・后(きさき)兄弟・
異星の王子様 34

シュリオン
「じゃあ、興味本位じゃなくて
本気でやるならいいの?」
尚也
「もっと駄目だ!
いいかい、よく聞きなさい。
お前は宇宙人だのUFOだのと
言う物に近付いてはいけない。
それは、お前の人生をひっくり
返す事にもなりかねない、
とても危険な行為だ

シュリオン
「う…うん……」
(…てゆーか尚也さん、
宇宙人の存在、信じてるんだ…)

そりゃ信じるさ。

シュリオン
「でも、宇宙人なんて
ホントにいるのかなぁ〜?
そりゃ、どこかの惑星には
居るかもしれないけど、
この地球上にまで来てる
なんて話は、にわかには
信じられないなぁ。
僕は、自分の目で見るまで
信じないよ」
尚也
「………」
(見たんだよ…)

尚也
「しかしな、シュリオン…。
人生、信じられない事が
起きたりするものだ…」
それが人生さ……。
遠い目
シュリオン
「?」

尚也
「そうだな…、
お前には話しておこう。
………実は、私と汐瑠君、
そしてお前の父である兄さんは、
元々この世界の人間では
ないんだ…」
シュリオン
「…え?何それ。
…………………ホントに?」
尚也
「ああ。
こんな冗談を言うものか。
なんだか知らないが、ある日
突然この世界に来ていたんだ。
一体、何が起こって
こうなったのか、未だに
よくわからない」

シュリオン
「うわ〜ぁ…、いきなり
スゴイ話するなぁ…。
もうビックリだよ…」
尚也
「元の世界に帰れる方法が見つ
かったら、必ずお前とマリオン
君も一緒に帰れるように考えるから、
そのつもりでいてくれ」
シュリオン
「…う〜ん、そっか。
わかったよ」

マリオン
「………」

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