きさき・・・・・・ ・
后兄弟

異星の王子様 27



尚也
 「シュリオンの友達は、皆、顔のレベルが高い子ばかりだったな。さすがは私の甥だ」
和也  「そうなのか。…でもな尚也、そんな風に顔で全てを測るような言い方は、良くないぞ?」
尚也


 「何を言っている、兄さん…。シュリオンの顔を見ろっ。美しい人間には美しい友人が必要
 なんだ!美しく生まれついたが故の苦悩や危険なんて、美しくない者には理解できない!
 そんな悩みを美しくない人間に吐露してみろ。あいつらイヤミとしか受け取らないぞっ」
マリオン  「あ〜、それは確かにあるかも〜…」
尚也


 「大体、あいつらは、自分の欠点を全て顔のせいにして、自分の心の矮小さから目をそらして
 いるんだ!美しい人間を嫉むだけで、美しい者が、美しいというだけで、日々どれ程の危険と
 隣りあわせで生きているかなど、考えもしないっ!!」
シュリオン

 「だねー。自分の内面の醜さに気付きたくないから、外面的な欠点に責任をなすり付けようと
 するんだろうね」
尚也

 「汐瑠君っ!お外は危険がいっぱいだ!絶対に私の側を離れるな!!宇宙人などにだって
 絶対に君を渡すものかっっ!!」
汐瑠  「だ…大丈夫ですよ、后さん。僕はどこにも行きません。落ち着いて…」 ハラハラ…。
和也  「す…、すまない。兄さんが悪かった…」 尚也……。

シュリオン

 いつもは完璧に見える尚也さんの、心の闇が垣間見えた気がしました…。

※尚也からは、地雷に触れるような話題になると、少々過激な問題発言が飛び出る事が
  ありますが、他意はありません。本人のトラウマに寄るものとご理解下さい;




マリオン


 「でもさー、今日、他の子達を見て思ったのは、確かにみんな可愛いんだけど、やっぱり
 シュリオンが一番!一番可愛いし、一番賢いし、もう完璧〜。やっぱり他の子とは全っ然
 違うよ〜!もう、格が違うって感じっ」

シュリオン

 (うわ〜ぁ、見事な親バカだね。ここで真に受けて、いい気になっちゃうと、とんでもない
 勘違いヤロウに育っちゃうだろうから、気をつけないと…)




マリオン

 「それはそうと、和也ってば市長になったじゃない?お給料も上がったんだけど
 ここって銀行とかないし、どうしたらいいかな?」


そうなんです。和也は、シムシティの市長になりました。
市長に男の嫁がいても、全くスキャンダルにならない、素晴らしき街シムシティ!





尚也
 「そうか…。やはり金庫を買うしかないだろうな」
シュリオン  「えー!金庫〜?なんかカッコイイ〜♪」





シュリオン
 「あ…、そうだ汐瑠さん……
汐瑠  「ん?なあに?」
シュリオン  「なんか、ジェラルドに『汐瑠さんが性格破綻者っていうのは本当か』って訊かれたんだ」
汐瑠  「…そ、そう………;」
シュリオン

 「なんか、よくわからなかったんだけど、尚也さんがそう言ってたって言うから、『誰にも
 言わないでね』って言っておいたよ。これで良かったかな…?」
汐瑠  「…あ…ありがとう………」 あう〜…(T-T;)


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