・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 2

シュリオン
「わーい。ケーキ、ケーキーぃ♪
ジャンボ〜」

ケーキにはしゃぐ所は
小さい頃と変わりません。
ジャンボケーキを切り切り。
てか、かわい〜…!

汐瑠
(シュリ君、ほんとに
后さんに似てきたなぁ…。
なんだか、お兄さんの子供と
いうより后さんの子供みたい。
…あ、でも后さんなら子供より
クローン…?)
尚也
(し…汐瑠君、
そんなに熱い視線で
シュリオンを見つめたりして…
…どういう事だ?
やはり若さかっ、30目の前の
私より十代になったばかりの
シュリオンの方が良いのかっ?
ピチピチかっ、
スカートから覗くヒザ小僧も
スベスベかっ!
くそっ、…スカート……
スカート…はくか?)


やめろっっヾ

尚也
「ほら汐瑠君、口を開けて…」

汐瑠
「あ…あーん…」
パク
尚也
(ふふ…、
これが大人の余裕というものだ。
ああ…可愛いなあ……)
ウットリ

和也
(尚也…、
あからさまに警戒してるな)
シュリオン
(そんなに見せ付けなくても、
尚也さんのものに手を出すほど
僕は命知らずじゃないよ…)
マリオン
(おいしー、コレ)
もぐもぐ

和也
「明日…、服買いにいこうな」
シュリオン
「え?なんで?」
和也
(なんでときたよオイ……)

シュリオン
「似合ってるし、このままでも
良いかなーと思ったんだけど」

和也
「似合っていれば何でも
良いという訳じゃないぞ?
父さんがフンドシ一丁で
歩いていたら嫌だろう?」
シュリオン
「それはそれで
萌えるっていう人も、
いると思うけどね…」
和也
「………」

というか、
自分がフンドシ似合うと
思ってるんですね…。

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