9/6（土）　いよいよ　トスカーナ

９時出発。
カントリー・ロードをひた走る。
幹線ばかりじゃ面白くない。地図と首っ引きで使える道を探すのがナビの醍醐味。
ペルージャを迂回して　トラズィメーノ湖を横目に　オリーヴ畑の中を　モンテプルチアーノへ。

モンテプルチアーノ

町は一般車の乗り入れを禁止しているけど　ホテルのメールには　そのまま車で入って良いと　あったので
遠慮しいしい　プラート門からそろそろと乗り入れると　ホテルの前に駐車スペースがあった。

制服を着たおばちゃんが気さくに迎え入れてくれたけど　チェックインは他の人のお仕事らしい。
ぶっきらぼうだけど　結構面倒見のいいスタッフだったわ。
予約書の　“眺望良し”　“テラス付き”　の部屋は　バス無しだったので　変えてもらった。　
門から　グラッチャーノ通りを見渡す眺めも　なかなか良いもの(^^♪


ホテル　IL MARZOCCO
もう店じまいだからって沢山おまけ。 お隣同士で支えあってます。 グランデ広場
　すげッ、Ａｖｉｇｎｏｎｅｓｉがある。

部屋の向かい側に　５０＆５０　という赤ワインで有名なお店を見つけたらしい
早速　試飲させてもらう。５０＆５０じゃありません!(^^)!
“ まだ来たばかりだから　一回りしてきますね”

市場にお店を出していたおばあさんから　ブドウを買ったら　食べきれないほど持たせてくれた。
『歩き方』に出ていた　Ｉｌ　Ｃａｎｔｕｃｃｉｏでランチを取って　さあ　町歩き開始！
ランチは勿論本場のピチ。荒挽きの豚肉（と私は思うけど、ダイは牛だと言い張っている）とベストマッチですっごく美味しい。

この街もぐるりと城壁に囲まれ、中世の雰囲気を色濃く残している建物が随所にある。
グラッチャーノ通りを登ってゆくと　ドゥオーモと市庁舎があるグランデ広場に出る。
市庁舎の塔に登れば　遠く連なる丘陵の素晴らしい景色も楽しめる。

広場で素敵な井戸を発見。 トスカーナ名産は　ワインに　オリーブオイルに　蜂蜜。楽しいカンティナめぐり。

片っ端からワイン屋さんを覗いては　品定めに余念のないダイだけど　一向に買う気配がない。
“ワインを買うときは別人だね”　
“おとうが買ってあげるって言ってるのにね”
それでも　値段を丹念にチェックして　やっと　５０＆５０　をお買い上げ。

グラッスィ門を出て　マドンナ・デイ・サン・ビアージョ教会へ足を伸ばす。
ギリシャ十字形と高いクーポラ、これが後の聖堂建築の原型となったとか。

また城壁内に戻り　今度は私の買い物。
クロチアーニでオリーブオイルと蜂蜜を味見させてもらったら　これは買わないわけにはいかないでしょ？

Ｂｏｒｇｏ　Ｂｕｉｏ　というエノテカ＆オステリアで　またピチを食べちゃった。ウチはみんながメンクイだから・・・。
勿論　それだけじゃありません。　キアーナ牛のステーキをドーンと。そしたら食べすぎでお腹が壊れた。

タバッキでトスカーナの詳しい地図を買って　明日のルートをシミュレーション。

　9/7（日）　ピエンツァ〜モンタルチーノ〜サン・ジミニャーノ
朝ご飯にフレッシュジュースと　イタリアでは珍しく卵料理を出してくれた。
早めに宿を引き払い　ピエンツァに向かう。
日曜日のせいか　あちこちで車両規制が行われていて　シミュレーションどおりに事が運ばない。
ようやく　近くに車を止めて　町に入ったら　大掛かりな市が立っている、ラッキー。


店先に何気なく置かれた野菜もお洒落
　強烈は匂いを放つチーズたち

ピウス二世広場のペーブは
素焼きのレンガ

次なる目的地はモンタルチーノ。
ブドウ畑が近づくと　後部座席で爆睡を決め込んでいるダイも　急に活気付く。
想像以上に大きな町で　城壁外の駐車場はすでに車でいっぱい。

エノテカでワインを買って　パラソルの下でお茶（私は白ワイン(^^♪）してたら　太鼓の音が聞こえてきた♪

今日は　よくよくお祭りに恵まれているらしい。
しかし　イタリアの男の子のスタイルといい
ミケランジェロ風のお顔といい　カッコいいこと。
市庁舎前の広場 フラッグの妙技を見せてくれた。

さてと　空はあくまでも青く　爽やかな風に吹かれながら　トスカーナの丘を縫って　サン・ジミニャーノへ。
小麦の収穫が終わった畑は　色彩的に今ひとつかもしれないけれど　なだらかな丘の連続と
糸杉の作り出す　独特の風景は　何度見ても　心に優しく沁みる。

この街も一般車の乗り入れを禁止している。
去年で学習済みの道を通って　Ｌａ　Ｃｉｓｔｅｒｎａへ。
手早く荷物を降ろして　ダイに番をさせ　城壁外の駐車場へ車を運ぶ。
今回も　眺めが抜群の部屋を用意してもらった。
今夜行く予定の　Ｌｅ　Ｖｅｃｃｈｉｅ　Ｍｕｒａ　が　眼下に見える。


　　チステルナ（井戸）広場
ポポロ宮の党から広場を見る
塔の町　現在残っているのは１４本

Ｋ君がこの町を好きなのは　ポポロ宮をはさむ二つの広場（チステルナとドゥオーモ）があるから。
市民と権力者が共存した理想的な町の形に　中世のエネルギーを感じるらしい。

ちょっとお腹が空いてきた。
通りのバールで　トマトのブルスケッタを　ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノと共にいただく。
広場の入り口のジェラートも美味しいのよね。
雷と共にポツポツ来たので　ホテルへ避難。

Ｌｅ　Ｖｅｃｃｈｉｅ　Ｍｕｒａの去年と同じ眺めの良い席で　夕ご飯にする。
今日は　セコンド中心の組み合わせ。
牛と鹿のお肉だから　白のほかに　赤のハーフもいただいた。

食後にまたジェラート♪ 町の音楽家のコンサートが開かれて　思い思いの場所に座って。 ライトアップされたチステルナ広場