ロンドン再訪(00.10.14)



先月末にロンドンに出張で滞在した折り、週末がフリーになったので、コベントガーデンに出かけた。ここは、かつての市場の建物で、今はいろんな店が集まり、アトラクションや大道芸人の見れる人気のスポットだ。たまたま、アーケードの一角で、プロのオペラ歌手がアリアやデュエットを歌ってくれていた。(階段下の右)その朗々と響くプッチーニのアリアに動けなくなってしまった。カンパとともに彼女達のCDを買い求めた。コンサートで聴くよりも感激したものだ。日本なら、プロの沽券にかかわる、といって、こういう公共の場で人を楽しませる歌手はいないだろうなあ。(ちなみに歌手の名は、ソプラノのJanet Fairlie さんとメゾソプラノのFee Tanner さん。コンビの名は Oyster Opera Duo。)



そのコベントガーデンに接して、交通博物館がある。ロンドンの公共交通としては二階建てバスと地下鉄が有名だが、その歴史と、未来のビジョンの展示がある。ロンドンの地下鉄は東京のように整備されているので、どこに行くにも簡単で便利だ。その地下鉄はサブウエイというより、チューブと呼ばれるのだが、それが地下鉄のトンネルがチューブ、つまり管の形をしており、また車両の屋根もそれに合わせて丸形をしているからと、初めて分かった。日本の地下鉄よりも小柄でかわいい。その博物館に、これからの交通を考えるコーナーに電動スクーターの展示があった。最高速65km/h、航続距離40 - 80km、急速チャージは2 - 10分、フル充電は一晩。フル充電すれば、ロンドンの交通事情の下では3時間走り続ける、と説明がある。



2年前はたった一泊しただけのロンドンだったが、もしも再び行けたら大英博物館を訪れたいと思っていた。行ってみて驚いたのは、入場が無料だということ。2ポンドの寄付を求めていたが、別に強制ではない。パルテノン神殿の間で長い時間を過ごした。そういえば、ナポレオンが持ち帰ったロゼッタストーンもここにあることを知らないでいた。記念に、ガラスに映った私を重ねて撮影。



ここ大英博物館では、人類の至宝というべき美術品の数々が、それほど厳しい警備もなく展示されて、しかも写真撮影も自由というのに、軽いカルチャーショックを覚えた。コベントガーデンから歩いて5分程度のところにコートールド美術館があったので、何年か前に東京で展示のあったマネとドガに、再会するつもりで行った。こじんまりして入口の目立たないギャラリーだが、ここも重々しい警備もなく、さりげなく名作がたたずんでいる。時間が早かったせいか、部屋に私ひとりだけ、というときもあり、不思議な感覚だった。あとでパンフレットを見ると、フラッシュを使わない撮影なら、個人使用など条件つきで許可されている。



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