・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 2
●シュリオン
「わーい。ケーキ、ケーキーぃ♪
ジャンボ〜」
ケーキにはしゃぐ所は
小さい頃と変わりません。
ジャンボケーキを切り切り。
てか、かわい〜…!
●汐瑠
(シュリ君、ほんとに
后さんに似てきたなぁ…。
なんだか、お兄さんの子供と
いうより后さんの子供みたい。
…あ、でも后さんなら子供より
クローン…?)
●尚也
(し…汐瑠君、
そんなに熱い視線で
シュリオンを見つめたりして…
…どういう事だ?
やはり若さかっ、30目の前の
私より十代になったばかりの
シュリオンの方が良いのかっ?
ピチピチかっ、
スカートから覗くヒザ小僧も
スベスベかっ!
くそっ、…スカート……
スカート…はくか?)
やめろっっヾ
●尚也
「ほら汐瑠君、口を開けて…」
●汐瑠
「あ…あーん…」
パク
●尚也
(ふふ…、
これが大人の余裕というものだ。
ああ…可愛いなあ……)
ウットリ
●和也
(尚也…、
あからさまに警戒してるな)
●シュリオン
(そんなに見せ付けなくても、
尚也さんのものに手を出すほど
僕は命知らずじゃないよ…)
●マリオン
(おいしー、コレ)
もぐもぐ
●和也
「明日…、服買いにいこうな」
●シュリオン
「え?なんで?」
●和也
(なんでときたよオイ……)
●シュリオン
「似合ってるし、このままでも
良いかなーと思ったんだけど」
●和也
「似合っていれば何でも
良いという訳じゃないぞ?
父さんがフンドシ一丁で
歩いていたら嫌だろう?」
●シュリオン
「それはそれで
萌えるっていう人も、
いると思うけどね…」
●和也
「………」
というか、
自分がフンドシ似合うと
思ってるんですね…。