・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 34
●シュリオン
「じゃあ、興味本位じゃなくて
本気でやるならいいの?」
●尚也
「もっと駄目だ!
いいかい、よく聞きなさい。
お前は宇宙人だのUFOだのと
言う物に近付いてはいけない。
それは、お前の人生をひっくり
返す事にもなりかねない、
とても危険な行為だ」
●シュリオン
「う…うん……」
(…てゆーか尚也さん、
宇宙人の存在、信じてるんだ…)
そりゃ信じるさ。
●シュリオン
「でも、宇宙人なんて
ホントにいるのかなぁ〜?
そりゃ、どこかの惑星には
居るかもしれないけど、
この地球上にまで来てる
なんて話は、にわかには
信じられないなぁ。
僕は、自分の目で見るまで
信じないよ」
●尚也
「………」
(見たんだよ…)
●尚也
「しかしな、シュリオン…。
人生、信じられない事が
起きたりするものだ…」
それが人生さ……。遠い目
●シュリオン
「?」
●尚也
「そうだな…、
お前には話しておこう。
………実は、私と汐瑠君、
そしてお前の父である兄さんは、
元々この世界の人間では
ないんだ…」
●シュリオン
「…え?何それ。
…………………ホントに?」
●尚也
「ああ。
こんな冗談を言うものか。
なんだか知らないが、ある日
突然この世界に来ていたんだ。
一体、何が起こって
こうなったのか、未だに
よくわからない」
●シュリオン
「うわ〜ぁ…、いきなり
スゴイ話するなぁ…。
もうビックリだよ…」
●尚也
「元の世界に帰れる方法が見つ
かったら、必ずお前とマリオン
君も一緒に帰れるように考えるから、
そのつもりでいてくれ」
●シュリオン
「…う〜ん、そっか。
わかったよ」
●マリオン
「………」