・后(きさき)兄弟・
お年頃ですから 14

イブキ
「シュリオン様、
その床にある物は学校の宿題では
ありませんか?」
シュリオン
「うん。でも今は
友達が来てるから、後でやる」
イブキ
「いけませんシュリオン様。
そういう物は後に残しておくと、
うっかり忘れてしまったり
するものです。
私もお手伝いしますから、
今すぐ片付けてしまいましょう」
シュリオン
「え〜〜?」

シュリオン
「しょうがないなぁ〜」
よっこらしょ

シュリオン
「え〜と、なになに…?
『阿鼻叫喚の“阿鼻”とは何か』
…。答えは『無間地獄』…と」

イブキ
「なんとっ!
そんな事までご存知なんですね、
シュリオン様!私には“叫喚”が
焦熱地獄である事くらいしか
わかりませんでしたっ!」
アーロン
(………なにやってんの?
宿題とか、僕が帰ってからやれば
よくない?)

シュリオン
「“佳人薄命”の意味は…、
『美しい人は早く死ぬ事が
多い』…」
イブキ
「なんですって!?
そんなの嫌ですっ!
シュリオン様っ死なないで
下さいっっ!!」
アーロン
(てゆーか誰この人?
…ウザっ。なに泣いてんの…?)

SIM TOP