機関車





蒸気機関車


 欧州鉄道事業者としては珍しく、当鉄道には蒸気機関車が1両も配備されていません。運用するための施設が無く、社長が興味を示していないことから運行予定もないので購入を検討したこと自体ありません。手を出したら泥沼だからというのが本当の理由らしいのですが…。いずれ社長の道楽で導入されるかもしれません。





 最近、買ってきたとかいう噂が社内に流れているようです…。しかも徐々に増えているとか…。





041/042(41)

 DRG時代の1937年から1941年にかけて製造されました。第二次世界大戦後にはボイラー修復や重油専燃化改造を受けて活躍を続けました。重油専燃化改造を受けた車両は042と改称されました。



 <88272>042です。銀座ショールームで購入しました。実車はボイラー交換を受けていて、上部ドームや前部ランボードの形状が原型の41とは異なっています。モデルは41のものをそのまま転用しているため、同じ形状になっています。ランボード前端の傾斜部分だけは、目立たないように縁取りの赤が入っていません。オイルテンダーも妙に背が高いことから、別形式のものが流用されているのではと言われています。
 非電化区間で鉱石・石炭輸送重貨物列車Langer Heinrichの牽引機を務めています。妙な軸重の軽さから、まともに牽引することができていないのが運転区長の悩みです。技術部長に牽引力強化用のウェイトブロックを発注しているそうです。その技術部長は、牽引力強化のドサクサにまぎれて実車と異なっている部分を改修しようと画策しているようです。銀座ショールームで購入した車両の外観を弄るのに抵抗があったのか、社長と結託してディーラーから改造用にもう1両入手した模様です。
 本来、Langer Heinrich用には44を用意しようとしていたのですが、出荷が遅れたことに社長が腹を立て、同じく牽引歴のあった042に手を出したようです。





050(50)

 



 <81360>ロータリー除雪車セットに付属する車両です。
 
 





58(G12)

 第一次世界大戦に伴う軍需輸送の拡大を賄うため、プロイセンで1916年から製造されました。牽引力の高さと運転区間を選ばない軸重の軽さとを兼ね備えた優秀な機関車です。ヴュルテンベルク、バーデン、ザクセンなど他のドイツ帝国構成国で幅広く使用されました。
 メルクリンも、所属・時代違いモデルを多数発売しています。



 <88120>G12 ヴュルテンベルク仕様です。日本の運行者に買い取られたまま保管されていたものを買い受けました。5極モーターを搭載し、低速からスムーズに走行する非常に状態の良い車両です。
 主にVictoria See線(左岸旧線)の重貨物列車を牽引しています。
 どうもこの色は評判が良くないという噂が流れているようです。白黒写真向けの明色塗装のような灰色なのです。社長自身もその塗装だと思っていた模様です。その分安価に入手できたと喜ぶ社長でした。プロイセン貨車セットに組み合わせようと<88122>G12 プロイセン仕様の購入を画策していたらしいのですが、安さに魅かれてヴュルテンベルク仕様に化けてしまったようです。以前、重連やバック運転に対応できないから58(G12)は買わないとか言っていた気がしましたが…? 最近では国鉄9600蒸気機関車に良く似たスタイルがお気に入りだとも。



 <88121>BR58です。日本の運行者に買い取られたまま保管されていたものを買い受けました。5極モーターを搭載し、低速からスムーズに走行する非常に状態の良い車両です。
 主にVictoria See線(左岸旧線)の重貨物列車を牽引しています。
 重連やバック運転に対応できないから58(G12)は買わないとか言っていた気がしましたが…? 最近では国鉄9600蒸気機関車に良く似たスタイルがお気に入りだとも。





85

 ドイツ南部のSchwarzwald(Black Forest:黒い森)を抜けるHöllentalbahn(地獄谷線)の急勾配を克服するため、1931年に10両が製造されました。当時の制式機の構造を元に設計され、駆動系は44が、ボイラーは62がベースになっています。ラックレールに頼ることなく登坂することができる高出力機でした。004号機が戦災廃車となったほかは全車が健在でしたが、1961年に路線が標準電化されると、用途の特殊性ゆえか転用されることはなく、早くも同年中に全車廃車されました。



 <88885>Ep.III仕様原形モデルです。日本の運行者から買い受けました。5極モーターを搭載し、低速からスムーズに走行する非常に状態の良い車両です。導光材やLEDの関係で、前位側ヘッドライトの照度が非常に低かったため、自作の高輝度LEDユニットに交換しました(作業の様子)。
 Victoria See線(左岸旧線)の急勾配区間で低速列車を牽引するほか、重貨物列車の補機運用にも就いています。箱庭谷支線の観光列車向けに転用しようとしたところ、起伏の激しい地形に追従しないことが発覚し、投入延期の上で改良待ちとなっています。
 元々このような特殊な機関車を購入する予定はなかったのですが、日本ビール貨車3両セットと同時に手頃な価格で競売に掛けられているのを社長が見つけ、ついつい応札してしまったそうです。当鉄道の蒸気機関車第1号です。





231A

 ドイツの隣国フランスで使用されたパシフィック(軸配置2C1、フランス式表記231)型の蒸気機関車です。フランスの旧五大鉄道が製造したパシフィック機のうち、SNCF統合時点で各鉄道ごとに最も古かったものがA型と呼称されました。一部にドイツ製のものもあります。その正体は第一次世界大戦の賠償として譲渡された、バイエルンのS3/6やヴュルテンベルクのC型といった王国鉄道の車両です。

 余談ですが、当然と言えば当然ながら、ドイツからは状態の良いものばかりを選んで各種の機関車を持ち出しています。そのため、ドイツでは早急に各地へ新品を補充しなければならなくなり、このことが制式機製造のきっかけになったと言われています。



 <8108>Orient Expressセットの車両です。Nord(北)鉄道所属機で、バイエルンS3/6をベースにしています。実車はNord鉄道オリジナルの車両で、塗装のみ真似たイメージモデルのようです。セットの客車も本来のOrient Expressではなく、後年になってスイスの旅行会社が企画したNIOEがモデルのようです。
 国際長距離列車 Orient Expressの牽引機を務めています。Victoria See線(左岸旧線)経由で走行するのですが、軸重の軽さゆえに登坂力に難があり、急勾配区間では補機を必要としています。
 社長が言うには、基本セットと増結セットとがたまたま時を同じくして安く売りに出されていたので、タガが外れてついつい手を出してしまったとのことです。どうもその言いようからして、実のところ蒸気機関車第1号はこれなのではといわれています。



 <81080>CIWL列車セットの車両です。ETAT所属機で、こちらは実在の元ヴュルテンベルクC型です。
 CIWL客車を使用する観光列車の牽引機を務めています。Victoria See線(左岸旧線)入口でOrient Expressと併桔した後は、前補機としてサポートします。
 社長はカタログを見て以来、Orient Expressと並べてみたいと考えていました。もっとも、予想される価格を考えると予算上問題があり、銀座ショールームから新製品入荷案内が届いた後も、購入は控えようと思っていたそうです。が、所用の合間に銀座ショールームに立ち寄ったところ、なかなかの安値で購入できると知り(というか口説き落されて?)、その場で契約してしまったそうです。










ディーゼル機関車

218


 DB非電化区間用機関車です。系統上、V160シリーズの最終生産型になりますが、以後の主力となるべく、それまでのものから大幅に改良されました。先代の216等に比べて出力、最高速度が向上し、客車に合わせて電気暖房・空調用電源が搭載されました。1エンジンにすることで検査を容易にするという216のコンセプトを受け継ぎ、動力用エンジンに客車サービス用発電機が直結されます。(先行試作型の217は発電機用エンジンを積んでいました。)先行量産車が1968年に登場し、量産は1971年から1979年にかけて行われました。216よりも排気温度が高くなったことで、客車のベンチレータに流れ込む排気が悪影響をおよぼすようになったことから、排気筒を追加して左右に振り分けています。その独特の外観から“ラビット”の愛称で親しまれています。重連・推進運転装置を備え、高速旅客列車から重貨物列車まで幅広く対応する万能機です。
 当鉄道では非電化支線へ乗り入れる列車を担当します。また、安定した走行性を買われて、SCOPE CAR推進運用に充当されることもあります。



 <8107>City-Bahnセットの車両です。1984年、S-Bahnに投入されたSilberlinge更新試作車とともに「オレンジ色」に塗装されました。オレンジ色の神様が降臨して…、ドイツの販売店から購入した中古車です。少々調子がよくなかったので、ギアの洗浄を行ったところ、調子がよくなったようです。それでも異常に最高速度が低いのが運転区長・技術部長の悩みの種です。3極モーターですが、低速から安定しています。オレンジ色のSilberlinge更新車とともに非電化区間直通列車に充当されています。



 <8878>タルキスカラーのモデルです。Orientrotの<8879>が廃番になってしまってからも製造されている長寿モデルです。
 左の1両目は日本のディーラーから購入したもので、購入したきり走らせていなかったという新古車です。5極モーターで、低速から安定しています。非電化区間に乗り入れるICやECを主体に、貨物列車も担当します。
 右の2両目も日本のディーラーから購入したものです。やや古いもので3極モーターですが、低速から安定しています。非電化区間に乗り入れるICやECを主体に、貨物列車も担当します。タルキスカラー同士での重連運用が多く組まれており、協調運転を安定させるべく、5極モーターへの換装を予定しています。



 <8880>TEE色です。218では唯一217号車だけがTEE色に塗装されました。残念なことに、後にVerkehrsrotに塗り替えられてしまいました。ドイツの販売店から購入した中古車です。何もしていないのに超スロー走行だと思っていたら、相当長期間ストックされていたのか、台車のオイルが固着寸前でした。駆動力が伝わらないどころか、第1段スパーギアごと台車が傾いてジャッキアップされる始末…。台車を分解して、ギアを自転車用オイルクリーナーに漬け込み、ギアボックス部分も拭き掃除です。洗浄後は快調になりました。それでも異常に最高速度が低いのが運転区長・技術部長の悩みの種です。3極モーターですが、低速から安定しています。主に非電化区間に乗り入れるIC、ECを担当します。





221(V200.1)

 V200シリーズは1953年に試作車が発表されたディーゼル機関車です。液体式機関車の先駆けで、最高速度は140km/hでした。主に急行列車の牽引に就きました。V200.1は1960年から製造された出力増強型です。丸く突き出たボンネットが特徴で、ドイツでは人気の車両です。



 <88201>V200.1です。モデルの150号機は実機のラストナンバーになります。Loreley-Expressの牽引機として導入しました。が、客車に先駆けてマグネマティックカプラーに交換してしまいましたので、今のところ牽引できません…。よって、Loreley-Expressは試運転等を含め未だ一度も運行されていません…。V200も定期的な慣らし運転程度に走行しているくらいです。当初、新品5極モーターなのに回転が安定せず、ブラシ清掃、接点復活剤塗布などを試してみたのですが、全く改善されませんでした。結局、電気子の隙間を調節すると調子がよくなりました。
 客車用のサービス電源を備えていないため、ICを牽くことは出来ませんが、蒸気暖房を必要とする旧型客車には必須の機関車です。そのため、多数の旧型車両を擁するVictoria See線(左岸旧線)を中心に活躍しています。また、機関出力は218よりも上回っているため、鉱石輸送貨車などの重貨物列車も担当しています。
 上記のとおり、本国では人気の車両なのですが、なぜか社長は全く気に入っていないのです…。買い付けに行ったショールームのお姉さまに口説かれて、渋々購入してきたのだとか。最近では、穴が開くほど眺めたのか、そこそこ気に入っている模様。





260/361(V60)

 車両入換や軽列車運行に使用される小型ディーゼル機関車です。ロッド付の外観からもわかるとおりかなり古い型で、登場したのは1956年ですが、マイナーチェンジを繰り返して生産が続けられ、1000両近くも製造されました。無線操作が可能な車両もあり、現役の車両も数多く存在します。
 主に貨車入換や、作業列車牽引を行わせています。



 <8103>工事列車セットの260です。単品<8864>の同等品のようです。ドイツから購入した中古品で、納品されたときには屋根の塗装がボロボロに剥がれてしまっていました。altrot色の持病とも言える現象です。放っておくと見苦しい上に、チマチマと剥がれてはそこらじゅうが銀粉だらけになるので、思い切って全部剥がしてしまいました。現在では、ほぼ元通りに塗り直されています(作業の様子)。3極モーターですが、低速から安定していて入換に好適です。集電シューをW字型に折り曲げて全軸集電にしてみました。それでも、ダブルスリップポイントの通過は苦手なようです。車体が短いのでマグネマティックカプラーのSHORTタイプを取り付けていましたが、動作が不安定なため、MEDIUMタイプに換装しました。(工事列車のカプラー換装が済んでいないので、前位側のみの交換です)下記の車両の低速安定性を改善するため、モーターハウジングを供出しました。幸いにしてこちらの低速安定性が損なわれることはありませんでした。
 日中はヤードでの貨車入換を、夜間は保線列車を担当します。



 <8804>タルキスカラーの260です。入換作業の都合上、2両の機関車が必要になったため、日本国内で調達した中古品です。集電不良が発生しやすかったため、集電シューをW字型に折り曲げて全軸集電にしてみました。3極モーターですが、走行特性は比較的安定しています。ただ、起動特性がよくなかったので、評価試験のうえで、上記の車両とモーターハウジングを取替えました。これでパルス制御による超低速走行が可能になっています。
 ちなみに、右写真はエンジン側ボンネット前面の拡大です。確かこいつは789号のはずでは…。誰かがデッキでの作業中に引っ掛けたのか、車両番号789の8がかすれてしまって遠目には769号機に見えます。運転区長が車両台帳を整理していた際に気づいたのでした。
 主にヤードでの貨車入換や配給荷物車の運行を担当します。










電気機関車

103(E03)

 TRANS EUROP EXPRESSなどの高速旅客列車牽引用として登場しました。卵形のデザインが特徴で、特に人気の高い車両です。高速列車の運航計画に合わせ、最高速度200km/hで設計されています。試作車E03が4両製造され、数年にわたって性能試験が行われました。後の称号改正で103.0となります。試験結果を受けて、量産車103.1が製造されました。試作車と異なり、エアフィルターが2段に増え、屋根は車体と同色に、また、飾り帯の代わりに運転席部分に赤帯が引かれています。当初は菱形パンタグラフを備えていましたが、シングルアームタイプが高速運用に適していると判明し、111から譲り受けました。後継機となるはずの120にトラブルが絶えなかったことから、高速新線対応工事を実施の上で長らく使用されてきましたが、新たな後継機101が完成したことで、全車引退となりました。
 メルクリンは人気の車両であるにもかかわらず103.1の製造をやめてしまいました。そのため、社長がEp.III・IVにこだわる当鉄道では多数の中古車を買い受けて運用しています。



 <88541>E03です。2005年限定製造品の登場時仕様で、銀屋根、飾り帯入り、1段のみの側面エアフィルターが外観上の特徴です。103シリーズ中、唯一新車で購入した車両です。ラインゴルト用客車とともに銀座ショールームで購入したものです。
 走行性能に優れるため、本来の用途を無視してSCOPE CAR推進運用に充当されることもありました。台車軸距が非常に長いことから、ダブルスリップポイントを低速で通過すると短絡が発生しやすいという致命的な欠点が発覚してからは、この運用からは退いたようです。TEEラインゴルト専用機として運用されます。



 <8854>103.1 TEE塗装です。
 左の最初に導入したものは一度アメリカに渡った車両で、状態はあまりよくなく、運行前整備に苦労しました。車体には塗料のような汚れが付着し、パンタグラフが歪んでいました。車体の汚れや傷はあきらめ、パンタのみ修理しました。根元のイコライザが外れていたので掛け直したのですが、2位側は成功したところでヒンジが折れてしまい、上昇スプリングも飛ばしてしまいました。なので常時下りっぱなしの飾りになっています。そのうちシングルアームパンタに交換する予定です。ギアボックスは変なオイルでギトギトしていたので、すべて解体して磨きました。モーターブラシの接触を調整したのですが、これはやりすぎました。かえって偏磨耗を起こしてしまい、危うくダメにしてしまうところでした。清掃のみでよかったようです。起動電圧がかなり高いものの、それ以外の走行特性はそこそこによくなりました。V260整備のついでに、高性能オイルを入れたところ、かなり調子がよくなっています。ヘッドライトLED化の先行量産型としてLEDユニットを搭載します。2位側は既設のダイオードセレンが損傷していたため、ダイオードを組み込んだ特殊規格となりました。
 中の2両目はドイツで運用されていた車両で、こちらもどんな扱いを受けていたのか状態はあまりよくなく、運行前整備に苦労しました。パンタグラフ根元のイコライザが外れて歪んでいたのは掛け直すことができたのでいいのですが、ギアボックスはホコリまみれになっているという信じられない状態でした。すべて解体して洗浄しなくてはならないのですが、技術部が260用新型制御装置の開発に手一杯だったそうで、半年以上も手付かずのままでした。洗浄は行っていませんが、台車のホコリやモーター周りのオイル汚れを除去し、高性能オイルを入れたところ、かなり調子がよくなっています。かなり古い製品のようで、モーターブラシは基盤に固定する仕様です。
 右の3両目はやはりドイツで運用されていた車両ですが、こちらは極めて状態の良い車両で、走行性能は良好です。一時期生産された銀色のパンタグラフを有しています。2位側パンタグラフ根元のヒンジが折れていたのは残念ですが、簡易的に補修することができたので飾りパンタとして残しています。いずれはスプリングを調達して復旧させることにしています。状態の良い車両ですが、残念なことに整備作業中の転落事故で屋上配管の一部が損傷してしまいました。それから、整備班が書き忘れたのでしょうか、エンド表記が入っていないのが外見上の特徴です。(注:1982年以降製造分の仕様です)
 いずれもIC/ECを牽引しています。



 Lufthansa Airport Express専用牽引機です。客車とともにルフトハンザ航空のコーポレートカラーで塗装されています。実車は列車の運行終了とともに塗装変更されました。
 <8128>Lufthansa Airport Expressセット付属の車両です。111から譲り受けたシングルアームパンタグラフを装備します。中古市場にあまり出回らないうえに、高値で取引される傾向があるようで、入手には苦労しました。日本のディーラーから割と安価に入手することができました。駆動系にオイルの固着が見られたため、台車の分解清掃を行って運用に投入しました。
 Lufthansa Airport Expressを専属で牽引しています。





110.1(E10.1)

 急行旅客列車用の110.1(E10.1)です。戦前に製造された旧型機関車の後継機として、1954年から製造されました。高速旅客列車を想定したため、重連・推進運転装置は準備工事のみ施工されました。この車両の機器類はDB標準仕様となり、同時期に製造された140、141、150の他、後の103、151等、幅広く使用されました。高速仕様の兄弟機113(E10.12)に流線型車体が搭載されるようになると、こちらも追って同じ車体で製造されるようになりました。設計最高速度は150km/hでしたが、困ったことに高速走行時の安定性が悪かったのでした。台車のトラブルもあって、後に下記の111が登場すると、高速運用を譲り、最高速度120km/h程度の運用に就きました。一部は139に改造された他、新型汎用機145に淘汰されて多くは廃車となっていますが、推進運転装置を追加した比較的新しい車両が残存しています。



 <8839>Ep.IV青塗装です。普通列車用機関車をとの運転区長からの要望を受け、Spur Z Room相互乗入協議会への出張ついでに銀座ショールームで仕入れてきました。3極モーターながら走行特性がよく、割と静かなのが特徴です。
 普通列車(Silberlinge)の牽引を担当します。推進運転不可なので、通常は機回しが可能な運用に限って使用されます。250号機やE10.3が入ってからは、機回し不可能な運用にも機関車両端連結で就いているようです。

 技術部の工場奥には、部品取り用に別の1両がいるらしいです。



 <81435>急行列車セットの250号機です。Ep.IV仕様ながら、屋根の塗り分け位置がEp.III同様の低い位置にある過渡期の外観が特徴です。なぜか銀屋根ではなく灰屋根です。
 当鉄道では、推進運転可能な電気機関車が不足しているため、両端に機関車を連結する運用が発生してしまいました。110.1が1両しかいないため、E40を投入する計画もあったのですが、貨物運用との兼ね合いから却下されました。結局新規に110.1を購入することとになりました。幸い、Spur Z Room相互乗入協議会向けの割引セールにおいて、機関車付の急行列車セットが販売されており、ちょうど急行列車の増発計画も提案されていたことから、これを購入しました。こちらは5極モーター車です。
 都市間急行列車の牽引を担当します。間合いとして、機回しが不可能な運用に機関車両端連結で就くこともあります。



 <88411>E10.3です。登場当時(Ep.III)仕様の青塗装です。車体は後述する113(E10.12)の後期製造車両と同じものが乗せられています。形式分類上、110.3(E10.3)は存在しないようなのです…。本来は110.1(E10.1)に区分されるところ、箱型車体のものと区別するために便宜的にこう呼んでいるものと思われます。
 当鉄道において、TEE、IC列車については、運行体制も整い、長距離利用客には好評でした。普通列車についても、車両の増備とともに路線網が充実しつつあります。が、都市間急行列車だけは未だに皆無といえる状態でした。急行用客車が無い上に、急行列車向けの機関車が無いという問題もありました。幸い、Spur Z Room相互乗入協議会向けの割引セールにおいて、急行列車セットとともに販売されており、あわせて購入しました。5極モーター車です。
 主に都市間急行列車の牽引を担当します。間合いとして、機回しが不可能な運用に機関車両端連結で就くこともあります。



 <88410>110.3です。称号改正後(Ep.IV)仕様のタルキスカラーとなっています。E10.3との作り分けもきちんとされており(製品としてはこちらのほうがE10.3より先に登場しています)、前面手摺は撤去され、側面エアフィルターはカバーなしとなっています。モールドでは太くなりすぎてしまうためか、窓上の雨樋は印刷による表現になっています。作業の都合からか、正面部分がやや下がってしまっており、なんだか不機嫌そうな表情になっています。
 一般急行列車牽引機は増備によって充実しましたが、この時点でのタルキスカラーの機関車は111が2両と未だに少なく、特定の客車の専用機同然となっており、運用に不都合が出ていました。いつか増備したいと思っていたところ、東京出張の折に寄った銀座ショールームで発見し、購入しました。5極モーター車です。
 主に都市間急行列車の牽引を担当します。時々Silberlingeのタルキス編成の推進運用に就いています。110.1には推進運転装置が無く、後付改造されたのは概ね400号機以降なのですが、色々運用上の都合が悪いからと、運転区長&技術部長が勝手に組み込んでしまったようです。





113(E10.12/112/114)

 Rheingoldの160km/h運転用に用意された、110.1(E10.1)の高速仕様車です。車番を共用していて、+1000で区別していました。当初は新型機関車を製造する予定だったものの、期間や予算の都合で中止され、代わって急遽企画されたため、初期の車両はギア比を変更しただけでしたが、あらためて空気抵抗の少ない車体形状に変更し、高速走行用台車を装着した車両が用意されました。このときに初期車は標準の110.1に改装されています。新型台車でも160km/h走行には難があったようで、高速運用を103.1や111に譲りました。称号改正後は車番はそのまま(+1000はなし)で別形式となりました。高速走行用台車装備車は112に、通常型台車の最終製造車は114になりました。114は台車に問題が発生して110.1に編入されましたが、112は東西ドイツ統合に伴うDRとの形式統合により形式が重複することから113と改称するも、そのままの仕様で運用されました。



 2007年のMHIモデルの<81439>Rheinpfeilセットに付属する、TEE塗装のE10.12です。銀座ショールームを訪れた際に、113のTEE塗装が欲しいですねー、とか、E10.12で発表されたけど入荷しませんかー、とか言っていたからか、お姉さまがわざわざ入荷のお知らせを届けてくださったので、その他のものとあわせて購入しました。
 TEE Rheinpfeilの指定機となっていますが、間合いでICの付属編成など、牽引定数の低い列車も牽くことがあります。





111

 高速旅客列車用の111です。旅客列車用の110.1をベースとして、より高速運転に適した車両として製造されました。速達列車の160km/h化が急がれる中、台車に問題を抱える110シリーズでは160km/h運転が困難であり、後継機が必要とされていました。また、老朽化した戦前製機関車の置き換え時期が迫り、電気機関車の不足が深刻化していました。111は、こういった経緯から早急な開発が求められたため、革新的な技術は投入されなかったものの、110シリーズの交換用に試作されたまま使われずじまいだった改良型台車を装着して160km/h運転を可能にしました。前面窓は103に倣ってセンターピラー付の連続窓を有し、視認性を向上させています。製造当初はシングルアームパンタグラフを装備していましたが、後に高速運用に適していると判明したため、103に譲っています。重連・推進運転装置を備え、普通列車から速達優等列車まで幅広く使用されます。高速性だけでなく牽引力も優れているようで、貨物列車を担当することもあります。



 <8842>タルキスカラーです。推進運転が可能な機関車をとの運転区長からの要望を受け、ドイツで運用されていた車両を譲り受けました。どんな扱いを受けていたのか状態はあまりよくなく、運行前整備に苦労しました。2位側パンタグラフは、根元のヒンジが折れており、残っていた上昇スプリングも紛失してしまいました。ギアボックスはホコリまみれになっているという信じられない状態でした。すべて解体して洗浄しなくてはならないのですが、運転区、技術部ともに260用新型制御装置の開発に手一杯なようで、ホコリを除去した程度になっています。起動電圧がかなり高く、最高速度もまだかなり低いのですが、パンタグラフのみ新品と交換して運用に就かせています。
 当鉄道では希少な推進運転可能機なので、機回しを行うことが難しい運用においては重宝されています。そのため、速達列車にはほとんど使用されず、主に普通列車(Silberlinge)の牽引を担当します。タルキスカラーの第2編成5連が導入されてからは、ほぼ専用機と化しているようです。そのこともあって、Spur Z Roomで企画されたDCCドロップインデコーダーの搭載試験機に選定されました。



 <8101>近郊列車セットの車両です。推進運転対応機が1輌しかいないのはさすがに問題があったので、Silberlingeの増備もかねて日本国内で中古品を調達しました。が、制御客車も増えたので大して意味が無かったのではと言われています。かなり古い製品のようで、銀パンタ仕様です。外見は<8842>の同等品なのですが、推進運転に特化した仕様で、出荷時から2位側のカプラーは撤去してあり、また、尾灯を組み込む加工も施されています。1位側の電球を撤去し、代わりに2位側に配線を引き通して尾灯に繋いでいます。電球配置を工夫して下2灯のみが尾灯となるように加工されています。実際には3灯とも赤く光ってしまっているようですが…。ペンデルツーク専用機として運用してもよかったのですが、機関車不足を補うために幅広く使用できる必要があったため、2位側にマグネマティックカプラーを装着しました。
 ほぼSilberlinge未更新車編成の専用機として運用されているようです。



 <8105>空港連絡列車セットの車両です。地形の都合から国内に空港を建設することが出来ないため、隣国空港への直行列車を運行するべく、日本国内で中古品を調達しました。上記2製品と異なり、登場当時のシングルアームパンタ仕様です。また、車番も変えてあります。
 高速運用向きの仕様となっているため、空港急行だけでなく、支線に乗り入れるICを牽引します。



 <8111>デモンストレーション列車セットの車両です。当鉄道初のOrientrot色機関車です。日本のディーラーから購入したものですが、長らく休車状態にあったようです。外見の状態がよく、台車は拘束されていないにもかかわらず、試運転中の脱線事故が頻発するため、車両区も技術部もお手上げ寸前でした。その後の分解調査により、オイルの高粘度化によって第1段スパーギアごと台車が傾いてジャッキアップされることが判明した(この事象は218で経験済みのはずでは…)ので、ギアを自転車用オイルクリーナーで洗浄しました。洗浄後は快調に走行しています。
 汎用性が高い機関車であるにもかかわらず、デモンストレーション列車以外を牽引しているところは目撃されていません。デモンストレーション用客車の活用方法が決まれば運用されることもあるでしょう…。143に代わってSilberlinge更新車(Mint-Green)を牽かせようという話もあるようです。



 <88551>です。下記143に続き2両目のVerkehrsrot車です。比較的新しい製品で出荷数が少ないためか、あるいは現役車だからなのか、市場に出回る数が少なく、高値で取引されることも多いようです。日本の運行者から競売に掛けられていたものを購入しました。新品同様のまま留置していたそうで、快調に走行しています。試運転をするまで知らなかったのですが、<8101>の構造を応用して、前後ともヘッド・テールライト点灯仕様になっています。
 Silberlinge更新車(Verkehrsrot)と共に、短距離ピストン運用に就いています。社長は導入の数年前からVerkehrsrotのSilberlingeを牽かせるつもりで物色していたそうです…。





140(E40)

 貨客両用の140(E40)です。残存する蒸気機関車を淘汰するべく、同じ外観の高速旅客機110.1(E10.1)の後を追って1956年から製造されました。兄弟機として、山岳路線用に発電ブレーキを装備した139(E40.11)もあります。駆動系を中心に作り分けられており、110.1が高速走行を重視しているのに対し、140は重量貨物列車の起動・牽引力を重視した仕様です。その他の部分はかなり共通の仕様で、余剰となった110.1に廃車となった140の台車を組み合わせて139に編入した車両が数多く存在します。重連運転に対応するほか、一部の車両は推進運転装置を装備しています。一時はDB電気機関車中最多数を誇りましたが、後継汎用機の登場により廃車が進んでいます。



 <81860>25周年記念スターターセットの車両です。称号改正前の仕様で、前面手摺・雨樋付(塗装による表現)、銀屋根になっています。3極モーターながら走行特性がよく、割と静かなのが特徴です。<81862>151とともに最初期に導入されたDB機関車です。ヘッドライトLED化改造試験のテストベッドに選ばれ、最初期型のLEDユニットを搭載しています。
 起動電圧が高いうえに、最高速度が低めなのを買われて、SCOPE CARの推進も行います。補機の151との協調起動に難があるためか、低速録画時には運用に入らないようです。最近では218に運用を譲ったのか、ほとんど推進していないようです。軽貨物列車、普通列車(Silberlinge)の牽引を主体に活躍します。

 技術部の工場奥には、部品取り用に140が1両いるらしいです。





143(243)

 旧東ドイツのDRが製造した143(DR形式243)です。高速旅客機112(DR形式212)をベースに、廉価版汎用機として製造されました。当時のDRが多数の電気機関車を必要としていたこともあり、655両もの多数が製造されました。電気系の問題から、よく火災を起こすのが玉に瑕です。登場後数年で東西ドイツが統合されたことで列車運行体系が大きく変わったため、大量に余剰となってしまいました。そのため、一部がDBに貸し出されました。DBとDRとが統合されてDBAGとなると、さらに多数が旧DB地区へ進出し、高速機BR111を幹線運用に就かせるべくS-Bahnなどの低速運用を受け持っています。



 DBAGカラー(Verkehrsrot)の<88432>です。141への改造用に購入した110.1、140との纏め売りの箱なし品だったもので、当初は予備車扱いとし、希望者があれば売却する計画でした。ところが、納品された車両の状態が極めてよく、このまま放置するのはもったいないと、急遽運用が決定したのです。
 当鉄道保有機としては珍しいEp.V仕様の車両で、他社との相互乗入列車(実質国際列車)を牽引します。ほぼ普通列車専用となっており、Silberlinge更新車(Mint-Green)と組むことが多いです。





144(E44)

 DRG時代の1932年から製造された小型汎用機です。



 <8811>DB原色塗装です。Ep.III仕様ですが、DBロゴが制定される前のものです。日本のディーラーから購入しました。3極モーターの古い製品ながら状態は良く、近距離軽貨物列車を中心に運用しています。動力部が極端に小さく軽いため、重量編成には充当できないのが運転区長の悩みです。その代り、最高速度や編成重量に制約の多い古典形貨車の牽引役として重宝されています。箱庭谷支線に出入する列車を中心に運用されています。




 <8813>DB原色塗装です。外見はEp.II仕様ですが、DBAG保有の保存機(Ep.V)をモデルにしています。日本のディーラーから購入しました。3極モーターの古い製品ながら状態は良く、近距離軽貨物列車を中心に運用しています。動力部が極端に小さく軽いため、重量編成には充当できないのが運転区長の悩みです。その代り、最高速度や編成重量に制約の多い古典形貨車の牽引役として重宝されています。箱庭谷支線に出入する列車を中心に運用されています。





150(E50)

 重貨物列車用の150(E50)です。戦前製旧型電気機関車194の置き換え用に1956年から1973年まで製造されました。110.1の規格・設計を踏襲していますが、3軸台車を装備したため、全長が3m延長され、採光窓が1個追加されています。重貨物列車を中心に活躍し、151登場後も低速列車や補機の運用に就いていましたが、2003年にはすべての運用から退いています。



 <88575>E50です。2007年の新製品で、E50製造50周年記念製品でもあります。登場直後のEp.III仕様で、全面窓下に手摺がモールドされています。台車が103用を流用している上に、車体裾が切れ上がっているために、車輪が露出しているのはご愛嬌です。台車軸距が非常に長いことから、ポイントの低速通過を苦手としているようです。新製品発表時には実機と同様の赤いパンタグラフを装備していたので、社長が楽しみにしていたのですが、出てきた製品は通常の黒パンタで、相当ガッカリしていました。
 鉱石・石炭輸送重貨物列車Langer Heinrichを中心に、低速の重貨物列車や鉱石輸送列車向けに運用しています。



 <88576>150です。E50に続く2008年の新製品です。こちらはEp.IVのタルキスカラーです。台車が103用を流用している上に、車体裾が切れ上がっているために、車輪が露出しているのはご愛嬌です。珍しく車輪スポークが黒塗りなのが特徴です。露出を目立たなくするための策でしょうか…? 台車軸距が非常に長いことから、ポイントの低速通過を苦手としているようです。予算配分の関係から、当初は社長も発売直後の購入を延期しようと思っていたところ、出先で銀座ショールームに立ち寄った際に単年度生産品であることが判明し、その場で買い入れたそうです。
 鉱石・石炭輸送重貨物列車Langer Heinrichを中心に、低速の重貨物列車や鉱石輸送列車向けに運用しています。





151

 重貨物列車用の151です。電化の進展に合わせ、鉱石運搬列車向けに残存していた蒸気機関車の置き換えを目的として1972年から1977年まで製造されました。当時策定中だった高速/重貨物列車運行計画に間に合わせなくてはならなかったことから、110.1で標準化された部品をはじめ、当時の量産形式で採用した部品を多用しています。新技術は少ないものの、信頼性に優れた機関車になりました。5300tの鉱石輸送列車を重連で牽引する運用でその性能を最大限に発揮しました(従来の140重連は最大4000t)。この編成重量では、あまりの負荷に欧州標準のねじ式連結器が耐えられないことから自動連結器が採用され、これを装備した専用機の151が牽引します。この列車でも、0‰区間で80km/h運行を可能にしています。どういうわけか、予備機は臨時旅客列車にも充当されるようです。



 <81862>30周年記念スターターセットの車両です。5極モーターを装備し、走行特性は極めて良好なのですが、台車軸距が非常に長いことから、ダブルスリップポイントにおいて短絡が発生しやすく、低速では通過できないという欠点があります。<81860>E40とともに最初期に導入されたDB機関車です。E40に続いてヘッドライトLED化改造を受けました。
 一時期、SCOPE CARを推進するE40の補機を務めました。録画時にはE03やV200.1を従え、E40に代わって本務機を務めたこともありました。ダブルスリップポイント通過についての致命的な欠点が発覚してからは、この運用からは退いたようです。普段は隣国行の高速貨物列車を牽引します。タルキス車が納車されてからは、本領を発揮して重連で重貨物列車も担当するようになりました。



 <8858>タルキスカラーです。こちらは3極モーターで、103と同様にブラシが基盤に固定される古い製品です。日本の運行者の下で眠っていた車両を引き取りました。モーター自体の調子が良くないうえに、調整中にブラシも破損してしまったため、5極モーターへの交換を予定しています。総括重連運用のためにDCC化することが決定し、ブラシ内蔵モーターを搭載するための加工を予定しています。
 現在は保留車ですが、上記の緑塗装車との重連での重貨物列車運用を予定しています。





182

 重貨物列車用の182です。曲線横圧の関係でÖBBやSBBに乗り入れを拒否された152に代わって、オーストリア直通運転に充当するべく製造されました。ÖBB1016のバリエーションといえる仕様で、貨物専用として最高速度160km/hの台車を履きます。ÖBB1016自体が152から発展した機関車です。ÖBBがメーカーに出した要求に対し152が提案されましたが、前述の理由から却下されます。そこで、機械関係はほぼ共通としながら、車体全長、軸間距離を短縮することで曲線横圧を低減した1016が開発されました。182については、対応電源が少ないことから25両のみ納車され、やはり152の改修機で各国直通運転が可能な4電源対応の189に移行してしまいました。(元になったÖBB1016や、私有機ES64Uは多数いるようです)



 <81351>KAMAG貨物列車セットの車両です。大型車両を製造するKAMAGの塗装ですが、実在はしないようです。KAMAG社の私有機として運用されています。製品輸送を委託された際に、KAMAG社から車両の提供を受け、その運用も委託されています。そのため、製品輸送列車の専用機になっています。もっとも、製品が製品だけに輸送依頼が少ない(そのうえ、技術部が輸送貨車の一部をSCOPE CAR用として略奪同然に借り出してしまった)ため、定期維持運転を除き、滅多に動いていないのが現状です。カプラーもメルクリン純正品のままです。一体型のヘッド・テールライトユニットを有しているため、Spur Z Roomで企画されたDCCドロップインデコーダーの搭載が計画されています。