臨時研究会(2000年1月) 訪米調査報告



アメリカ労働運動の「New Voice」を考える
---組織化と国際戦略をめぐって---

 昨年10月10日から17日の8日間、センターが推進中の調査研究プロジェクト「国際連帯の現状と問題点」のなかで取り上げている二つのケース、ホテル・ニュー・オータニとBSF(ブリジストン・ファイアーストーン)のフォローアップ調査のため、山崎精一さんと渡辺勉さんが訪米した。今回は、その調査報告会であり、二つのケースのその後と実際に接したアメリカ労働運動の現状について、山崎さんから報告があった。

 報告の中で、特に刺激的だったのは、BSF争議の時に動いた中心人物の国際戦略についての証言である。しかし、何分にも一方からの証言であり、出来るだけ多くの当事者からの証言をあつめて、真実に迫ることが、今後の課題として残されている。また、そのやり方についてはアメリカ労働運動内部にもいろいろな受け止め方があることが紹介された。 最後に、帰国後アメリカから入った情報として、混乱したシアトルでのWTO会議における労働運動の対応についても紹介された。


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