・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 26
●尚也
「しかし兄さん、汐瑠君の
兄である恵瑠(めぐる)は
俺の親友だ。
その恵瑠に断りもなく
汐瑠君と結婚してしまう
というのは、さすがに
非常識だろう……」
●和也
「何を言っている尚也。
この世界では何でも有りだぞ?
常識なんて、大便を
召し上がれ(クソくらえ)だ」
●尚也
(………メチャクチャだけど
妙な説得力が…;)
兄さん一皮むけたな…。
しかし、「大便」って…。
丁寧に言ったつもりか?
やっぱり、出産を経験して
変わった……?;
●和也
「大体、そんな事言っていて、
誰かに横から
かっさらわれたら
どうするつもりだ?
お前がついていてそんな事に
なったら、それこそ恵瑠君に
申し訳が立たないぞ。
…なあ?汐瑠君」
●汐瑠
「え?…あ、はい……」
何が?
●尚也
「…そんな事にはさせないさ」
●和也
「しかしだなぁ…、
宇宙人が良からぬ力を使って
汐瑠君に迫ってきたりしたら…」
●汐瑠
(え!?何?何の話っ??;)
●和也
「よーし、皆そろったな。
では、いただきます」
●●●●
「いただきまーす」
●シュリオン
「うわーぁ、今日はお魚か〜。
美味しそ〜v」
●和也
「ところでシュリオン、
今日は学校の友達が
遊びに来たんだって?」
●シュリオン
「うん!楽しかったよ〜。
あ、そうだパパ。
“ふりかけ”って何?」
●和也
「“ふりかけ”…?」
何?
●尚也
(“ふりかけ”……。
振り込め詐欺との
駆け引き…?)
お坊ちゃまズ。