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GST還付について


カナダの税金
州名物品・消費税宿泊税
ノースウエスト準州なしなし
ユーコン準州なしなし
ヌナブト準州なしなし
ブリティッシュコロンビア州7%8%*
アルバータ州なし5%
サスカチュワン州6%6%
マニトバ州7%7%
オンタリオ州8%5%
ケベック州7.5%7.5%
プリンスエドワード島州10%10%
ノバスコシア州HST15%**
ニューブランズウィック州HST15%**
ニューファンドランド州HST15%**
* : バンクーバー、ビクトリア、ウィスラーは10%
** : GSTと州税を合体させたもの
カナダでは全国共通の物品サービス税(GST)が一律7%かかります。それに加え各州税(消費税・宿泊税、税率は右表参照)もかかりますので、州によっては十数%の税金を支払うことになります。ただし、外国からの旅行者に対してはGSTを払い戻す制度があります。


GST還付の対象・条件
・GSTまたはHST還付の対象は、カナダ国外に持ち出す物品に支払った代金と宿泊費についてのみです。物品でもアルコール類やタバコは含まれません。飲食代、交通料金、娯楽費、その他サービス料等カナダ国内で消費する分については請求の対象にはなりません。
・購入物品の合計がC$200(税抜)以上で、かつ、各レシートの購入金額がC$50(税抜)以上でなければなりません。(参照:Tax Refund for Visitors to Canada



GST還付方法
a. カナダ税関歳入庁に申請する
1. ホテル、空港案内所、免税店等に置かれている「Tax Refund for Visitors to Canada」(写真左)という小冊子を入手する。
2. 大部分の人はバンクーバーやトロント等の主要空港を利用し空路でカナダを出国するはずなので、税関で還付請求の対象となる物品のレシート(クレジットカード払いの控えは不可)に確認印を捺してもらう。(もし主要空港以外から出国する場合には、申請書類にオリジナルの搭乗券を添付しなければならない)
3. Tax Refund for Visitors to Canada に折り込まれている還付申請用紙(写真右)に必要事項を記入し、確認印のあるレシートを添付してカナダ国外から郵送する。
4. 6〜8週間後(となっている)に、海外銀行発行の円建て小切手が送られてくるので、外為銀行や民間換金業者にて現金に換金する。
この方法では還付に関わる手数料はありませんが、円建て小切手の換金手数料(5000円前後)がかかってきます。

*還付小切手に関する変更について
従来、還付金はカナダドル建て小切手で送られてきましたが、2004年より円建て小切手に変更されました。読者様よりメールをいただき確認が取れましたので報告します。

メールをくださった読者様はGST還付を海外銀行発行(Bank of America)の円建て小切手で受けられたため、カナダ税関歳入庁に「カナダドル建てで再発行して下さい」という旨のメールを送られたそうです。これに対する税関歳入庁の返答は以下の通りでした。

***カナダ税関歳入庁からの返答********************************
As of January 2004, when a cheque is sent to a Japanese address, it is automatically converted to Japenese Yen. At this time, we are unable to request the cheque in Canadian funds or to directly deposit funds into bank accounts. The same also applies to other forms of payment such as bank drafts, money orders and payments to credit cards.
*************************************************

簡単に要約すると、「2004年1月現在、小切手を日本宛てに送る場合には、自動的に日本円に変換されることになっており、カナダドル建ての小切手や銀行為替、為替手形、クレジットカードなどといった形式では還付できない。」ということらしい。 したがって、海外銀行発行の円建て小切手で送られてきますので、日本の銀行で換金できますが海外と日本のそれぞれの銀行に手数料を支払う形になりドル建てを換金するよりも手数料が多くかかってしまう(計5000円前後か)ことになります。

(情報を提供してくださいました読者様に深謝いたします)


b. 現地の還付申請代行業者を利用する
以前こちらで紹介していた現地代行業者の一つ Maple LeafはGlobal Refundという会社に変わってしまったようです(詳細は不明。現地のオフィス所在地はMaple Leafの時と変わっていません)。Global Refundを利用した還付方法をご紹介します。
ホームページでは、Global Refundと提携した店での買い物について還付の対象になると読み取れたのですが、問い合わせたところ、カナダは加盟店制度をとっていないのでどの店の買い物についてもその対象になるとのことでした。還付条件は税関歳入庁に申請する場合と同様です。
税関印を捺してもらったレシート、パスポート、クレジットカードを持って、現地オフィス(所在地はホームページにアクセスして「Tax Free Shopping」でご確認ください)に行くと現金にてその場で還付してくれます。手数料は還付金の18%(最低C$10)+C$2 かかります。
こちらの場合は業者を通すので手数料がかかってしまいますが、即時に還付してくれること、カナダ滞在中に還付してもらえるのでカナダドルとしてすぐに使える、郵送手間がない等のメリットもあります。
また、帰国後、日本にあるオフィスに連絡をとるとカナダ専用の郵送申請書を入手でき、必要事項を記入し税関印のあるレシートを添付して郵送するとクレジットカードに入金してもらうこともできます。

c. 日本の還付申請代行業者を利用する
日本にある還付申請代行業者にロッキーマウンテンサンライズがあります。詳細はホームページをご覧ください。手数料は還付金の15%(最低1500円)+銀行振込手数料 がかかります。


請求した方がよいのはいくらの買い物した時か?
さて、上記の方法a、bいずれも諸経費がかかってしまうので、結局いくら以上買い物をした時に元が取れるのかシミュレーションしてみましょう。

<方法aの場合>
換金レート88.0、海外銀行発行の円建て小切手 換金手数料5000円とした。
買い物代金(税抜)C$×GST0.07×レート88.0−手数料5000yen≧0
買い物代金(税抜)C$≧811.7
うーん、C$800以上の買い物をしていなきゃやってもムダということですね。

<方法bの場合>
Global Refundfの場合、手数料は最低でもC$10+2かかるので還付金がC$12を下回らない額を算出した。
買い物代金(税抜)C$×GST0.07−手数料C$12≧0
買い物代金(税抜)C$≧171.4
ということは、申請の条件を満たす買い物をすれば、方法aほどたくさん購入しなくても戻ってくる分があると言えます。申請総額がC$793.7を超えると手数料18%が適用になるものと考えられます(C$10を超えるので)。


:免責事項をよくお読みください。申請条件、為替レート、手数料等、変更になる場合もありますので旅行前に十分確認されることをお願いします。


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