・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 30
●シュリオン
「うぇ……」
ゴシゴシ
●マリオン
(……アレ…?)
●シュリオン
(も〜…。
ママってば、口にしなくても
いいのにっ……)
プリプリ
むずかしいお年頃みたいです。
●尚也
「よし、シュリオン。
成績も大事だが、
身体造りはもっと大事だぞ?」
●シュリオン
「はい、尚也さん。
よろしくお願いします!」
●尚也
「ケンカを売られた時は、
どうするんだった?
わかっているな?」
ボス!バス!
●シュリオン
「完膚なきまでに
叩きのめす!!」
バスン!!
●尚也
「そうだ!中途半端に勝つと、
いらん逆恨みを生むからな。
一度敵にまわった人間は、二度と
敵として立ち上がれないように、
どちらが上なのかという事を
相手の身体にしっかりと叩き
込んでやらなければならない。
ここで無慈悲になれるか
どうかが、今後の道を
左右するぞ!
とは言え、やり過ぎもまた
しかりだ」
●シュリオン
「“過ぎたるは
及ばざるが如し”だね!」
●尚也
「その通り。
決して引き際を間違えるな!」
頼もしい個人トレーナーです。
…うちにも一人ほしいな……。