< 読者の声編 >「犯行の手口」 (98.11.20)


読者のかたから投稿をいただきました。ちょうど私が盗難にあった時のような手口ですし、他の方からのメールにも共通する内容ですので、ご紹介させていただきます。なお、当方宛てにいただくメールは、プライバシーにかかわる個所を伏せて引用させていただくことがありますので、ご諒解ください。お名前はイニシャルか、盗難被害者の場合はプレートナンバーとモデル名で代用させていただきます。

前略、11月4日ごろに、愛車を盗まれてしまいました。その手口を公開することで、この様な非道が少しでも減ることを願い、メールをお届けさせていただきました。

ここで皆さまにお知らせすべきことは、U字ロックだけでは盗まれる!ワイヤーロックは簡単に切られる!!ドロボウは、明らかに下見をしており、計画的に犯行におよぶ!!!ということです。

私の場合、17年間も乗ってきたRZ250を盗まれたのですが、なんと盗まれたのはこれで2度目。(中略)そして今回は、自宅駐輪場からでした。ハンドルロックはもちろんのこと、フロントにはディスクロックを掛け、車体カバーを2重にかけて、その上からリヤタイヤ側にU字ロックをし、さらにそのU字ロックに太さ15mmのワイヤーロックをつないでいました。 しかし、ドロボーは、簡単に(スパッと)ワイヤーロックを切断し、おそらくはU字ロックをつけたまま、バイクの下に台車などをいれて移動し、トラックなどで盗み去ったようです。つまり、簡単には破壊できないU字ロックなどはその場では外さず、別の場所で外すのです。しかも、クリプトナイトなどの極太ワイヤー以外は簡単に切られてしまうということです。(私は、カギ屋さんの回し者ではありませんが、見た目が似ていても、値段が安いワイヤーは、すぐ切断できるそうです。)後に残っていたのは、 U字ロック用の穴を避けて切られたカバーのみでした。

また、このRZはR1とつないであったのですが、驚くべきことに、ドロボウは、よっぽど高価なはずの R1には目もくれずに(カバーすらめくらずに)、わざわざ一番奥にあったRZだけを盗み去っていったのです。つまりは事前に十分に下見をし、車種を確認し、道具を揃えて盗みに来ているのです。ここまで計画的、商業的な犯行であっても、やはり警察の現場検証は簡単なものでした。盗難車数があまりに多く、警察も対応しきれない(いちいち個別に捜査していられない)とのことでした。

日本の盗難車事情はここまできているのです。ドロボウが狙ったものは、かなりの確率で盗まれる運命なのです。鍵付きの車庫を持たない多くのオーナーは、全くもって、たまったものではありません。メーカーサイドにも、一考をお願いしたいとと思います。(中略)盗んでも後の処理がやりずらい、商売になりにくい、などの工夫がのぞまれます。

突然勝手なメールをお届けして、大変失礼とはおもいますが、皆さんのバイクも狙われているかもしれません。くれぐれもご注意ください。(後略) 

(1998.11.19 多摩 RZ250 * さん) 

* 追記: その後、リストナンバー24のRZ250は98年12月に発見されました (99.1.13)

RZ250さん、どうもありがとうございます。私も長くクリプトナイトを愛用していました。かなり高価なものでしたが、事実、そのクリプトナイトは何度も私のCBXを守ってくれました。私の手元にはエンジンキーが5つ残っています。5つ目が最後のキーになりました。

ここで、バイク保有者の方々にお願いがあります。盗難バイクリストにほとんど空欄になっているコラムがあるのにに気づかれたでしょうか。それはエンジン番号の欄ですが、以外とエンジンに刻印されている番号を控えていらっしゃらないライダーが多いのです。エンジンはバイクの心臓ですし、容易に載せ換えられてしまうパーツです。バイクショップによっては記録をとっていることもありますが、ぜひ、ご自身で確認して記録しておきましょう。

さらに、盗難情報には必ず届け出の警察署名をお添えくださるようお願いします。バイクが発見されたとき、その警察署に保管されている記録とすぐに照合できます。その記録の検索のために、届け出日が役に立ちます。

以上の空欄部分は、後からでもお知らせいただければ埋めていきますので、遠慮なくご連絡ください。なお、リストの件数が増えてきましたので、検索ができるようなページにすべく準備しています。もう少しお待ちください。





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