●依頼No.586 依頼者:カツラさん

「世界中探してでも見つけ出すよ…」というセリフで別れる話について

ずっとずぅ〜っと心に刻まれて気になっていたマンガについて、皆さんに御協力願いたく参上いたしました。 1999年の12月辺りで、白泉社とかの増刊号(多分マーガレットとか少コミとかフレンドとかじゃない、雰囲気的に白泉社っぽい感じ)で絵的に山中音和さんが近かったように記憶しています。

物語の冒頭は「それは私の心に小さな小さなタネを残し・・・」みたいな独白で、主人公の15歳の女の子が12歳くらい年上の叔父に3年ぶりに会うところから始まります。 3年前に、少女とその叔父の青年が惹かれあっていくのを恐れた、少女の母で青年の実の姉が青年に遠くへ行ってもらうのですが、向こうで青年に恋人ができて、そしてその恋人が死んだというので(どうしてかは忘れましたが)青年が姉と姪に会いに来た設定だったと思います。実は青年に恋人がいたというのは、姉を安心させるための嘘で、少女の方も3年前に蒔かれたあのタネが、少しずつ芽吹いていた…。
初めて読んだ(一応)近親相姦ものでしたが、全然ドロドロしておらず、ひたすら透明感溢れる印象でした。お互いの想いを知りつつも、青年はまた少女に別れを告げ、その時少女が「世界中探してでも見つけ出すわ」みたいなセリフを言って二人は別れます。でも青年の乗った飛行機は墜落する。 そして物語の最後に、成長した少女が母親に(車椅子の)結婚相手を紹介している・・。二人が出て行った後、その人物が、実の姉さえも分からない別人になったあの青年が、引出しを開け少女の写真を見ながら少女のセリフを思い出し、苦笑する。「世界中探してでも見つけ出すよ・・・」

雑誌掲載のみで恐らく単行本になっていない気がしますが、どんな情報でもいいので教えてください!

●すいません付け足しで、作者の名前はカタカナだったような気がします・・・自信は無いですが・・そして題名は『タネ』だったような・・・ものすごく自信無いっす。兎に角とても文学的な、少女マンガにしては異色な感じだったように思います。(カツラさん・03/05/02)

●この話、読んだことがあります。この頃「花ゆめ」は読んでいないので、白泉社なら、「メロディ」か「LaLaDX」あたりではないでしょうか?……と思って検索かけてみましたところ、99年11月号のLaLaDXに、アガホシゲミさんの『種』という作品がありました。お探しの作品ではないでしょうか?単行本にはなっていません。(この作者さん、最近お見かけしません) (Raquelさん・03/05/03)

●ありがとうございます。アガホシゲミさんで間違いないです。何とかして『種』や他の作品読みたいです。聞く所に寄ると、東京に国内で発行された書籍全て保存している図書館があるらしいので…。東京遠いですが…(カツラさん・03/05/04)

●疑問解明おめでとうございます。ワンポイント情報局に、国会図書館へのコピー依頼の方法をUPしました。ご参考になさってくださいね。 (めぐみ・03/06/01)