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-22- (2004.8 - 2004.10) 


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 ('04/10/31) 
情報操作再論 その5『イラクと大統領選』

27日の夕方、帰宅する途中の新宿駅で、夕刊を並べた売店の垂れ紙広告に「母子三人 生存」とありました。すでにYahoo!のニュースで、2歳の男児は救出されたけれど、母親は「生体反応がない」との記事を読んでいた私は、「誤解を招きそうなヘッドラインだなあ。それとも、母子3人の車に生存者がいた、という事実をいつものように誇大表現しているのかな」と首をかしげたものです。

あとで、実際に「3人生存」のニュースが最初流れていたことを知りました。その情報に歓喜した人は、その分落胆が大きかったようです。私はひとりだけ助かっただけでも奇蹟と感動していましたが、情報の確かさを確かめることって、実際は情報源にまでさかのぼる必要があるし、その情報源が不確かなら現場を見るしかありません。

それとは逆に、イラクで香田さんとみられる遺体が見つかったとの第一報から、実は人違いだったという発表まで、家族の受けた心痛はいかほどのものだったか、想像がつきません。無事であることを祈るだけですが、ただ、イラク米軍の対応に不審なところがあることも否定できません。身体的特徴が一致した、ドーハに輸送予定との報道から、一転して搬送先がクウェートに変更、しかも身体的特徴が全く違っていたどころか、一見してアラブ人と分かる遺体だったとは、じつに奇妙です。アメリカが意図的に遺体をすりかえたことも、可能性としては否定できません。イラク戦争の大義が失われた今、日本人の犠牲者が出ることは、自衛隊派兵についての疑問を噴出させかねないからです。(追記 12時20分:悲しいことに香田さんの遺体発見のニュースがすぐに続いてしまいました)より突っ込んだ考察は『AT-FOXのX-FILES』の「日本人バックパッカーがイラクで誘拐される」をどうぞ。

そんなおり、ビンラディンのビデオが放映され、「イラク戦争の大義」から一転、「テロとの対決」が大統領選の争点になりかねない状況になりました。ビデオはブッシュを勝たせる効果がありそうですが、それはブッシュを助けることを意図したものか、ブッシュ再選後の破滅を狙ったものなのか。『天木直人・マスメディアの裏を読む』に「ブッシュ政権は大丈夫なのか」があります。


 ('04/10/30) 
新潟の地震と被害予知 その3

つくづく、神戸のような大きな火災が発生しなかったこと、原発がチャイナシンドロームを起こさなかったこと、脱線した新幹線に対抗車両が突っ込まなかったこと、そしてなにより、発生したのがまだ雪の積もる季節ではなかったことが、不幸中の幸いだったと思います。

ネット上のニュースでは、もう物資は足りているとか、倉庫があふれているとかいう報道もありますが、それはそれで、全国からの支援の賜物であり、足りないよりは余るほどあったほうがいいに決まっています。ただ、こうした報道は、テレビなどの取材がもっぱら被災者の様子を対象にしているからでしょう。でも、じつは救援対策はこれからが本番を迎えます。雪が積もる前に、なにをしないとならないか、それを対策本部が計画立案しているかどうか、報道ではあまり聞こえて来ないようです。

すでに、何千枚もの航空写真が撮影されていると耳にしました。それからすぐに3Dの地図を起こすことは今では簡単にコンピューターが行います。どこの道路がどう破壊され、その復旧はどうやれば、どのくらいでできるか、震災地全体をカバーする震災マップと復旧計画をまず提示することが求められます。

被災地は豪雪地帯。近年はかつてほど積雪はないかも知れませんが、それでも、屋根から雪下ろしをしないと、まともな家でもつぶれてしまう重い湿った雪。それが降る前に、それが溶ける春までの対策を、今計画しないとなりませんが、それを統括しているセンターはどこでしょう。


 ('04/10/27) 
新潟地震「私たちにできること」

土砂というより、岩と巨石につぶされていた車の中から、2歳の子供が4日ぶりに生還したという奇跡的なニュースに、不幸の中でも命の輝きが見えました。柏崎に帰った24日に、いち早くオートバイの一団が救援物資を運んだらしい、と母から聞きました。機動性を生かして、車では通れない道を分け入ったのでしょうか。詳細は確かめることも出来ず、どのライダーグループかも分かりませんが、きっと救援活動をすすめているライダーがほかにもいらっしゃることでしょう。『小林ゆきBIKE.blog』が「台風・新潟地震、私たちに出来ること」を呼びかけています。

情報操作再論 その4 『CIAの反乱』

ブッシュのイラク戦争の大義が失われているのは、開戦の際の情報操作がバレてきていることもありますが、そのブッシュに不利な情報が、ほかならぬCIAから意図的に流れているのは、「CIAの上層部にブッシュ再選を阻止しようとしている勢力がいる」ためかもしれない、という分析を、『田中宇の国際ニュース解説』の10月15日付け「CIAの反乱」でどうぞ。

ハーレー乗りの意地

登録リストからお気づきと思いますが、このところハーレーが恐ろしいほど連続して盗難にあっています。一部台湾人窃盗団が摘発されましたが、グループはまだいくつも活動しているようです。ハーレーのオーナーも、警戒というより危機感を強めています。以下は、No.3'236 FLSTFさん、盗難の被害にあっても、屈せずに対抗して地道に活動されてきたひとりのハーレー乗りの方からです。X白バイへも登録いただき、ありがとうございます。私たち個人は皆非力ですが、「微力を積分すれば無限大」というのが私の口ぐせ。

[M] と、言います。

当方も、過去にハーレーを盗まれた一人です。
盗難に遭ってから、ずいぶん時間もたちますが、未だにあのときのことは
忘れられません。未だに、出てこないかと思っております。

盗難以来、自分のような思いを一人でもしなくてすむよう、自分なりに出来る
ことはないかと、非力ながら、「乗り逃げ多発中!注意」にちらし配りなど、
盗難対策になるようにと雑誌等に自分の盗難体験を記載してもらったりとして
おりました。

そんなおり、こちらのサイトを知り、携帯検索など利用させて頂いてました。
最近友人が盗難にあいこちらを紹介致しました。
と同時に、今更ながらですが、少しの希望を託して、自分の盗難車の登録を
させてください。01年と古い、情報ですがよろしくお願いします。

さらに、今現在乗っているバイクを、「X白バイ」として登録させてください。
一台でも、多くのバイクが持ち主の元に戻るよう、非力ながら協力させてください。


 ('04/10/26) 
新潟の地震と被害予知 続き

昨夜新潟から戻りました。23日の夜車を飛ばそうかとも考えたのですが、新潟県下の一般道がどこで寸断されているか分からなかったので、朝まで待ちました。中央道、北陸道を経由して柿崎まで行けることがわかったので、24日朝発って、長野回りのルートをとりました。実家のある柏崎は刈羽原発のあるところですが、大きな被害はなかったものの、電気、ガス、水道が止まり、電気は朝まで回復しなかったので、夜は懐中電灯の中で母は心細い思いをしていたはずです。その懐中電灯は、この間帰ったときに私が電池や電球を入れ替えておいたものでした。

もう余震もないだろうと思っていましたが、24日の夜中に震度4くらいの大きい余震が来て、眠りを覚まされました。ちょっとの地震では驚かない私も少し緊張しました。今回は実家に必要な物資を届けることと、家屋の被害の補修、それと地震ショックの母のケアでした。

テレビでは次から次と被害の実態が明らかになってきました。映画祭に出席していて第一報を聞いた小泉首相は、ようやく「新幹線が脱線したとの連絡で公邸に戻ることにした」とのことですが、「震度6」という第一報だけでも、初動体制をとるに十分の意味があったと思います。地震国の指導者なら。


 ('04/10/23) 
新潟の地震と被害予知

夕刻の地震の震源地が新潟、しかも震度6と聞いて、すぐに実家に電話したものの、電話回線がふさがって繋がりませんでした。テレビをつけたままにしていましたが、どこかの時間帯に、政府のだれか大臣だったかがコメントして、けが人が出ていないからたいしたことない、ような意味の発言をしていました。バカか、と思いましたね。被害の情報なんてすぐに入ってくるものじゃない。震度6なら、どんな被害が生じているか、ある程度想定してすぐに対応できる体制を組むのが為政者だろうが。神戸大震災のとき、当時の村山政権はなにもせずに被害の広がるのを「見守っていた」ことを、今でも思いだします。すぐに駆けつけようと準備しましたが、実家に連絡がついて、とりあえずは無事だとのことで、被害の実態を明日、明るくなってから知らせてもらうことにしました。個人的な話ながら、国の安全と基本は同じ。


 ('04/10/22) 
クリプトナイトの多言語対応

クリプトナイト社のサイトは更新日を明示していないので、更新に気づかないことがあります。そのトップページが、どこか以前と違うなあ、と思ったら、いつのまにかいくつかの国の旗が並んでいます。それをカチンすると、その言語による無償交換の案内のページが開きます。国旗はカナダ(フランス語)、オランダ、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、ポーランド、ポルトガル、ヨルダン?(アラビア語)、スペイン、スウェーデン。

さて、この言語の選択基準はなんでしょう。英語を母国語としない米国民のため? それにしては中国語、韓国語、日本語を始めとしたアジアの言語がありません。2バイト文字コードの問題ではないでしょうが、そのうちに追加されることを期待したいものです。

ところで、アラビア語を代表している国旗がどこの国が分からず、捜してしまいました。ヨルダンのようですが、それにしてはちょっと手を抜いたところがあるような。

そんなことで、つい国旗について詮索しているうちに、意外な事実を発見。ライダーならだれもが知っているトリコロールの青白赤。あのフランス国旗の3色それぞれの幅が、なんと三等分ではなかった!? すでに『へえ』ネタだったでしょうか。真相は『World Flag』の「国旗クイズ」へ。


 ('04/10/20) 
愛車は今台湾かも

『台湾からのバイク奪還記』を掲載して以来、盗難されてから時間が経っているけれど、希望を捨てずに登録します、と依頼メールを寄せる方が増えているのは、嬉しく思います。No.3'218 GSX-R1000さんもそのひとりです。

東京上野7丁目 上野駅 入谷口付近
大凡の被害時刻 [2003年] 9月25日 午後4時30分〜5時の間

今年3月に土浦警察署の刑事さんから
犯人逮捕の連絡を受けましたが
犯人は台湾人の窃盗グループで平成15年の9月に
逮捕されていたそうです。
車両は台湾にある可能性が高いと思いますので
返還の記事に希望を持ちました。
時間が少々経っていますので見つからないかもしれませんが
登録だけさせていただけないでしょうか。


 ('04/10/19) 
台湾人窃盗グループを逮捕

夜9時のNHKニュースで、大型バイクを盗んで分解、台湾へ密輸していた台湾人の窃盗グループを逮捕、との報道がありました。詳しくは以下をどうぞ。

 asahi.com 『ハーレーダビッドソンを盗んだ疑い、台湾人7人逮捕』

 TBS ニュース動画配信 『高級バイク標的、台湾人窃盗団を逮捕』


 ('04/10/17) 
日本も盗難バイクの輸入国?!

当サイトの盗難車リストは日本で盗まれたバイクを掲載していますが、英語のページを設けているために、海外からもたまに盗難情報が寄せられます。それらは、登録番号の代わりに国名を付加して、検索用のデータベースに加えていますので、ときどき英文のみのバイク情報がヒットすることがあるかも知れません。

今回、ハリウッドの自宅からBMWの1967年式のR69Sが盗まれたというメールが寄せられました。それだけなら何て事はないのですが、メールには「警察によると、クラシックバイクを盗んで日本に送っている窃盗団がいる」とありました。初めて耳にするので、「ほんと?、もっと情報か証拠がありますか」と尋ねたところ、以下の返事がありました。

I just spoke with the Hollywood detective handling my case, who said that
there are many "outlaw biker gangs" that steal Harley Davidsons new and old
and other classic/vintage/hard-to-find high value bikes. My bike was a 1967
R69S. The primary group involved in this is the Hell's Angels. And, he said,
that they ship them from the port of Los Angeles to Japan, Taiwan, and
Belgium.

The VIN is located on a plate on the steering head. The plate is not riveted
but screwed on so it can be easily removed. However the VIN (661817) is also
stamped on the Engine.
要約すると、ハリウッドの担当刑事(コロンボ? であるはずないね)によると、ハーレーやビンテージバイク、希少車を狙うグループがあり、その筆頭が『Hell's Angels』。主な輸出先は日本、台湾、ベルギー、とのこと。盗られたR69SのVIN は661817 で、フレームのステアリングヘッド右側にプレートでネジどめしてあるが、簡単に外される恐れがある。だが、エンジンにもおなじVINが打たれている。

VINとはVehicle Identification Number の頭文字で「車両特定番号」のこと。アメリカではもともと盗難車両の流通防止のために制度化されたようです。中古車の売買にはこの提示が求められます。つまり、その車両のIDです。日本では車体番号が車検証・登録証にありますので、これがVINのようなものですが、どちらかというと盗難対策より車検や徴税が目的のような印象を受けます。中古市場で車体番号を明示して売買の判断材料にすることはまだまだ稀でしょう。

先月台湾から取り返した3台のバイクも、車体番号の刻印が偽装されていましたが、台北の警察がもとの番号を鑑識してくれたので、オーナーのもとに戻ることができました。打刻し直されない工夫、埋め込み式のICチップなど、DNAのように車体からパーツまでを特定できるような技術が早く採用されて欲しいものです。


このコラムを携帯サイトに転載します

携帯用のサイトは専ら盗難車リスト検索を目的として4年前にスタートしましたが、それだけでは殺風景?なので、メニューを追加してこのコーナーの最新コラムを転載することにしました。


 ('04/10/14) 
クリプトナイト 交換品が届くまでの間は?

私の最初のクリプトナイトは20年近く前に買ったものですが、それがCBXを何度も守ってくれたのは、実はある仕掛けをしていたためで、振動センサーアラームをこのクリプトナイトにネジで固定していたのです(私オリジナル)。当時アパートわきの路上にカバーをかけて駐輪していましたが、このアラームが活躍しました。最近では同様なコンセプトで、こんなコンパクトなタイプもあるようです。U字ロックひとつだけでは防犯は不十分。いろんな装置を組み合わせたり、複数のロックを使うようにしましょう。クリプトナイトの無償交換を申し込んだら、交換品が届くまでバイクを無防備にできませんから、安物でも、このような本格物でも、なにかひとつ購入しましょう。


 ('04/10/12) 
情報操作再論 その3 『クリプトナイトの無償交換プログラムに申し込みを』

クリプトナイト社のサイトのトップページはその後更新がないようですが、『URGENT』のお知らせのページをよく読むと、チューブシリンダー型のクリプトナイトを現在所有している『すべての』ユーザーに無償交換サービスを実施します、とあります。文中の『the lock exchange form』のリンクを開くと、登録フォームが表示されます。てっきり、これは米国内のユーザー用かと思ったら、[ Country ] のフィールドでアメリカ以外の国が選択できるようになっていて、Japan もリストにあります。

これって、世界のどこからでも登録できて、交換を申請できるということなんでしょう。登録するとUPSの『Call Tag』のお知らせが届きます。Call tagって、たぶん引き取りサービスでしょう。UPSだからヤマト宅急便が代行しているのかな。代替えのロックは10月中旬には準備が整う、とあります。

日本の代理店によると、日本語の案内がクリプトナイト社のHPで掲載される予定とのことでしたが、それが不確定のようです。そのせいか、この代理店のホームページには今日付けで英語のページから申し込みできるようにガイドを掲載しています。ただ、入力は直接入力でという注意事項がありません。せっかく申し込みしても、2バイトコードでは文字化けするだけで、クリプトナイト社から返信がないかも知れません。ご注意を。それを思うと、この入力フォームを日本語バージョンにして、日本の代理店が自社のホームページに掲載すればユーザーは安心でしょうに、なぜアメリカ本社で集中対応なんでしょうね。

それはともかく、外国へ荷物を発送することに慣れないユーザーが大半でしょうし、本人が送料を負担することはありませんから、これはスジの通った立派な回収方法でしょう。私はクリプトナイトごとバイクを盗られたので、もう手元になく、交換申請はできませんが、チューブシリンダー型のクリプトナイトを持っている方はぜひ申し込みしてください。そして、その交換までの経緯をレポートいただけないでしょうか。

なぜ、この話題が「情報操作」と関連するのか? 情報操作とは主に情報を発信する側が操作を加える意味で使われますが、情報を求める側からすると、情報が意図的に操作されているのではないけれど、結果として、操作されていることになっているケースと思うからです。頑丈だと思われていたロックが、いとも簡単に、それも100円もしないボールペンで解錠される、というニュース性のために、関連のホームページや掲示板は大はしゃぎでした。でも、大切なことはユーザーにとってのセキュリティであるはずです。ユーザーの安全のためには、クリプトナイト社がどのように対応したか、ユーザーは守られたか、それが問題であって、クリプトナイトがカッターで切断できようが、ボールペンで解錠できようが、そもそもが万能でないU字ロックのこと、大騒ぎすることではありませんでした。

それが証拠に、クリプトナイト社が無償交換を発表したあたりから、お祭り騒ぎがぱたっと止んでしまった印象を受けます。ユーザー保護を考えたら、ちゃんと無償交換がされたかどうか、その追跡のほうこそ重要ではないでしょうか。無償交換を発表したからもういいや、で終わることになったら、ただクリプトナイトは安全ではない、という先入観をユーザーに残しただけとなります。それが、とりもなおさず『操作』と考えるものです。もし、この交換プログラムをしっかり遂行したら、クリプトナイトは再びユーザーの信頼を取り戻すことになるでしょう。


 ('04/10/7) 
情報操作再論 その2 『クリプトナイト』

クリプトナイトのU字ロックは最も丈夫なロックとして、信頼を集めてきました。私のCBXを何回も守ってくれたのは、他でもない、クリプトナイトでした。デザインも優れたもので、高価でしたが、台湾製の類似品よりは安心感がありました。

そのクリプトナイトが安いボールペンでいとも簡単に解錠されることが発見され、ネットのバイク関連の掲示板を賑わしています。

  「のこぎりでも壊れない」U字ロック、ボールペンで簡単に解錠

セキュリティが破られた以上、リコールまたは良品交換になるだろうと予想して、その対策がメーカーから発表になるまで、ここでは取り上げることは控えていました。クリプトナイトのどの製品が危険なのか、あるいは全製品か、その該当製品を買ったユーザーはどうすべきか、その正確な情報がなければ、取り上げる意味がないと思うからです。

上記の記事では、クリプトナイト社が声明で、

「エボリューション・シリーズならびに『クリプトロック』シリーズをお持ちのお客様に、現在のクロスバー型から新しいディスク方式シリンダー型にグレードアップできる特典を、可能な限りの製品に、提供いたしたいと考えております。このシリンダーにより、安全性と性能が格段に向上します。弊社ではこのグレードアップ手続きの詳細について、最終的な詰めを行なっております。できるだけ早く詳細をお知らせする所存です」
と発表したそうですが、こんな危機対策しかできない会社だったら、つぶれても仕方がないでしょう。上記の翻訳記事は9月22日配信ですが、Wired News のもとの記事の掲載は9月17日です。

  Twist a Pen, Open a Lock

上で引用した声明の原文を捜してクリプトナイト社のサイトを訪れると、そこには9月22日付けで新しいアナウンスがあり、

「クリプトナイト社は、当社製のチューブシリンダー型ロックのユーザーに、当社製の非チューブシリンダー型のロックへ無償で交換いたします。このサービスは製品を急きょ準備する期間を考慮して、1,2週間で開始します」
とあります。でも、この無償交換の原因となったセキュリティの脆弱性について、事実経過などの説明がありません。まだ社内でも混乱があるようです。無償で交換、つまりリコールするのは当然のことですが、最初からこうした決断と発表をしておくべきでした。一方で、セキュリティの無さにお構いなしに欠陥ソフトを売り続けて安泰な企業もありますが。

クリプトナイトの日本における代理店の対応はそのホームページに10月1日付けで案内が発表されています。でも、ユーザーの場合はアメリカに直接対応させる、というのはいかがなものでしょう。

「ユーザー様の場合
本国(USA)にて直接対応させていただきます。
近日中にkryptonite社のホームページ(http://www.kryptonite.com)にて日本市場のユーザー様向
け交換申し込み方法が掲載されます。申し込み方法などにつきましては、当ホームページでも詳しい
内容を掲載する予定でおりますので、いましばらくお待ちください。

取引先各位の場合
弊社にて対応いたします。お手数ですがご連絡いただけますようお願い申し上げます」


 ('04/10/4) 
情報操作 再論

大量破壊兵器があるという理由でイラク侵攻したはずが、その大量破壊兵器がなかったことが明らかになったのに「イラク攻撃は正しかった、今でもそう判断するだろう」と言い放つ人間を国の指導者に置いておく国民は、どのようにメディア操作のもとにおかれているのかしら、とずっと思っていました。大統領選挙で、なぜイラク戦争が争点にならないのか。それは反戦のディーンが民主党の候補者選びから脱落して、どちらもイラク戦争に賛成の、代り映えのしない者同士の選挙戦になっていたからでしょう。

それが、先日のテレビでの討論会でケリー候補に軍配が上がったのは、イラク戦争についてのやりとりによるものでしょう。お前さんもイラク開戦に賛成しただろう、とブッシュに突っ込まれて、「戦争に賛成した間違いと、戦争を始めた誤りとでは、どちらの非が大きいだろう」というケリー候補の応酬が功を奏したようです。

少しずつ、メディアもイラク戦争の大義を問うようになってきました。3日のニューヨークタイムズは一面から3ページにわたる長文の記事を掲載、「チェイニー副大統領らブッシュ米政権幹部が、異論を無視して、「現実には証拠が現れないまま」イラク核開発の脅威を国内外の世論に訴えた経緯を伝えた」

 Yahoo! 海外ニュース 『NYタイムズ、開戦前の情報操作を検証』

この記事はWeb版の The New York Times でも読めますが、このページに行くには簡単なメンバー登録(無料)が必要です。たしかに15ページにわたる長文です。


 ('04/10/2) 
宇都宮が危ない

先月から宇都宮での大型バイク盗難が連続しています。これまであまり被害例の報告がなかった地域ですが、どうやら窃盗グループの一団がここでも暗躍を始めたようです。検索で「宇都宮」とキーワードを入れてご覧ください。この地域のライダーは監視をお願いします。


 ('04/9/30) 
昨日のニュースをストリーミングビデオで

昨日午後6時のTBS「ニュースの森」で、今回のバイク返還が報道されました。そのビデオがストリーミングでご覧になれます.

まず『TBS News i ニュースサイト』 http://news.tbs.co.jp/  へ
7 days のバックナンバーから [ 09月29日 (水) ]へ
NEWS CATEGORIES 社会 から [ 盗まれた高級バイクを台湾から奪還] をカチン
オンエアを見逃した方はぜひお試しください。私もたった今(夜10時)見たところです。

 ('04/9/27) 
船が着きました

台湾から3台のバイクを積んだ船が、ようやく先週末横浜に入港しました。29日にオーナーと取材陣立ち会いのもと、コンテナを開ける予定です。


 ('04/9/25) 
『タンデムスタイル』の失敗学特集

9月19日のコラムで、ある雑誌からインタビューされたことについてちょっと触れました。その雑誌とは、昨日発売の『タンデムスタイル11月号』(エルビーマガジン社)です。70ページ近くにわたって、「失敗に学ぶ - バイクにまつわるトラブル回避術」という意欲的な特集が組まれています。その中の3ページを割いて「盗難の現状を知る」というコーナーがあり、当サイトの紹介と私のインタビュー、それと台湾から戻ってくるバイクのことが取り上げられています。

インタビュー記事というのは、たいていが編集者の都合のいいところだけ発言を切り取るのが普通ですが、このインタビュー記事は、ほとんど私の発言の意を汲んで、忠実に引用しています。私自身が読んでいて全く違和感がありません。

これまで、バイク雑誌が盗難にかんする特集を組むときは、おおむね被害の実例を示して、「盗難 -> 怖い -> 気をつけよう -> 防犯グッズ」という図式が定着していたものです。今回の『タンデムスタイル』の特集は、まず事実の認識から始めています。これは編集者の見識でしょう。

この雑誌は「バイク歴なし〜中級までのHow to & 楽しみ方発見マガジン」と謳っているように、バイクの楽しみ方をテーマに据えています。新車モデルのインプレッション記事も少ないし、広告のページも少ない。広告収入に頼らずに、特徴のある内容で勝負する姿勢は好感がもてます。とくに、初心者向けに品のある内容の記事を書くことがどれだけたいへんなことか、ビギナー読者が気づくのはベテランライダーに育ってからのことでしょう。


 ('04/9/24) 
楽天がなぜ仙台くんだりに?

私あまりプロ野球に関心なかったけど、先週末のストライキを契機に、いろんな隠し事があらわになってくると、スポーツとしてよりも、利権構造の社会学としての興味が湧いてきます。ライブドアのプロ野球参入表明が歓迎されているのを見るや、それをけん制するような、なんとも裏がありそうな楽天の三木谷社長の行動。不自然さが匂う。『中村正三郎のホットコーナー』の9月23付けコラム「三木谷はナベツネの意を受けてる?」は鋭い分析。なーるほど。


 ('04/9/23) 
ヘアサロンでのお話・・・のような

以下にご紹介する2台のShadowを被害にあったKさんは、ヘアドレッサーをされていて、ほのぼのとした激励メールをよくいただきます。Kさんのように、毎日のように当サイトを訪問されている方がもいるようだと気づいてから、ここのコラムでは、バイク盗難に限定しないで、いろんな話題をも取り上げるようにしてきました。ここでKさんが触れている「二輪はどこに駐輪するのか」の問題は、これまで真剣に議論されていないものです。ヨーロッパなどで、バイク用の駐輪スペースをちゃんと用意している都市を見ると、日本の都市のバイクをめぐる環境の貧しさが恥ずかしくなります。でも、都市計画などでバイクパーキングスペースを路肩に設けようとしている試みもあります。二輪環境を改善することは、ただ盗難や路上駐輪取り締まりの問題にとどまらない、人間環境問題として考えたいものです。

ご無沙汰しております。いつもHPを欠かさず見ております。

自分が盗難にあったホンダSHADOW400・SHADOWaero共に出てこないままで居る事に、
半ば諦めが強くなっていますが心のどこかではもしかしたら・・・の連続です。それでも
今は新しいバイクが手元にあるのでそれを盗られないように最善を尽くしています。

私は、以前から勤めているサロンの支店に移り現在は店長を勤めさせて頂くまでになり
ました。それだけ時間が経過したことを最近ふと思うようになっています。

今回メールしたのは、もちろん[台湾での]盗難発見の大きなニュースがあったからです。

私も3年ほど前に台北に旅行に行った事があり、向こうのバイクの多さは圧巻でしたが
その当時は大型バイク1台として見た記憶がありません。ましてや白バイもスクーター
だったと思いますが。時代と共に変わるものですね。あの押収されたバイクの写真の多くは
日本からなのでしょうか?一人でも多くの被害者の元に戻してあげたいと心から思いました。

現在でもやっぱり「自己管理」がすべてなのでしょうか?
自宅ではなく出先の盗難がやっぱり多いのも、乗り手が警戒していないからだと
つくづく思います。自分にも充分言えると思いますが。

特に警察の2輪に対する駐車違反の取り締まりはどんどん厳しくなっています。
お客様に警察官がいるのでちょっときいたのですが、
 「路上での盗難が多い箇所に関しては、極力厳しく取り締まりを行い
  そこに置くと駐禁をとられる→置かなくなる→盗難に遭いにくくなる」
といった感じに今はしているそうです。逆にそれしかできないようです。

それでは何処に2輪は駐車すればよいのでしょうか?
それは、日本道路公団に聞かないと分からないらしいです。

上手くかわされてしまいました。

もちろん道路公団のHPに2輪の駐輪場をもっと増やしてくれとメールしましたが。
それしか自分にはできません。

昨日、六本木ヒルズに出かけたのですが、最近購入したバイク雑誌に
六本木1丁目駅そばにバイク用のコインパーキングができたという情報と
写真が掲載されているのがあり、早速そこにバイクを停めに行きました。
駐車スペースは以外に広くかなりライダーの視点からできていると思いました。

スペースも時間別枠と、月極め枠、大型、スクーターといった感じに別れていました。
とりあえず時間枠にバイクを置き、1台ずつ固定用のチェーンがあるのでそれをフレームに
通して機械に差し込むとロックがされ、精算の機械で登録番号(枠に書いてある番号)を
入力し、自分の暗証番号を4桁入力して完了でした。

精算時には、登録番号・暗証番号を入力して、精算を押すと料金が表示されます。この辺は
車と同じです。料金も確か1時間¥100で5時間以上は¥500だったと思います。
(日付けが変わると料金加算かもしれません)

私は約7時間置いて¥500払いましたが、「これなら安い」と思いました。
ただ、監視カメラやチェーンがあるのは、他に無い画期的なものだとおもいますが、
他にも自分でチェーンロック等を持参した方がより良いのではないかと思いました。中には
付けている方がいました。場所的にはちょっと思っていたよりも不便です。わりと人通りが
少ない所で、(車の往来は多いですが)いたずらなどは多分防げませんし、何かあっても多分
当事者以外は誰も気付かないと思います。

それでも今回のバイクパーキングをきっかけにもっと良いものができることを期待します。
また、自分でも同じめに3度も遭わないように気をつける次第です。

中味の無い長いメールになってしまいました。すいません。
今後の盗難減少を願うと共に矛盾しますがHPの活躍を心より願っております。


 ('04/9/20) 
台湾からバイク奪還の波紋 続き

台湾で日本からの盗難バイクが発見されて、戻ってくるニュースは引き続き、静かにですが確実に、広がりを見せています。No.3'123 ハーレーFXDさんから。

はじめまして、私、[O] と申します。先日、VIBESという雑誌で、こちらのwebサイトを
知り、登録させていただきたく、ご連絡させていただきました。

私のバイクが盗難に遭い、早一年が経とうとしております。しかし、いまだあきらめる
ことなく、日々、各オークションサイトなどでもチェックしておりますが、思うように
発見することは出来ません。

そんな時に、台湾で多くのバイクがあることを知り、今改めて、バイクの想いが強くなって
まいりました。ぜひ、お力添えいただけますよう、どうぞ、よろしくお願いいたします。

大阪市北区曽根崎新地4丁目11番、四ツ橋筋と国道2号線の交差する”桜橋交差点”の
南東角、桜橋プラザビルの前にある小さな緑地帯の前に、該当車両を停車しておりました
ところ、毎週水曜日の英会話教室に行く為、午後7:40〜9:15まで、多くの通行人の目に
触れているだけで、特に心配はないと思っていましたが、ハンドルロック、イグニッション
ロックをしていたのみで、盗難されてしまいました。近くに停車客待ちのタクシードライバー
の方の話では、エンジンの音は聞こえなかったので、無理やり持ち上げるか、何かしたので
は???とのこと。あくまでも予測の話ですが、持ち主を装った一人と、故障を治しにきた
メカニック風の数人が、常時信号待ち30人ぐらいの交差点のど真ん中で犯行に及んだものと
思われます。ぜひ、些細な情報でも結構です。情報よろしくお願い致します。 


 ('04/9/19) 
心の後遺症

「なぜこのサイトを開設されたのですか?」と、あるバイク雑誌によるインタビューで質問されて、「私自身が被害者だから」と即答していました。被害に遭っていなかったら、たぶん私はもっと別のことに力を注いでいた。それが、トラウマなのか、怒りからか、それとも悲しみの昇華法なのか。以下は、大阪のDUCATIさんから。被害者の中には、心に深い傷をおう人もいることを、回りの人は理解して欲しい。

はじめまして!と言っても2度目のメールですが、私昨年の8月(奇しくも私の誕生日)
にドカティの盗難に遭い、こちらに登録をお願いした者です!

盗難事件が発生してから1年と言う月日が立ち、私のバイクは未だ発見されませんが、
こちらのサイトを日々運営され努力されているのを見ていて、私も何か出来ない物かと
メールをした次第です。

少し私事で恐縮ですが、1年と言う時間が私の傷ついた心を少しは癒してくれましたが、
当時はあまりのショックで精神科のお世話になり、薬を飲んで何とか平常心を保っていら
れるギリギリの状態でした。 盗難のあった場所には近づく事さえ出来ませんでしたが
先日盗難場所近辺に行く機会があり、気持ちの整理を付ける意味も込めて盗難場所へ行って
みました。 

相変わらずその場所にはたくさんのバイクが今も駐輪されていました、しかしどのバイク
を見てもほとんどがキーロックのみで置かれていました。中にはハーレーやハヤブサ等
高価で人気の高い物もありました、そんなバイクですらロックはキーロックのみという
現状です。これではまるで盗ってくれと言わんばかりです。こちらのサイトを読んでい
らっしゃる方々は盗難に関心の高い人達ばかりでしょうが、まだまだ盗難を人事だと思って
いる人達がいる事も事実です!

盗られてから後悔しても遅いんです!盗られた瞬間から私の様に精神的におかしくなる程
苦しくなる方も大勢出てくると思います 本当に辛いです!怒りをぶつける相手がいない
のですから、窃盗を犯した犯人が見つからないのですから!みなさん他人ごとだと聞き
流さずにどうか愛車を守るために盗難対策はしっかりとして下さい!お願いします 

長々と読みずらい文章を書いてしまい申し訳ありませんが、これからもサイトの運営と
ご活躍を期待しております。こちらも微力ながら出来る事をやって行こうと思っております

きっと、他人には言いにくかった事柄だと想像します。投稿いただきありがとうございます。確かに、盗難は他人事と思っている人が大部分です。きっと、盗難のようなネガティブなことは考えたくもない、という心理もあるでしょう。バイク盗難をどのように伝えていくべきか、確かにこれは大きな課題です。まず事実から目をそらさない勇気を、ライダーすべてに期待したいと思います。ダチョウだったかしら、敵に襲われると、頭を穴に突っ込んで、敵を見ないようにするとか。見えないものは存在もしない、というのが「ダチョウの論理」。

ホームページというものは、その意味ではまだまだ無力なものです。それよりも、友人から直接聞く話のほうが説得力があります。登録者の方々はご存知ですが、登録完了のお知らせメールで、友人に被害に遭った事実とバイク盗難の実態を伝えていただきたい、とお願いしているのは、そんな理由からでもあります。

なお、台湾から3台のバイクがもうすぐ到着しますが、引き続き台湾の警察があらたに二十数台の盗難バイクを押収している、との知らせが入っています。明細は入手次第お知らせしますが、その中にドカティが4台ほどあるそうです。


 ('04/9/16) 
台湾特集をもうちょっと続けます

台湾からバイクが戻ってくるニュースは、主に口コミや雑誌、会報誌を通じてでしょうか、静かに波紋が広がっているようです。

このサイトに載せていただいている #2'696「BMW R1100S(黄)」のTです。
9月14日台湾からのバイク奪還記事がBMWCLUBの冊子に掲載されていましたので
先ほどホームページの方も読ませていただきました。盗難車の車台番号リストに載って
なくて残念です。

昨年11月末に盗難に遭ってからしばらく落ち込んでいましたが年が明けて3月から新しい
相棒に乗り始めて少し気が癒されておりました。しかし、バイクから離れる時はアラーム、
チェーンロックを掛けていても、盗難保険に入っていてもまた盗難に遭うのではないかと
落ち着いていられません。

もしあの時チェーンロックを掛けていたら・・・。結果は同じかもしれない。今でも盗ら
れたシーンを思い出し、もうあのバイクに乗ることはないのだなと思うと悲しい気持ちに
なります。

台湾の盗難車保管場所に行って探して見たい気持ちもありますが見つかるかどうかもわか
らないところに行く勇気もありません。しかし心からはあきらめていないんだなぁ。多少、
費用がかかってもペイできなくても取り返すことができたなら。自分の中でまだ決着の着
いてないこの気持ちに気づきました。

未練ですが黄色のR1100Sはなかったのでしょうか。タンク後方に小さな傷が2箇所に
ついて塗料がはがれていなかったか、カウルの左裏面にとれない水滴のあとがなかったか、
タイヤのキャップが青でなかったか、確かめる手立てはないのでしょうか。

今回は残念ながら No.2'696 のR1100S さんの愛車は見つかりませんでしたが、BMWオーナーズクラブの会報誌とこのサイトに掲載の写真は小さくて、しかも撮影したうちの一部ですので、R1100Sさんには、保管されているバイクの全体が見える大きめの写真をお送りしました。R1100Sさんが被害に遭ったのは去年の11月ですので、もしも台湾に行っているとしたら、押収され保管期間が切れてスクラップになった、ということはまずないはずです。ですので、これから見つかるかも知れません。

大型バイクに限らず、当サイトに登録されているライダーは、皆程度の違いはあれ、この R1100S さんのような気持ちでいる、という前提でこのサイトは運営されています。今回台湾から取り戻すことができたのは、3人に取り戻す意思があってのことでした。


 ('04/9/13) 
BMWがターゲットになる理由

台北と高雄で押収されているバイクのリストを見ていただくとお分かりのように、大型バイクでも、ハーレーのようなのんびりツーリングタイプよりも、スーパースポーツモデルやBMWが目立ちます。白バイがBMWなので、ステータスなのかな、それとも、並行輸入を偽装しやすいのかも。No.3'109 K1200RSさんから。

はじめまして。千葉県千葉市在住の[K]と申します。

先月、秋葉原にてK1200RSを盗まれてしまいました。
半ば諦めてはおりましたが、貴Webサイトの情報に勇気付けられ、
登録をお願いしようと決意した次第であります。

※バイク発見の報奨制度に関するご提案につきましても、全面的に
賛成でするものです(それで戻ってくれば安いものです)。

秋葉原の書店前の歩道に10分程度路駐していましたら、バイクの姿
がありませんでした。しばしの間茫然自失のあと、すぐさま警察署
に駆け込み、積載していましたココセコムで追跡を開始しました。
警察とセコムが連携し、覆面パトカー3台、警察官10名を動員して
追跡をしてくれましたが、最終的には車体から外され、本体のみが
発見された次第です。

NHKのニュースは6時ではなくて、夜の8時45分からの放送だったそうです。バイクが到着してコンテナから出すときは、またどこかテレビ局や新聞社が取材に来てくれるかどうか。今のところ入港予定は19日です。

輸入手続きが済んだらまたレポートの続編を掲載しますが、その際に、かかった費用なども概略お知らせする予定です。今回は、書類認証代、海上輸送と輸入通関などの実費だけで1台当たり10万円ちょっとかかる計算になります。ですので、そのコストや労力を払ってまで取り返したいと考えるかどうか、または一度引き取ってから転売すると収支に見合うかどうか、参考にしていただきたいと思います。ただ、戻ってくるバイクはそれとは別の価値があるかも知れません。YZF-R1の村上さんのコメント。

「これって、宝くじに当たるよりもスゴイことですよ、ね」

 ('04/9/10) 
ニュースを見て

昨日の記者会見がニュースで放送されたのはNHKでしょうか。6時のニュースで放送予定と聞いたのですが、なにせ私もまだ会社だったし、同じサラリーマンライダーの多くは見逃していたでしょう。でも、ニュースを見た No.3'102 GSX-R1100 さんは直ちに反応しました。

本日、ニュースをみていてもたってもいられなくなってメイルしました。
台湾であんなに多くの盗難バイクが見つかり、もしかしたら自分のバイクもあるので
はないかと期待して、ネットで検索してみたところ、貴サイトにて情報を扱っている
ことを突き止めわらにもすがる気持ちで登録させていただいた次第です。

申し遅れました私、[T] と申します。もしハンドルネームなど必要でした
らTaDaTaとしてください。

今は、仕事で大阪から札幌へ移動になりましたが、バイクに対する思いは消えており
ませんし、特にGSX-Rへの思いはまだまだあります。

私の方はただ単に登録させていただいているだけで、なんの手助けもできないこと本
当にもどかしく思います。お手数ですが登録の方をよろしくお願いいたします。


 ('04/9/9) 
台風の影響がここにも

報道機関にはお知らせしていましたが、今日9日横浜港の保税倉庫にて、台湾からのコンテナを開けて、3台のバイクを公開するとともに、記者会見を予定しておりました。ところが、台風の影響で、台湾からの船の到着予定が遅れてしまい、到着は来週となりました。それでも、3台のうちの1台YZF R1 のオーナー村上さんの同席のもと、グループの者が記者会見だけを行い、台湾での奪還のいきさつ、バイク盗難の実態について、写真とビデオ、台湾でのバイク窃盗摘発の取組みを報じた新聞記事などの資料を用意して、20人も集まっていただいたテレビ、新聞、バイク雑誌関係者にお伝えしました。私は同席できませんでしたが、出席いただいた取材陣の方々にお礼申し上げます。


 ('04/9/8 追記'04/9/11) 
日本でも検索でヒット

台湾で盗難バイクが当サイトのリスト照合でヒットして奪還に結びついたニュースをお届けしておりますが、ここ日本でも同じニュースをお伝えできることは嬉しいことです。今日の『発見のお知らせ』で紹介しておりますが、No.3'080 VINOを発見したとの以下のお知らせメールがとどきました。Uさん、ご協力ありがとうございます。

初めまして、[U]と申します。
盗難バイクを発見しました。

3'080/Y/VINO/ワインレッド/津そ8327/5AU-039122/
3KJ-7869087/04-08/名古屋市守山警察署

本日、名古屋市守山警察署に通報して23時40分に
引き取ってもらいました。

早速 VINOさんに連絡しました。VINOさんからの返信。
ご連絡有難うございます。
諦めてかけていたところ、家族共々大変喜んでおります。
警察からも連絡があり、9日バイクを引取りに行く
ことにしました。

発見できましたのはこのサイトのおかげです。
バイクの確認が出来ましたら、さっそく[U]さんへも
お礼のメールをしたいと思います。

ほんとうに有難うございました。

追記 (04.9.11): Uさんに発見時の状況を伺いました。
ある日、毎日通る道にちょっと違和感のあるバイクが
置いてあることに気がつきました。なぜ違和感が
あったかと言うと、住宅街から少し離れていたからです。
普通なら持ち主はこんなところに自分のバイクを置いておく
ことはないと思いました。しかし、後輪にワイヤーロックが
してあったので盗難バイクではないかもと思ったのですが、
まさかということもあるので、ナンバーなどを控えて
貴方のHPで検索してみたのです。


 ('04/9/7) 
4年前のあの日も台風が

No.3'100 朝霞市 R1100Rさんは4年前を次のように回想されています。

[Y]と申します、常々CBXさんのHP拝見しております、盗難は一向に減って
いないことを大変残念に思います。しかし、ここ数ヶ月の台湾での出来事は、
盗難被害者にとって「もしかしたら自分のバイクが発見されるかも」との希みを
再確認できる嬉しいニュースでした。

かく言うわたしも盗難について何度か投稿させて頂いたものの、盗難にあった自
分のバイクを登録していないことに気が付きました、当時他の盗難サイトに登録
したのですがHPはすでに消滅してしまったようです。

CBXさんの息の長い取り組みに感謝すると共に、盗難被害から4年がたった今、
これからもバイクに乗り続けるため、あの時の無力感、喪失感や疎外感、えもし
れぬ怒りを忘れないため登録を是非お願い致します。盗難にあったあの時も、今
日と同じように台風が接近していたことを思い出しました。


 ('04/9/6) 
バイクを救うのはオーナー

台北と高雄で保管されているバイクのうち、何台かがオーナーにコンタクトできています。連絡のついた高雄のHONDA VTR-SP1のオーナーは取り返す意思を表明されておりますので、まもなく奪還に向けて始動予定です。そのSP1さんは、その後でもう1台被害に遭っていました。No.3'097 DUCATI 996SPS がそれで、これは新規登録になります。なお、台湾からの3台は、いよいよ明日、船が横浜に入港します。


 ('04/9/3) 
台湾バイク事情

全くの事前知識もなく台湾を訪れたのですが、台北はバイクが多いとだけ聞いてはいました。行ってみたら、道路の両側はズラーとバイクが駐輪されているし、歩道もその片側半分はぎっしりバイクが占めています。ほとんどがスクーターで、メインは125ccクラスでしょうか。4ストが多いのか、あまり2スト特有の油煙が見えません。排ガスの規制が厳しいそうです。日本製のものもありますが、ほとんどは現地生産のもの。

なぜ、こんなにスクーターが利用されるのか。要は、公共交通基盤が整備されていないので、通勤の足として、日常の足となっているせいです。若いお嬢さんたちが、化粧どころではなくヘルメットをかぶって飛ばしている姿は、80年代の日本を思いだして、懐かしささえ感じさせます。車の前にひょいと出てくるバイクは、いまでは怖いものですが、あの頃は当たり前の光景でした。

このバイクの台数が、町中いたるところにバイクショップを生みだしています。ショップというより、小さな間口の出店のようなものがほとんど。さらにこのバイク人口ですから、おのずと潜在的な大型バイク指向を生みだします。ところが、台湾では大型バイク(250cc以上が台湾では大型)が禁止されていて、2年前にやっと解禁になったとのこと。

でも、正規に輸入された大型バイクは高価なので、密輸されてきた無登録の盗難バイクをいくらか安く買って、乗り回す「暴走ライダー」が、白バイとのバトルに破れて降参して没収となるんだそうです。しかし、彼らは彼らなりにそのバイクを大事にしまっていたりするので、今回取り返したバイクのようにピカピカ状態も珍しくありません。

スクーター人口とショップの数、したがって腕の立つメカニックが多いこと、大型バイクがあこがれの対象でもある、そんな背景のもとで、遠く日本で盗んで、運んで、整備して売って利益をかせぐことのできる市場が生まれたものと思います。ただ海外に出たらもうダメだ、と諦めがちだった私たちは、思えばなんと島国根性に凝り固まった、井の中の蛙だったことでしょう。窃盗団のほうが、よほど国際的だったことを、図らずも台湾で知らされることになりました。


 ('04/9/1) 
小型・中型バイクのライダー魂

組織的窃盗団のターゲットは高価な大型バイクですが、小型中型も盗難が絶えることはありません。金額の問題ではなく、自分のバイクの大切さ、愛着は、登録される方すべてに共通しています。

No.3'083 府中市 Monkeyさんは、なんとあの小さな車体で日本中を回っています。

学生時代から乗っており、北は青森、南は鹿児島まで、北海道・四国・沖縄を除く
日本中を共に走ったとても思い入れのある愛車です。
見つかることは難しい、または見つかったとしても無事な姿ではないかもしれませんが、
とても大切にしていた非常に思い出深い愛車なので、簡単にはあきらめられません。
No.3'085 橿原市 JOG ZRさんは女性ライダー。
こんなに早く記載していただきありがとうございます。
バイク好きの私にとってとても寂しく残念です。
見つかってくれればいいのですが・・・
今度バイク買うことがあったら、頑丈な鍵をつけて
車でバリケードをしてだせないようにしておきます。
No.3'086 日野市 SL230 さんは大切な日常の足でした。
正直、買い物するにも出かけるにもこのバイクに頼りきりでした。
最低でも自転車がないと(昨日買いましたが…)コンビニすら遠く、非常に困っております。
どうかよろしくお願いいたします。
No.3'087 相模原市 SEROWさんはNever give up!
先日、妻のオートバイが盗難にあってしましました。
「もう出てこないだろうな」と早くも諦めていましたが、
貴殿HP拝見し、「ヘッドライト・テールライト」の記事を読ませて
頂きましたが、まだ諦めるのは早いと痛烈に感じました。
登録宜しくお願い致します。


 ('04/8/31) 
「盗難メッカ」になった秋葉原

依然として、短時間の路上駐輪の大型バイクを狙った犯行が続発しています。登録リストで被害状況が「G」となっている事例を参照ください。一時鳴りを潜めた秋葉原での犯行がまた多発しています。以下はNo.3'084 X4 TypeLD さんから。

はじめまして。盗難に遭い、気持ちは切り替えていたのですが、こちらのサイトをみつけ、
それなりの努力もすべきと思い、登録させて頂きたく、メールしました。

DUCATI の方とかなり似た状況で被害に遭いました。 やはり秋葉原で、1時間弱、買い物
して戻ると、すっかり無くなっていました。。駅にも近い、中央通り沿いに路駐していたの
ですが、まだ明るい時間で、周りにもバイクが停まっていましたし、短時間のつもりで、
まったく無警戒で、ハンドルロックのみでした。

その場に戻ってみて、まさか!!という感じでした。 こんなに人目も交通量も多い場所で?
どうやって?って感じです。周りのスクーターは残っていて、僕のだけ、きれいさっぱりと。。。
担当した警官が言うには、その現場付近は、10分で持ってかれる人も多いそうです。 それは
それは、立派な盗難メッカになっているんです!!

だったらもっと、目を光らせてくれよっ!と思うんですが、自分を悔やむしかないですね・・・。
路駐禁止の看板なんかも立っていて、いかにも警察が巡回してるような書き方なんですけどねえ、、、
それが反って油断のもととゆうか、犯人の思う壺とゆうか・・・。 そもそも、あの辺りで
警官を見かけた事なんてなかったです。

グループの犯行だったとして、見張り役の人間に自分が尾行されてたと思うと、なんとも
気持ちが悪いものです。

長々とすみません、窃盗団の撲滅、切に願っております、協力してゆきたいと思います。。。


 ('04/8/30) 
知らなかった台湾茶

大同警察署で李刑事課長が煎れてくれたお茶が、緑茶のようで、ウーロン茶とも違うおいしいお茶だったので、「これ美味しいお茶ですね、緑茶ですか?」と聞くと、ウーロン茶の一種で、『高山茶』と呼ばれる台湾独自のお茶とのこと。日本茶もそうですが、その国のいちばんのお茶は海外にはほとんど出ないとのことで、お土産にそのお茶をいただきました。『梨山茶』と書かれています。お茶の世界は奥が深いなあ、と楽しい発見をした次第。


 ('04/8/28) 
バイク窃盗に時効なし

台湾で5年前の登録バイクが見つかったことは、多くの登録者を勇気づけてくれるものです。何年前の被害であろうと、時効にしないで登録しましょう。No.3'076 世田谷区 CBR1100XX さんから。

はじめまして[I]と申します。

3年ほど前にバイクの盗難被害にあった経験があります。
この度、Webサイト“盗難バイク インターネット捜査網”を拝見し、サイトに
盗難被害の登録をしているか確認したところ、残念ながらしていないよう
でした。

恐らくはバイクの盗難という卑劣な犯行に直面した初めての経験と、犯人
に対するやりようの無い怒りから、登録をし忘れてしまっていたようです。
盗難にあった車両のローンもあり、その後しばらくはバイクに乗ること
自体をやめておりましたが、結局は我慢できず盗難の心配がなさそうな
不動の車両を購入しコツコツと直して乗っています。

ずいぶんと前のことなので今更という気は致しますが、お手数でなければ
盗難時の詳細をサイトのデータベースに加えて頂き、今後何らかのお役に
立てれば幸いに思います。


 ('04/8/24) 
No.166 BMW R1100GS さんに連絡がつきました

台湾でスクラップにされかかっているバイクのうちの1台、BMW R1100GS の登録者とやっと連絡がとれました。5年前の登録時に使われたのは出向先の会社のメールアドレスだったため、すでにアドレスは抹消されており「不達」になってしまいました。それだけでしたら手がかりがなくて、お手上げでしたが、たまたま5年前のメールに、本名と所属の会社名がありました。インターネットでそれらしき会社をいくつか当たって、ようやく登録者を探し当てることができました。

このことは、考えさせられる教訓となりました。当サイトを開設した98年の当時は、メールアドレスも永続性のあるものとの無言の前提がありました。そこで、プライバシー保護の趣旨から、敢えて本名や住所の提示を求めずに、メールアドレスのみを、コンタクトに使うというポリシーで運営しております。

当サイトは「地の果て、時の果てまで」愛車と犯人を追いかけることを掲げています。永続性のあるメールアドレスをひとつ持つか、べつのコンタクトアドレスを付記するか、または当サイトを月に一度くらい定期的にチェックされるか、10年先を見越した上でご登録ください。ちなみに、当サイトのメールアドレスには毎日100通くらいのスパムとウイルスメールが届きますが、アドレス変更をしないで、メーラーに自動選別させています。


 ('04/8/23) 
台湾から戻ってくるバイクの記事を読んで

No.3'067 DUCATI 998R さんは秋葉原で30分目を離した隙の被害でした。

7月25日の日曜日、秋葉原中央道り車道に夕方4:30〜6:30の間駐車、パソコンの部品や
参考書を買いに行っている間でした。心配だったのでちょくちょくバイクを置いてある
場所に見に行って確認していました。

最後に車両を見たのは、だいたい5:30〜6:00の間で買い物をすませ6:30頃車両の置い
てある場所に行ってみるとバイクがありませんでした・・・。

今、思うとなんであんな所に自分の大切なバイクを駐車してしまったんだろうと後悔して
いる日々をすごしています。

自分でやれる事はすべてしたつもりですが、何の進展もなく諦めていた所、当サイトの
記事に台湾で盗難バイクが発見されもとのオーナーの所に帰ってくるという記事を読んで、
少しでも希望を捨てちゃいけないと思いメールしたしだいです。

どうかよろしくお願いします。


 ('04/8/19) 
台湾で盗難バイクの引き取り完了

15日から台湾に行っておりましたが、今夜帰国しました。3台のバイクは、現地警察の好意的な協力のもと、無事受け取ることができました。詳しい報告は明日アップの予定です。


 ('04/8/14) 
深夜の大通りも狙われる

No.3'061 秋葉原で被害に遭ったハヤブサさんのケース。ロックのマスターキーでもあるのか。

場所はサトームセン本店シャッター前、時間は2004年8月13日23時30〜
55分の間、仲間のVFR750Fのリアタイヤと隼のフロントタイヤをワイヤー
ロックで連結、隼のリアディスクにディスクロック。
ワイヤーロックは鍵を外されその場に放置。
VFR750Fはフロントタイヤをパンクさせられました。


 ('04/8/13) 
盗難監視のための技術はすでにそろっている

たとえば、バイクに誰かが触れたら、センサーが感知して超小型カメラが写真を持ち主にメールする。ネットカメラが安価になり、簡単にLAN接続できるようになったので、監視カメラとして録画にも使える。これまで、高価で手の届かなかった技術が、パソコンのようにどんどんパーソナルなレベルに降りてきています。今日の「発見のお知らせ」で、No.3'010 GT380 さんはそんな技術を駆使して、自作した防犯装置をくわしく紹介してくださっています。


 ('04/8/11) 
被害者が胸を張らねばならないとき

No.3'052 DR250R さんから。もちろん、盗難の被害に遭うことは「恥ずかしい」ことではありません。けれど、被害者になることを「自己責任」として、ひたすら個人の問題に閉じこめることは、恥ずべきことだと思います。DR250Rさんのように「社会的にもおろそかにされている面」にもっと目を向けたいと、私も思います。

はじめまして。お恥ずかしいことですが、バイクの盗難リストに
掲載をお願いいたします。

敷地内(チェーンで外からは入れないようにしてあります)に置いてあったのですが、
チェーンを切って侵入し、持って行かれました。自賠責を更新した直後だったので、
それをチェックしていたのかもしれません。

朝の4時頃、眠っている間に犯行におよんだものと思われます。
1ヶ月ぐらい前に、不審な男がバイクの側に立っていて、目が合うと
逃げていったことがあります。思えばあれが下見だったのでしょうね。

御サイトは、今回初めて存在を知りました。
社会的に、バイクの盗難は「あたりまえ」になっているような
ところがあって、安易に管理している方にも責任があるのかも
しれませんが、社会的にもおろそかにされている面が強いと
思います。とても大変なことに取り組まれていて、頭の下がる
思いがします。今後は何とか自分でも自衛策をとり、また身近な
知人にも話をしながら、一般庶民の側でも自衛を考えていきたいと
思います。


 ('04/8/9) 
『合唱刈干切唄』

8月1日に、京王プラザに用向きで出かけたところ、その道路の向こう側三井ビル前で、芸能山城組による「ケチャ祭り」をやっていました。毎年新宿西口のどこかの広場で開催していると聞きつつも、実際に見るのは初めて。なーんだ、ここでやっていたんだ。

私はバリ島のケチャ音楽にはまったく関心がありませんが、芸能山城組の名はいつもある曲を思い起こさせます。それは『合唱刈干切唄』、アルバム『やまと幻唱』(1977) の中の1曲。レコードになる前の学生のサークル時代のメンバーによるステージで初めてこれを聴いたとき、体が震えたことをいまでも思いだします。それは、西洋音楽のオペラやリートのようなベルカント唱法ではなくて、日本やロシアの民謡でうたわれる非ベルカント唱法のすばらしさを初めて教えてくれたステージでした。

レコードのジャケットには、歌っているのは土屋由里子さんとありますが、ステージで聴いた節回しのままなので、同じ人でしょう。オペラやミュージカルのアリアは、それはそれですばらしいものですが、この土屋さんの声には、どこか地の香り、田んぼと里山の原風景が重なるようななつかしさがあります。それとともに、「正調」のまま歌われるだけでは新鮮さのない民謡に、意外な生命力が潜んでいたことを知ることにもなります。

当時、やはり生命力を失いかけていたロシアの民謡を、自ら採曲、ギターの弾き語りにアレンジして現代に蘇らせたロシアの歌姫、ジャンナ・ビチェフスカヤ (Jeanne Bichevskaya) がいました。日本ではアルバムが一枚しか発売になりませんでしたが、現在では名作「ゴリーツィン中尉」の他、コレクション版が入手可能です。


 ('04/8/7) 
大型バイクの盗難急増について

中国系の窃盗団が日本に送り込まれている、という裏情報をいただいていたのですが、このところ大型バイクの盗難が急増していることから、どうも事実のようです。テレビで北朝鮮による日本人拉致問題を見るにつけ、バイク「拉致」とイメージが重なります。

以下は、No.3'038 MOTO GUTTI V11 SPORT さんから。

はじめまして、[C] と申します。イタリア人で、6年前から来日しました。
実は、今日の午後、愛車のMoto Guzziが西新宿のYAMAYA店の前に
16時30・45分との間に盗まれたばかりです。
よろしくお願いします。。。
今日登録の No.3'044 HARLEY DAVIDSON FXDX さんのケース。
こんにちは、私、東京都在住の[K]と申します。

まことに残念なことですが、昨夜、私のハーレーが盗難にあい、
先ほど、被害届けを出したところです。

普段はシャッターつきの別の駐車場においているが、
今日からツーリングにいこうと昨晩、マンションの駐車場にもってきておいた
ところ、一晩で盗難。
以前から、昼間はたまに置いていることもあったので、目をつけられていたかも。
チェーンロックを固定物に結んでいなかったのが盗まれた原因か。

以上、お手数をおかけしますが、登録の手続きをお願いできませんでしょうか?


 ('04/8/6) 
世間は夏休み、窃盗団は仕事モード

夏休みでバイクを置いて車で遠出や帰省をされる方も多いことでしょう。隣近所に一声かけておくなど、留守を狙う手口に、十分対策を。


 ('04/8/3) 
二度目は必ずあるということ

バイク名(すべて大型バイクです)と登録番号を伏せて、いただいたメールを紹介させていただきます。

いつも活動ありがとうございます。
以前、リスト XXX および XXX に掲載頂きました[T]と申します。
その節は大変お世話になりました。

真に申し上げにくい、しかもお恥ずかしい話ですが
またしても盗難に遭ってしまいました。
学習していない/反省が活きていないと問われたら返す言葉も
有りませんが、再び登録願いたくお願い申し上げます。

前回のご依頼から早くも3年になりますが、管理者様の
多大な労力に敬服いたしますと同時に、余りにも膨大に
蓄積されてしまったリストに胸が痛みます。

実は、前回の盗難から半年後〜今春まで他の車両に乗って
いましたが、たまたま縁あって中古ながら XXXX、それと若干
年式は異なりますが XXX を持つ機会に恵まれ、
3年振りに2台とも乗り直す事になりました。
XXX はGW明け、XXXX に至ってはようやくの先月納車でした。

前回は初の被害と云う事も有り対策も車体カバー&U字
ロック程度の装備しか有りませんでしたが、今回は出し入れが
非常にオーナーの私でも非常に手間の掛かる出し入れと云う
事もあり、幾分甘えが有ったのだと悔やんでいます。
いくら個人で面倒でも、複数犯でしかも切断/クレーン等の
装備があれば造作も無い事なのでしょう。
また、ここ数日は仕事に追われカバーを開ける時間を1週間ほど
逸していたのも被害を招いた一因なのかと思います。

今回幸運にも残ったもう1台 XXX は、敷地向かいの
路上でホイールにワイヤーロックで固定係留していました。

立て続けに被害に遭うのは御免なので、警察への被害届けとバイク店に
緊急入院させる(それと被害車両の登録抹消を依頼する)べく、本日は
会社を休みました。

店長に顛末を説明した後、やはり保有よりも対策を十分にとる必要が
有るという結論に達し、いま出来る限りの最大の策(遅ればせながら
ココセコム+傾斜アラーム+盗難保険+固定ロック増量他、考えられる全て)
を施し、かつココセコム装着に当たっては搭載場所の検討や圏外環境
(コンテナ、t車の荷台等)のテスト、電波妨害ジャマーの耐性確認なども
一通り済ませるまで預かって頂く事にしました。
また、バイク店の好意で社有の車両(盗難保険加入済み)を一定期間借用し、
それに探知機を搭載して囮捜査も検討する方向で進めています。

今にして思えば、前回の反省を踏まえてなぜここまで防御を検討出来なかった
のか。反省しても仕切れません。
現在の住まいは引っ越して早3年目になりますが、前の車両にはスパイボールを
付けて無事に来れたのと、駐車環境に関してはバイク店からも太鼓判が
出ていたので気が緩んでいたのでしょう。
乗換えを急ぐあまり、肝心の防御をおろそかにしていました。


ずいぶん長々と書き連ねてしまいましたがどうぞ御容赦下さい。
また、今回の私の度重なる失敗を他山の石として頂けるなら、HPにて
紹介頂ければ幸いです。


今後のご活動も大変かと存じますが、心より応援申し上げます。
そしていつの日か、サイトが必要とされなくなる世の中が訪れますように。

[T]さんの「今回の私の度重なる失敗を他山の石として頂けるなら」とのご厚意を尊重して、紹介させていただきました。バイク名と登録番号を伏せたのは、おとり捜査について書かれていたためです。

じつは、窃盗犯を捕まえるために、おとりバイクを用意している被害者の方々は他にもいらっしゃいますが、これまで敢えて紹介することはしておりませんでした。奨励するように受け取られることは本意ではないからと、紹介することで逆に犯罪者を利する結果になることを恐れたからです。しかし、こう盗難が頻発するようでは、すこし犯人グループに「これはおとりバイクじゃないか」とビクビクさせるくらいに、不気味さを与えることも、盗難防止に役立つことかも知れません。

なにしろ、ひとり一人のライダーがどんな仕掛けをバイクに施しているか分からないとうのは、ある種ゲリラ戦法のようなものですから、これほど泥棒をビビらせるものはないでしょう。以前、ずいぶんと過激なしかけを工夫された方もおりましたが、さすがに、ここでは紹介できませんでした。




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