を慢性的に過緊張、拘縮状態にさせている身体の特徴のひとつに胸椎12番の拘縮があげられる。

機能的視点で考察すると胸椎12番を身体状況に応じゆがみと緊張をさせることで肩関節、股関節の平衡バランスの転位を軽減させ、脊柱ゆがみを修正させ、体幹を安定状態にさせていると考察するのだが、ゆがみの修正の働きで胸椎12番を慢性的に拘縮させていくことは脊柱、体幹筋群の拘縮を進め高めていくと思われる。

特に四肢の可動範囲が低く、骨盤下肢帯が捻転的に動作緊張させているタイプの方ほど胸椎12番を拘縮させやすくなり腰椎に負荷をかけやすい姿勢と身体状態となっている。

骨盤下肢帯からの腰椎の負担を胸椎12番が吸収し和らげているようにみられ、胸椎12番の拘縮を慢性化させていけばいくほど腰椎への負担をやわらげる力が低下し、腰椎筋群の拘縮と慢性的な負担で反り腰のような姿勢となっていく。

胸椎12番を慢性的に拘縮状態にさせ続けていることは肩・股関節の捻転運動からの負担を逃す能力も低下していくため体幹の柔軟性が低下し、関節の腱並びに身体全体を拘縮傾向に陥らせていくとみられる。

体幹が拘縮状態にあり左右股関節の可動力が低下したうえに軽微な捻転運動を無為自然に負荷緊張させ続けていくことで大腿骨の脛対角が変位し、下腿関節へのゆがみから股関節への負荷による痛み、骨盤下肢帯転位による腰痛を慢性的に感じるようになり、相対的に肩への負担も生じるようにもなる。また体幹筋の弾力、柔軟性の低下させているために疲労が緩和解消されにくくもなっていく。

 

 

2022年05月26日(木)

姿勢は骨盤の転位、ゆがみに伴う仙骨の傾斜角度の転位によって決定され、胸椎の起立筋の拘縮で姿勢が個々形作られている。

胸椎は腰椎、頸椎と違い、可動が狭く少ない各椎骨を各肋骨で支えられているがゆえに様々な悪要因により脊柱起立筋をさらに拘縮させていくことになるため姿勢を悪化させた状態で固定化させるようになる。

特に胸椎5番、6番、個人によっては7番も含まれ、棘突起、横突起ライン起立筋の拘縮が強く起きており、この箇所が拘縮していくために個人の体質、身体状態に応じた姿勢に形つくらせていると考察している。

 

 

2022年05月11日(水)

朝晩は肌寒くはあるものの屋外に出れば日差しが少し暑くも感じられる程度の気候で真夏ほどの強い日差しではないものの、体を長時間日差しに当てていることで徐々に体が熱せられ、気づかぬうちに体に熱が籠り、『隠れ熱中症』の状態にさせてしまっている方がおられます。

それによって局所痛を起こしたり、緊張性頭痛を起こしています。

熱中症状態にあると思われる方の場合、施術前の身体検査の段階で後頭部、頸椎後面、胸郭出口に熱感が感じられるが、隠れ熱中症の状態では身体検査の段階では熱感はあまり感じられず施術を進めていくうちに徐々に脊柱に緊張が表れ、後頭骨、頸椎後面が熱感による緊張が表れてくるのが特徴。

症状を起こすメカニズムは本熱中症であっても隠れ熱中症の状態にあっても変わらず、後頭骨と頸部後面が日差しで熱性の緊張が起き、自覚なく熱性の緊張を体内に保持させていることで小脳の機能が低下し、平衡神経と脳脊髄神経に乱れを起こし、末梢神経の過緊張にさせていくようになることで身体の負荷と疲労が集中し筋繊維が著しく拘縮している局所に急激な痛みを起こすと考えられます。

隠れ熱中症の場合、平衡神経の乱れからか後頭骨が傾位していることも特徴にあり、頸椎筋繊維の拘縮と側頭骨、蝶形骨の個所の筋肉の緊張から頭部全体を緊張させ緊張性の頭痛を発症させていると推測します。

たとえ屋内で作業等をしても体を動かせば代謝も上がり室内の気温や湿度状況によっては体に熱を籠らせてしまう恐れがあります。日中に散歩など外出し長時間日差しに当たった方はもちろん、熱を帯びた後頭部と頸椎後面を冷まさせ、心身の興奮状態を静めるようにしてください。

 

 

2022年04月24日(日)

首、背中が凝って、衣服が引っ張られるというような違和感を感じる

そんな感覚になる身体状態を観察し考察すると、それは僧帽筋が収縮緊張による姿勢のゆがみからと思われます

上部僧帽筋が下方に緊張収縮し、C7〜th6までの中部僧帽筋が上方に収縮緊張することで頸椎が伸展に緊張され後背筋群が姿勢起立筋の緊張によって首から後背が前傾姿勢となり、C7・th1の棘突起、特にth1が後方に突出すように後方に負荷拘縮しています。

C7・th1の拘縮は肩甲骨上肢帯の疲労による緊張と平衡バランスの転位、そして僧帽筋が上方に慢性的に緊張されることで起こし,
背中、首がいつも凝った状態にさせていきます。

この緊張変位から首から後背が前傾となった姿勢を腰椎、腰椎筋群の緊張収縮させることで前傾姿勢の状態のまま姿勢を立てなすようになり衣服が後ろに引っ張られるような感覚をするようになると考察します。

そもそもの要因は後背部筋群の拘縮。腕を大きく円を描くように回し運動して腕から背中をやわらげるように心がけてください。

 

 

2022年04月10日(日)

最近、お客様のお体を確認観察し施術していくうちに各個人の体に特定のゆがみによる癖を身に着けていると気づいた。

この体に起きている癖に関してはもうすでに野口整体創始者である野口晴哉氏が『体癖』と表現し概念をまとめ上げている。
ウィキペディア(Wikipedia)

私は機能的視点で捉え、特定箇所の骨格のゆがみと筋繊維の拘縮が癖となり保持しつづけていると考察した。

個人の体質、様々な生活習慣、行動・運動傾向など年を重ねていく段階の中で特定の個所に負荷をかけ骨格と筋繊維にゆがみと拘縮を作り、それが癖となり根付かせてしまっている。そのために特定箇所を始点に平衡、重心バランスが崩れ、筋肉に偏りをつくり身体を多岐に渡りゆがみを起こしているとみられる。

各個人の環境、生活活動よって身体にかかる負荷緊張に違いはあるが、癖は一か所で収まる場合もあれば、身体のゆがみを繰り返すことで数か所も起こすとみられる。精神的な影響によって身体に癖を生み出すと思われる。

その癖から個人個人、生活活動と習慣によって身体の偏りで身体機能の低下による症状を起こし、内臓の偏りも起きることで内臓機能の不調を起こす要因ともなり、また神経的悪影響も与えていくと推測する。

 

 

2022年03月21日(月)

もうすぐ暖かい季節がやってきます。しかし、人間はそうすぐには季節の変化に順応していかない。暖かくなる季節に備えて活動しやすい状態にさせるために寒さで縮こまった筋肉と腱、そして緊張させた神経をやわらげ、安定にさせていくことが必要です。

暖かくなる季節に備え、うまく気候の変化に体と自律神経を順応させていくためには、昨年にも言ってきていましたが、何はともわれ規則正しい生活をすること。規則正しい生活を送っていくことで新しい活動に向けて体と自律神経を整え、準備をさせていきましょう。

今シーズンの冬は例年になく寒くてよく足元が冷えたのではないでしょうか? 足元が冷えて腓腹筋、ヒラメ筋、アキレス腱も緊張させていると考えられます。

腓腹筋、ヒラメ筋、アキレス腱を緊張させたまま放置させていくとにいると疲れ易くもなり、疲れが抜けにくくにもなります。また腓腹筋を緊張させたままでいることは気温の上昇に対して血圧が安定していかず体調不良、生活習慣病、病気のリスクを高めていきます。

まずは足首を回すストレッチなどして足首をやわらげ、冷えで低下した血流をよくし、寒さで緊張したふくらはぎとアキレス腱の緊張をゆっくりとやわらげることから始めて下さい。

 

 

2022年03月08日(火)

顎関節のゆがみの要因の大半が偏った咀嚼よる噛み合わせの不具合。

身体の歪み、左右肩甲骨上肢帯の緊張差、重心バランスの崩れから左右咀嚼に差を発生させていく。そして頭蓋骨が平衡バランスを崩れで転位し側屈状態になり顎関節をゆがませていく。と同時に頸椎の4番にゆがみと拘縮を発生させている。

頸椎4番のゆがみと拘縮があることで顎関節をゆがませた状態にさせ、頸椎筋郡をいつまでも緊張状態にさせていくと考察する。

顎関節のゆがみを改善させ頭蓋骨を安定した状態にさせていくためには頸椎4番を並行して調整することが必要とみている。

 

 

2022年02月28日(月)

四肢の緊張差が維持されてしまう身体状態はどのようになっているのか?

外的要因を除き、機能解剖の視点でみると、それは肋骨のゆがみにあると考察する。特に腹部位置の左右の肋軟骨にゆがみがあることで四肢の緊張差が維持させていると考察する。

観察を進めると腹部肋軟骨が外方向へにゆがみを起こし、外方向にゆがみが起きた腹部肋軟骨と対称の上肢、下肢は求心性に緊張するようになり、非対称側の上肢・下肢は反対側の肋軟骨が内側へゆがみと緊張が起きることで遠心性へ緊張し下肢が内側に力作用が働き内転位にさせている。

この肋軟骨のゆがみが維持され、四肢の運動性緊張、体幹の平衡、重心バランスの崩れが増すことで胸郭肋骨が過緊張、拘縮させていくことで四肢をさらに緊張させていくこととなる。

また内転位をさせてしまった下肢は体幹の平衡、重心バランスの崩れが増しているために膝・足関節に負荷を掛け続けていく体勢へとなり、左右上肢の緊張が慢性化し、外方向にゆがみを起こしていた肋軟骨が内側に変異緊張を起こすようになると肩の後ろ側の三角筋肩甲骨棘を拘縮させ同時に頸椎筋群をも拘縮させてしまい肩・首に痛みを起こす要因となる。

 

 

2022年02月12日(土)

足関節、足根骨に歪みがある状態では脛骨が転位しバランスが崩れ、下腿全体が不安定な状態となる。バランスが崩れ不安定な状態でいる脛骨が安定した状態を保つことができているのは腓骨が転位と拘縮をすることで上は腓骨頭が脛骨顆、下は外果が足関節を制御し、下腿全体を安定させていると考察する。

腓骨が過度に転位が生じた場合、外側の腓骨筋、スネの脛骨筋が緊張し痛みを起こし急激に攣るなどの症状が発生する。

腓骨頭が過度に転位と拘縮を起こした場合、膝関節が外反し、外果を過度に転位と拘縮をさせてしまうようになるため足関節に不具合が生じ、腓腹筋、ヒラメ筋、アキレス腱が同時に緊張すること疲れやすい状態となり、また損傷を起こす引き金となる。

 

 

2022年01月29日(土)

膝蓋靱帯は膝の前方の脛骨粗面に付着する強力な腱である。

膝蓋骨の伸展運動を助け、前方からの衝撃力、下肢にかかる応力に対して角度を変えて吸収し膝を保護し緊張させていくことで膝関節のブレを修正し下肢を安定させる。

しかし膝蓋靱帯は足関節、股関節の回旋、特に踵骨の負荷と踵骨支点での回旋で脛骨が回旋した状態で制動に働かせたことで緊張し拘縮させ、回旋によって膝裏の膝窩筋の緊張が加わることで膝関節が屈曲した状態で緊張し膝蓋靱帯の拘縮を増していくようになる。

膝蓋靱帯が拘縮が維持されていくために下肢関節をゆがんだ状態に定着させてしまい、膝蓋骨の滑りを低下させていくと膝関節を損傷させていく要因となり、股関節、足関節をも損傷させる要因となる

膝蓋靱帯の拘縮の維持は膝関節にのみ状態を悪くさせていくだけに留まらず身体、体幹のゆがみと筋肉・腱の緊張、拘縮を長期に渡り維持させていくようになるので腰痛を始め、さまざまな不調を生む要因ともなる。

 

 

2022年01月12日(水)

寒さ厳しいこの時期、寒さから体温を落とさないようにするためなのか無意識に体を縮めがちになります。

体を縮め、常に緊張させてしまっていることで首、肩を凝らすようになってしまいます。

寒さで肩首の凝りと張った感覚がある方の身体状態をみると両腕、両肩、首から背中が緊張していることはもちろんですが胸郭を緊張させている。

胸郭に緊張がつよく、胸郭の緊張が維持させているために首肩の凝り・張り感覚が高まっていると考察します。

胸郭を緊張させていくと僧帽筋と胸郭出口斜角筋を連鎖的に引き上げるように緊張させてしまいます。僧帽筋と胸郭出口斜角筋が緊張すれば自ずと頸椎全体を緊張状態にさせてしまい、さらに寒さで無意識に両肩をすぼめ、肩と上腕が内方向に緊張し、首から背中が前傾姿勢にさせてしまうことで首から肩の上部僧帽筋の血行を悪くさせることで過緊張状態とさせ強い肩首の凝り・ハリを起すようになります。個人によっては緊張性の頭痛を起こす場合があります。

寒さによる肩首の凝り・張りをやわらげ予防させるために胸部から包むように保温し血行を促し胸郭の緊張をやわらげるするべきと考察します。胸郭をやわらげることは肩首の凝り・ハリをやわらげ防ぐだけでなく、四肢の運動機能の低下を防ぎ、また肺の血行を良くし呼吸を安定させ体全体の血行を促し緊張をやわらげることにもつながります。

軽い運動をしたり入浴で体を温めたりすることはもちろんですが、胸郭を保温させるために就寝時にもう一枚薄手の上着を着るなどして下さい。

 

 

2022年01月04日(火)

世代によってはまるで冷湿布信仰でもあるかのように肩がこる、腰が痛む、どこか痛むとあればすぐに冷湿布薬を貼って対処される方がよくおられるようです。

決して冷湿布薬が良くないというわけではないが、冷湿布薬も下手に使えばさらに悪化させてしまう恐れがある。

冬の厳寒で体が硬くなりがちな気候の時期に肩がこる、腰が痛むからとなんでも冷湿布薬を貼ることは筋肉をさらに硬くさせ血行不良を起こし症状が増していくようになります。また病気療養中にベッドで就寝する期間が長く、運動不足で筋肉・腱が拘縮し血行も悪くなりがちな身体状態で首、肩が痛むからと冷湿布薬を貼ることは筋肉・腱をさらに拘縮させ、血行も悪くさせてしまう恐れがあります。

冷湿布薬は外傷による炎症を抑え鎮めさせるためのもの。また熱を帯びた体を冷まし高ぶった神経を鎮静させるなどに役立ちます。

激しい運動やリハビリを行って体が熱を帯びた場合にクールダウンとして体の熱を鎮めるために利用したり、夏の猛暑で体が熱せら、熱の籠った体を鎮め、急激な神経痛のような痛みを起こさせないための予防として冷湿布薬を貼ることは有効です。

ただし、長時間張り続けていくと筋肉と腱が硬くなっていき血行不良を引き起こすようになるので、およそ30分くらい経てば剥がすようにするべきと考えています。

冬の厳寒で体が硬くなりがちな気候の時期はゆっくり、じんわりと温めていくのが最適です。急激に温めて続けていくと炎症状態にある箇所が一気に興奮し神経痛のような痛みを起こす恐れがあるため、蒸しタオルで体をゆっくり、じんわりと温め、筋肉と腱をゆっくり緩めていくことが肝心。貼るカイロを貼り続け就寝することは低温火傷を起こす恐れがあるのでお控えください。