●依頼No353 依頼者:Minnieさん

里中満智子『フィニアンの虹』について

里中満智子先生の作品でとても気になっているものがあるので、教えて頂きたいのです。それは、1969年の「なかよし」1月号の”別冊ふろく”だったらしく、『フィニアンの虹』という題です。フレッド・アステア主演のミュージカル映画と同じ題名で公開時期が重なっているので、もしやその映画を題材にしたマンガなのでは・・と思っています。マンガの内容についての情報が得られないので確かめられず、大変困っています。どなたかご存じの方がいらっしゃればご一報を!!映画の大まかな内容はアイルランド人のフィニアンが妖精から金の壺を盗み土に埋めて起こるトラブル、二組のカップルのラブストーリー(?)などです。よろしくお願いします!!

●うろ覚えですが、ドタバタっとしたコメディぽいアメリカの話だったような気がするよ!(あねさま01/06/01)

●あねさま様、情報ありがとうございます。映画の舞台はアメリカだったので、たぶんそうかもしれません。絵の感じなどがわかればいいのですが・・それに、他に「なかよし」では映画を題材にしたマンガなんてものはあったのでしょうか?「マーガレット」などでは見たことがあるのですが。(Minnieさん01/06/02)

●お返事遅くなりましたが、開拓時代のアメリカのような気がします。なんか石油を掘り当てたような場面を覚えているのですが、この作品だと思うのですが…。同じ時代のアメリカ映画をベースの作品では、北条なみえさんの『最高にしあわせ!』など、私は好きですが…。(あねさま01/06/13)

●この頃のなかよしで、竹宮恵子さんがディズニー映画の『ラブ・ バック』を描いてたのを覚えています。映画のマンガ化というシリーズがあったのでしょうか? かなり時間があいた書き込みですみません。(PEARL657さん01/08/04)

●私も未読の作品なのですが、「里中満智子イラスト選集」にふろくの表紙画像が掲載されていますので、必要でしたらスキャンしてメール添付&送信する事が可能です。画で見る限りあねさまご指摘のようにアメリカスタイルのミュージカル仕立てといった感じですね。2組のカップルが描かれています。(カウカウ大臣さん01/08/16)

●カウカウ大臣さん、私も「里中満智子イラスト選集」持ってますーー!!見てみます。その作品、私も読み落としているようです……解決の返信でなくて申し訳ないけど、ついつい嬉しくなってしまって!!(ゲンさん01/08/20)

●里中満智子さんの『フィニアンの虹』ですが、「ミュージカル映画物語」とあり、提供も「ワーナーブラザース・セブンアーツ映画」と書いてありますので、映画を題材にしたマンガではないかと思われます。内容は……

父の夢を求めてレインボー谷へきた主人公シャロン。父親は、妖精から借りたという金のつぼをレインボー谷にうめると、2倍3倍にふえるといういいつたえでレインポー谷に来たらしい。その土地を競売にかけるという話があり、たばこ農場の経営者ウーディのたりない税金の分を父親が払い、その土地の一部を買い戻して、その一部に金のつぼをうめる。谷の買いもどされた土地に、金がうまっていることがわかる。妖精が現れ、あのつぼを返してくれという。そのつぼは、ねがいを3つかなえることができるという。妖精は、妖精の国に帰れるように願いたいらしい。悪い上院議員のことを怒ったシャロンは、つぼを埋めた土地の上で、「議員が黒人になって、苦しみをあじわうがいい」と願うと、議員は黒人になってしまう。ウーディとシャロンは結婚する。が、議員を黒人にしてしまったシャロンは、魔女だということで、死刑にされそうになってしまう。ウーディの妹はおしだったが、つぼの埋めた土地の上で「口をきけるようになりたい」と願ったら、口がきけるようになる。妖精はウーディの妹・スーザンが好きになり、妖精の国に帰るとスーザンと離れなければならないので、このまま人間になってもいいから、3つめの願いは「黒人になった議員を白人に戻すこと」を願う。無事白人に戻ったので、シャロンたちは釈放される。一度黒人になった議員は、後悔して、みんなに好かれるよいおじさんになる。父親は、新しい夢を求め、そのむこうにある虹を求めて一人旅たつ。

と、いうような話でした。(yoshiさん02/08/11)