今回の旅はロンドンでお仕舞いになるはずだった。 でもスペインへも行ってみたい。 キリスト教とイスラム教文化が織りなす哀愁と情熱の国、スペイン。 耳にするのは首絞め強盗だの、ひったくりだの、物騒な話ばかり。 でも やっぱり行きたい。せっかく近くまで行くんだから。 個人旅行が危ないなら ツアーの現地合流ってのはどうなんだろう? いろいろ調べた結果 GLOBALのパラドール紀行が希望を叶えてくれそう。 現地8泊に 前泊マドリッドとバルセロナ延泊分をアップル・ワールドで予約して 手配完了。 (地名は旅行社のスケジュール表に準じる) |
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日時 | 移動 | 街歩き | 宿泊 | |||
8/17 (土) |
![]() 18:10/21:35 |
セント・パンクラス駅からルートン空港の最寄り駅までが遠かった。 予定の列車がずいぶん遅れてやっと出発した時は 本当にほっとしたけど 空港カウンターでもトラブル発生。 今思えば何でもないことなんだけど パッキングを自分でしたかどうか聞かれ つい考えこむ素振りをみせたら 別室へ連れていかれてスーツケース全開。 訛りの強い英語が聞き取れなかったこともあって(単なる言い訳) イギリス最後にとんだミソ。 マドリッドのホテルはカリャオ広場のすぐ近く。 空港からタクシーで行く。ボラレルこともなく無事到着。 怖がってばかりもいられない、グラン・ビア大通りにあるレストランで 海の幸ディナー |
マドリッド B.W.AROSA |
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8/18 (日) |
王宮見学~アルムデナ・カテドラル~マヨール広場 小路に並ぶバルを横目に マヨール広場のカフェテラスで本場のガスパチョを。 暑さにバテ気味の体に これは美味しい! それにしても この広場の壮麗なこと。 シエナのカンポ広場といい 後年訪れたブリュッセルのグラン・プラスといい フェチには堪りませんねえぇ。 郷に入れば郷に従えで 私たちもシエスタ・タイム。 5時を過ぎてもカンカン照り。この日差しのきつさは要注意、 木陰を探しながら歩く。 明日移るホテルの場所を確認したり 界隈をぶらぶら。
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同 | ||||
8/19 (月) |
ツアーと合流の ためホテル移動 セゴビアツアーに 参加 |
今日は セゴビアの一日ツアーに参加するので 朝ご飯を済ませたら ホテルを移動。 さすがにチェック・インはできなくてスーツケースを預かってもらう。 残念ながら今日は英語のガイド。 おいていかれないよう ガイドさんにぴったりついて行く。 一番見たかったのは 水道橋。 全長813m、2層アーチ、最高高さは28mにもおよび そして 今なお現役。 16世紀建立のカテドラルを見て アルカサルへ。 ここは『白雪姫』のお城のモデルとか。 ツアーは25人ぐらいかな?みんなでお昼を食べて 城壁内の街並みをそぞろ歩く。 ホテルに着いたら ミカミトラベルからメッセージあり。 明日からいよいよ『パラドール紀行』が始まる。
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TRYP AMBASSADOR | |||
8/20 (火) |
![]() トレドOP |
専用バスでマドリッド市内観光。 のっけからお土産屋さんに連れていかれてびっくり。 よせばいいのに バックスキンのハンドバッグを買ってしまった。 思うつぼじゃないですか。 プラド美術館はさすがに人気。大勢の人にもまれてゴヤやベラスケスを ちょっと見。 見どころをおさえた解説はツアーの良いところだけど 半日で廻れるものではない。 心を残しつつ スペイン広場へ急ぐ。 ランチはパエリア。 午後はOPでトレドへ行く。マドリッドから約1時間。 バスも添乗員さんも午前と同じ。 そして必ず現地ガイドさんがもう一人。 トレドもまた城壁で囲まれた城塞都市。 キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の文化と エル・グレコの町。 カテドラル~シナゴーグ~アルカサル タホ川に架かる橋を渡って 外からトレドの町を眺めてから マドリッドへ戻る。 ツアーの中に極度の偏食の方が居て お仕着せメニューではさぞ辛かろう と ご同情申し上げる。 体型からは想像できないだろうけど 私も実はかなりの偏食。 要は食べず嫌いで 人生半分はしくじったと思っている。
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同 | |||
8/21 (水) |
![]() 10:00/11:40 コルドバへ ![]() セビリアへ移動 |
ツアーのいいところは荷物を運んでくれること。 廊下に出しておけばバスに積み込んでくれる。 アトーチャ駅で これからお世話になるガイドさん(日本人女性)とご対面。 結婚してセビリア在住とか。 細やかな気遣いとてきぱきした身のこなしが印象的。 AVEの一等では軽食が用意されている。車両も清潔だし、静か。 コルドバの見どころはやはりメスキータでしょう。 独特の縞模様の馬蹄形のアーチが並ぶ幻想の世界。 モスクの中にゴシック様式のカテドラル という特異な建築物に魅せられたK君、 ガイドさんの説明も耳に入らず 撮影にもう夢中。(以後 離脱すること数知れず) 迷路のようなユダヤ人街は白壁に飾られたお花がきれい。 お土産屋さんを覗いたり 住宅の様子を見たり 楽しい散歩道。 アルカサルの近くで待っていたバスに乗り込んで セビリアへGO! 夕食後 お楽しみのフラメンコ・ショー。 バスでタブラオへ向かいます。 指定の席に座って待ってたら 「○っちゃん!?」と 聞きなれた声が飛んできた。 「???」頭を巡らすと なんと 隣町の少年野球チームのTさんではありませんか。 お嬢さんの学生時代最後の夏休みの思い出にご家族ででいらしたそうで 奥様とお嬢さんをご紹介いただく。 この奇遇がこののちずっと酒の肴になったことは言わずもがな。 肝心のフラメンコ、12拍の独特のリズムと激しくも哀愁の漂う旋律に魅せられ 踊り手の美しさに息をのみ すっかり虜に。 若い踊り手より 静かに舞う熟年の踊りにより凄みが感じられた。
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セビリア MELIA LEBREROS |
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8/22 (木) |
セビリア観光![]() グラナダへ |
午前中は市内観光。 町のどこからでも見ることの出来るヒラルダの塔。 階段の代わりのスロープ(かって王様が馬で登ったという)が緩やかに我々を 導いてくれる。 その隣は カテドラル。スペイン最大らしい。 袖廊の右側には コロンブスのお墓。 王室礼拝堂、合唱壇、主礼拝堂、ステンドグラス、絵画など 時間が足りないくらい。 カルメンが働いていたというタバコ工場を車窓から眺めて スペイン広場へ。 半円形のタイルの前でお約束の写真撮影。 いよいよ グラナダ! まずは グラナダ陥落の際 アラブ人の抵抗の砦となったアルバイシンを散策。 白壁の家々が建ち並び石畳が美しいこの地区も流血に染められたという。 スペイン独特のパティオを見せてもらうことができた。 サン・ニコラス教会前の広場から眺めたアルハンブラ宮殿は ずっと忘れられないだろう。 今日泊まるのは憧れのパラドール・サン・フランシスコ。 名前の通り、元はフランシスコ派修道院。 部屋は大きくはないがしつらえが重厚でアメニティも過不足なし。 夕食は 中庭のレストラン。 ちょっとおしゃれして もうすっかり打ち解けたツアーの皆さんと楽しいディナー。 ワインも進み K君 少し酔いが回ったかな?
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グラナダ PARADOR DE GRANADA |
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8/23 (金) |
![]() ミハス コスタ・デル・ソル |
今回のツアーは日本からグループとしてきたのではなく それぞれ手配の旅行会社が異なるらしく 聞けば マドリッド空港のお迎えのときが皆さんはじめての顔合わせだったらしい。 宿泊先も場所により異なるので 今回パラドールに泊まったのは新婚さん以外は熟年ばかり。 だから 若い女性グループは朝 パラドールのロビーに連れてこられたのだという。 そんな彼女たちのために お部屋を案内。 それにしてもずっと一緒に回るのに ホテルに差があるなんて ちょっとえぐくないかい? レコンキスタの波動もアルハンブラ宮殿の前には沈黙したらしい。 堅固そのものの城塞の内部には 夢幻のアラブの世界が広がっていた。 獅子のパティオやアラヤネス(天人花)のパティオの周りに 華麗なインテリアの部屋が配置されている。 繊細なレース編みのようなモカラベス(鍾乳石飾り)に埋め尽くされた天井が 秀逸。 ガイド付きの見学は有り難くも 時間に追われるのが難。 やはりもう一度訪れたいものねぇ。 ![]() ![]() ![]() ヘネラリフェ庭園をしばし散策して 再びバスに。 途中の町でニジマス料理を食し、真っ白なミハスの町へ到着。 バスのナンバーを確認して あとは三々五々自由に街を歩く。 イタリアのアルベロベッロにも似た白い街は 空の青さに映えて美しい。 展望台から紺碧の地中海が見渡せる。 宿泊地のトレモリノスはコスタ・デル・ソルを代表するリゾート地。 ホテルは海岸沿いの大型ホテルで 横の細い階段状の道を登って行くと 町の中心コスタ・デル・ソル広場に出る。 さすがに人気のリゾート地。お土産屋さんは人でいっぱい。 近くの店でビーチサンダルを買った。 白いタンクトップも買っちゃった。 海岸を歩くと 鰯を焼くにおいが漂ってくる。 「夕飯はこれでもいいよねぇ」、 でもまあ一応シーフードのお店が用意されて いた。 ![]() ![]() |
トレモリノス MELIA COSTA DEL SOL |
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8/24 (土) |
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ロンダは深い渓谷の断崖絶壁の上にある これまたアンダルシア地方の 典型的な白い街。 宿は渓谷にかかるヌエボ橋のたもとに建つパラドール。目玉の一つ。 部屋から庭に出ることができ、その先は断崖。 スペイン最古の闘牛場が手違いで見学できないらしく ガイドのYさん大汗で 手配を試みるも やはり駄目らしい。 しきりに恐縮するYさんだけど ツアーの皆は寛大そのもの。 渓谷を見に行くというみんなと別れて うちは旧市街を歩くことに。 アラブ橋~アラブ浴場~市庁舎~サンタ・マリア・ラ・マヨール教会。 教会ではちょうど花嫁さんが祝福を受けていた。 ホテルで夕食。Yさんが本社に掛け合って お詫びと言うことで 飲み物をフリーにしてくださった。 ![]() ![]() ![]() |
ロンダ PARADOR RONDA |
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8/25 (日) |
![]() ![]() セビリア空港から バルセロナへ |
ヘレス・デ・ラ・フロンテラ シェリー酒といえば ここで作られたワイン。 今日はティオ・ペペの酒蔵見学。 ずらっと並んだ樽の中にはエリザベス女王や日本の天皇のお名前も。 ネズミのためのチーズも用意されたひんやりした蔵を見学した後は お待ちかねの試飲タイム。 30年物のNOEを一本 お土産に。 ![]() ![]() お世話になったYさんとは セビリア空港でお別れ。 初めてのツアーで Yさんのようなガイドさんと巡り合えて ラッキーでした。 バルセロナで待っていた さらに若い女性ガイドさん。 バルセロナの危険さをさんざん聞かされて 今日は各自夕飯は自由に って 言われても・・・。 ご推薦のパエリャとシーフードのお店にタクシーに分乗して向かう。 案の定 わがチームはボラれてしまったよ。 お料理は定番のスペイン料理を頼んだから 偏食組も大満足。 |
バルセロナ NH PODIUM |
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8/26 (月) |
![]() モンセラートOP |
お待ちかね ガウディ三昧の半日ツアー。 グエル公園のドーリス式列柱、波形ベンチ、タイルのモザイク 等など 座ったり 触ったり 写真を撮ったり みんなテンション高め。 今こんなに観光客が押し寄せるこの公園だけど 存命中は評判悪く 計画が 頓挫した高級住宅地だったんだってね。 ![]() ![]() そしていよいよ サグラダ・ファミリア聖堂。 博物館で建設の過程を見た後 エレベーターでぐぐっと上へ昇る。 未完の かつ 作業中の建物を見るのはなんとも不思議なもの。 「誕生の正面」、「受難の正面」そしてまだ工事中の「栄光の正面」 ただただ圧倒されました。 ![]() ![]() ![]() 午後はオプションで モンセラートへ。 ミニバスで案内してくれるのは 年配の日本人女性と現地のガイドさん。 バルセロナを出てすぐ 突然の雨と雹。どうなるかと思ったけど 約一時間のドライブの後には青空が広がって 切り立った岩山を背にした モンセラート修道院に到着。 聖母マリア礼拝堂に安置された 黒い聖母像を拝見するために 行列に 並ぶ。 歴史をたどれば 1200年も前にこの奇岩の山中に教会が建てられたらしいが 修道院として形を成したのは15世紀初頭。以来 人々の深い信仰心によって 守られてきた聖母像は なんとも素朴なマリア様だった。 今夜がツアー最後の晩餐。 海沿いのこじゃれたレストランに海老・蟹コースが用意されてた。 旅の無事と楽しい仲間に乾杯~。 今回のメンバー16人。 20代から60代と幅はあったけど いつもまとまりがよく 移動のトラブルもなし 和気あいあいの楽しい旅に 心から感謝。 |
同 | |||
8/27 (火) |
ツアー終了 ホテル移動 |
来るときもバラバラなら帰りもバラバラ。 それぞれのフライトに合わせて空港まで送られるそう。 我が家は今日泊まるホテルに移動。お世話になりました。 ホテルは旧市街のランブラス通りにある。 カタルーニャ広場からコロンブスの塔へ続く並木道で中央部は遊歩道になっていて その両側が車道。 お土産屋さんやカフェ お花屋さんが並び 大道芸人もあちこちに見られる。
さて 我が家本来の旧市街歩きは ゴシック地区から。 まずは カテドラル。 もちろんゴシック様式、ステンドグラスが美しい。 中世の雰囲気が漂う街並みを 今度は王の広場へ。 サン・ジャウマ広場へ出てカタルーニャ自治政庁と市庁舎を見る。 通りの靴屋さんの仕事ぶりを見たり 路地のお店を覗いたり、 でも そろそろ体力も限界かな。 7月から続いた旅の疲れが一気に出てきたのかも。 ホテル近くのレストランで夕飯を取って 本日はこれで終了。 |
RAMBLAS | |||
8/28 (水) 8/29 (木) |
![]() 18:25/20:25乗継 ![]() 23:30/翌18:00着 |
コロンブスの塔から パノラマバスに乗った。 オープンになった二階からぐるっとバルセロナを眺めて 旅を締めくくる。 市場を覗いて お昼を食べたら タクシーで空港へ。 成田までスルーでお願いして パリ行きに乗る。 CDGの免税店、来るとき見かけたティタンジェは もう売っていなかった。 定番のゴディヴァで勘弁してもらおう。 インターバルを挟んで 足かけ5か月の旅行も何とか無事に終わった。 お疲れ様~。 |
機内 |
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