9/8(月) 旅の終わりはフィレンツェ

6時24分 まだ薄暗く雨の音。
7時07分 鳥の声が聞こえてきた。雨は上がったようね。 さ、起きるとするか。
遠くの山から霧のように雲が湧き上がっている。 平和なトスカーナの朝。

早めに出発して フィレンツェを目指す。
チェントロ付近は渋滞に巻き込まれて往生したけど 何とかHertzの営業所にたどり着き 無事ガレージに
返車することができた。 当て逃げされた傷が心配だったけど フロントのセリョリーナに
“大丈夫です。状況だけ教えてください。”と 何と 日本語で言われてビックリ!
姿形は丸っきりのフィオレンティーナに流暢な日本語で応対されて 緊張の糸が解けたのか
後は思いっきり日本語で書類を作って 無罪放免となった次第。
ひゃー、うれしかった〜。

サンタ・マリア・ノヴェッラ広場に面したホテルは いわゆる都市型、アメリカンタイプ。
部屋もまあまあ大きくて 明るいし、バスルームの広さが気に入った。



ロッジアのアーチが美しい
ホテルの部屋から見る
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
フィレンツェの象徴:ドゥオーモ

早速ドゥオーモへ向かったのに 今日は一般開放はお休み。
カソリックの大事な集会が行われていたらしい。

腹ごしらえは フォッシ通りの トレ・メルリ でパスタを。
あっさり味が ほっとする。

それにしても人と車の多いこと。
ちょっと歩いただけなのに ドット疲れが出て 少々うんざり。

  IL BUSSETTO
パラッツォロ通りの 皮細工のお店。
友達のご主人から ここの小銭入れを買ってきて欲しいと頼まれた。
ホテルから近いし 散歩がてらやってきて 店構えを見たK君が たちまち気に入ってしまった。
間口は狭いけど 丹精込められた革製品が自己主張しながら並んでいる。
大事な友人のお土産にぴったりだからと 自分の分も含めて 幾つか購入。
サービスで フィレンツェの百合の紋章を型押ししてもらった。しかも金箔で。
また行く機会があれば 今度はもう少し大きなモノを買ってきたいな(^^♪

夕方 ダイがディジョン時代にお世話になったMさんのお店を訪ねる。
元々 パティシエさんで ワインにも造詣が深い方。
イタリアでお料理を勉強していた婚約者を追って フィレンツェに。
今はご夫婦でパン屋さんにお勤めしていらっしゃる。
明日の夕ご飯をご一緒する約束をした。楽しみだ。

今日は中華の気分だったけど ここの中華は勧めないと言われたので 和食のお店を探すけど
結局 近くで見つけられなかった。目当てのお店はつぶれてしまったらしい。
探しくたびれたので ホテル近くの町の食堂のような La Spada へ。
狭い店内は人がぎっしりで 活気に溢れている。 ん? 期待できそうな。
そうなんです。とても美味しくて 凄く安かったんです。何を食べたか記憶がないけど!(^^)!

ジェットバス(!!!)で 疲れを取って ZZZZ・・・

 9/9(火) 

目覚めたのが7時半。慌ててシャンプーを済ませ、二人をたたき起こす。
今日は9時20分までにウフィツィ美術館へ行かなければ せっかく取った予約がパーになる。

美術館はもう長蛇の列。
それをやり過ごしてゲート4で無事チケットを受け取った。 予約の有難さよ。

にしても、日本人ツアーの多いこと。
1グループの人数が多いから 一緒になろうものなら 何も見えなくなる。 兎に角まん前にデーンだもの。
チェックしておいた絵だけを さっと見て 早々に退散してしまった。 あー、勿体無い(-_-;)

外へ出たら雨。今日のは本格的な雨模様。
フェラガモ博物館を見せてもらって 靴売り場へ。
日本人の男性店員さんがお相手してくださったけど 気に入った形がなくて購入せず。
ハンドバッグも 今ひとつぴんとこない。 張り切って行ったのに残念だわ。



ウッフィツィ美術館から
ヴェッキオ橋を見る

ピッティ宮への回廊になって
いたなんて・・。


中央市場でお土産購入。
ドライトマトとバルサミコ酢。
チンタ・セネーゼの生ハムも。


前回見られなかった サン・ロレンツォ教会へも行けたし ドゥオーモは 今日は勿論、入れた。

朝から歩き回ってくたびれた。
K君とホテルのブラッセリーで簡単にランチ。ダイは食欲より 睡魔に負けよった。

そろそろ荷造り。
あっという間の3週間だったね。
びっちり詰めていくK君の手元は いつものことながら お見事(^^♪

夜の9時。
Mさん夫妻の仕事が終わるのを待って 近くの Ange へ案内していただいた。
最近評判のチンタ・セネーゼを食べさせてくれるお店。
K君と私は前菜を其々頂いて チンタはシェア。
ちゃんと二皿に取り分けてサービスしてくれるのがうれしいね。
中がピンクで やわらかく 本当に美味しかった(^^♪
’99のAntinoriの赤もまろやかで グッド・チョイスでした。
でも一番のご馳走は 夢を追って頑張っているお二人の清々しい様子だったかも。

 9/10(水) いよいよ帰国

朝一番で Mさんのお店に伺った。
8時前だというのに お客さんがいっぱい。
午後からの仕事なのに わざわざ  お二人で来てくださって 自慢のパンをご馳走してくださった。
T子さんが担当の焼き菓子をお土産に買って お別れした。
心ならずもすっかりお世話になってしまって!(^^)!。
お二人の夢のお店が一日も早くオープンできますように。

急いでホテルへ戻り タクシーで空港へ。
出発ロビーを入ったらすぐ税関があって 免税の手続きがものすごく簡単。
乗り継ぎのミラノで払い戻しの手続きをお願いしたら あとは 免税店をぶらぶらするだけ。
AZ786便は 定刻の14:35 無事に離陸。

翌朝10時 成田に到着。
もう親子三人でこんなに長く旅行することはないだろうね。
いつもと違う色合いの 楽しい旅行をありがとう。