カナダのグレアム島に漂着したナイトトレインは今や Tsunami Motorcycle と呼ばれるようになっています。ニッポンのメディアには、この漂着バイクのその後のニュースがありませんが、カナダのメディアサイトの記事が検索でヒットします。
それらによると、ナイトトレインはバンクーバーの南100キロほどの都市ビクトリア(バンクーバー島)にあるハーレーディーラーにまで運ばれていることが分かりました。そして、そこにはカナダのバイク乗りのボランティア活動がありました。
まず、5月2日時点の記事によると、ビクトリアのハーレーディーラー、Steve Drane Harley-Davidson、にハーレー本社から協力依頼の話があった模様で、社長のSteve Drane氏ははじめ、自ら日本のオーナーを探し出し、自分でバイクのレストアを行おうと考えていて、そのレストアの記録のために専用のウェブサイトまで立ち上げようと計画していた、と言います。修理の費用はざっと見積もっただけでも4万ドル以上、新車の2倍、と見込んでいたそうです。ところが、オーナーが判明し、ハーレーが日本で修理するというので、その計画は変更して、
== 引用ここから==
"I'm just going to be a facilitator that will hopefully just be able
to get the motorcycle, keep it safe here until arrangements can be
made to fly it home to Japan"
「私は、あのバイクを回収し、日本に向けて発送する手はずが整うまでショップ
に保管することで、手助けできればいい」
B.C. dealer to help return Harley-Davidson that rode a tsunami
Gloval TV BC
By Cassidy Olivier and Cheryl Chan, The Province : Wednesday, May 02, 2012 12:00 AM
== 引用ここまで==
との意向でした。
そうして、ほかにもボランティアのバイク乗りが協力します。
5月7日のCBCニュースによると、発見者のPeter Mark氏が、4W車でオフロードを60キロ走らせて現場に向かい、砂に埋もれたバイクをウインチで荷台に載せる。それからバイクはフェリーで対岸の町のプリンスルパートPrince Rupertへ。そこからビクトリアまでトラック輸送を担ったのは、同じバンクーバー島の町Tofinoに住むライダー、Ralph Tieleman氏。彼は、
== 引用ここから==
"I thought, you know, if I lost one of my bikes it would be pretty
important to get it back,"
「もし私のバイクが奪われたとしたら、どうしても取り戻したい、と思ったから」
Tsunami motorcycle shipped to Victoria
- Fate uncertain after volunteers moved the Harley-Davidson 1,600 kilometres -
CBC News
The Canadian Press Posted: May 7, 2012 7:51 AM PT
== 引用ここまで==
と、ボランディアの動機を述べています。
Tieleman氏はPrince Rupertからまず東のPrince Georgeへ、そこから南下してバンクーバーへ、そして再びフェリーでバンクーバー島のビクトリアに渡り、5月6日の日曜日にSteve Drane Harley-Davidsonにバイクを届けました。そうして自宅に帰着するまでの全走行距離は3000キロになった、と言います。えーっ、さんぜんきろ! 私は思わず、Google Map でその行程を確かめてしまいました。
道中、警官も含めて人々が立ち止まって、このツナミ・モーターサイクルを見守り、中にはカメラに納める人もいた、とTieleman氏が語ります。それほどの注目度でした。
こうして日本に送り返す準備がボランディアの力で整ったものの、まだこの時点ではこのハーレーの前途がはっきり見えていないそうです。というのは、
== 引用ここから==
But as of Monday night, the owner was still uncertain and said he's not
sure he wanted the Harley back.
Nonetheless, Tieleman said the journey provides a powerful lesson to
others who find tsunami-related debris on B.C. beaches.
"Remember that it's somebody's property and what people there went through,"
he said.
"It's not just junk. At one point, it was part of someone's life."
月曜日(7日)夜の時点では、オーナーはこのハーレーを戻したいのかどうか、
はっきりしたことを言っていない。
けれども、Tielemanは言う ― 今回バイクが旅したことで、ブリティッシュ・
コロンビアに流れ着く津波の漂流物を見つけた人たち対して、強く訴えるものが
あったと思う、と。
「それは人の所有物なんだよ。人が人生を共にしてきた物だということを忘れ
ないで欲しい」と彼は言う。
「ガラクタじゃない。それはある時だれかの人生の一部だったんだ。」
(同上)
== 引用ここまで==
このツナミ・モーターサイクルを最初に取り上げた動機も、奇跡的漂着物としてのモノの紹介ではなくて、それを拾い上げ、報道してくれたヒトのほうを伝えたかったからでした。
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