・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 14
●イブキ
「シュリオン様、
その床にある物は学校の宿題では
ありませんか?」
●シュリオン
「うん。でも今は
友達が来てるから、後でやる」
●イブキ
「いけませんシュリオン様。
そういう物は後に残しておくと、
うっかり忘れてしまったり
するものです。
私もお手伝いしますから、
今すぐ片付けてしまいましょう」
●シュリオン
「え〜〜?」
●シュリオン
「しょうがないなぁ〜」
よっこらしょ
●シュリオン
「え〜と、なになに…?
『阿鼻叫喚の“阿鼻”とは何か』
…。答えは『無間地獄』…と」
●イブキ
「なんとっ!
そんな事までご存知なんですね、
シュリオン様!私には“叫喚”が
焦熱地獄である事くらいしか
わかりませんでしたっ!」
●アーロン
(………なにやってんの?
宿題とか、僕が帰ってからやれば
よくない?)
●シュリオン
「“佳人薄命”の意味は…、
『美しい人は早く死ぬ事が
多い』…」
●イブキ
「なんですって!?
そんなの嫌ですっ!
シュリオン様っ死なないで
下さいっっ!!」
●アーロン
(てゆーか誰この人?
…ウザっ。なに泣いてんの…?)