Windows 起動メニューの編集(Boot.ini)
- NTLDR起動メニュー(boot.ini)の編集
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- ・テキストファイルです。一般的なテキストエディタ(notepad等)で直接編集できます。
- ・[起動と回復] ダイアログ ボックスの [設定] をクリックし、[起動システム] の [編集] で、
既定のオペレーティング システムの選択、タイムアウト値の変更、または手動でのファイルの編集が可能です。
- ・コマンド ライン ユーティリティの Bootcfg.exe を使用して編集することも可能です。
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- Windows XP Professionalで使用されている既定の Boot.ini ファイル例です。
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect
- 別のパーティションにWindows 2000 がインストールされている場合の Boot.ini ファイル例を以下に示します。
[boot loader]
timeout=30
default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS
[operating systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Windows XP Professional" /fastdetect
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Windows 2000 Professional" /fastdetect
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- [boot loader] 自動起動するオペレーティングシステム(OS)と待ち時間の設定
- timeout=30
- OSの選択メニューで何も選択しない場合、自動的に起動するまでに待つ時間(秒)を指定します。-1 を指定した場合自動起動しなくなります。
- default=<ARCパス>
- 自動起動するOSを指定します。
- ARCパスにインストールされているOSが起動します。
- [operating systems] 選択メニューに表示するOSとARCパスの設定
- <ARCパス>="<選択メニュータイトル>" /<オプション>
- 表示可能な選択メニュータイトルは最大10行です。
- 10行を超えて記載した場合11行目以降は無視されます。
- ARCパス
- ARCパスについては「Windows NT インストレーションへのパス表現」参照してください。
- 起動メニュータイトル
- 1バイト文字を自由に記述できます。起動OSが推測できるような記述が良いと思います。
- 必ず" "で囲ってください。
- オプション
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- Intel X86ベースのコンピュータで、BOOT.INIに記述されているARC(Advanced RISC Computing)パス表現について、次の2種類があります。
(X、Y、Z、および W は、それぞれ左側の項目を識別するための番号です。)
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- ARC パスの MULTI(X) 構文は X86 ベースのコンピュータでのみ使用されます。
- パラメータ X、Y、Z、および W の意味は以下のとおりです。
- ・X はアダプタの番号で常に 0 となります (理由は以下に示します)。
- ・Y は ARC パスが MULTI() で始まる場合は常に 0 (ゼロ) です。前述のように MULTI() は INT 13 コールを行うので DISK() パラメータ情報を必要としません。
- ・Z はアダプタ上のディスクの番号で通常は 0 から 3 の間の番号です。
- ・W はパーティション番号です。タイプ 5 (MS-DOS 拡張) とタイプ 0 (未使用) のパーティションを除いて、すべてのパーティションに番号が振られます。最初に基本パーティション、次に論理パーティションに振られます。
- 注: W の有効な最初の番号は 1 です。これに対して X、Y、および Z は 0 (ゼロ) から始まります。
- Windows NT バージョン 3.1 ではこのパスは IDE と ESDI のドライブにのみ有効です。Windows NT バージョン 3.5、3.51、4.0、5.0、5.1、5.2では SCSI ドライブに対しても有効です。
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SCSI() 構文を使用した場合の X、Y、Z、W パラメータの意味は次のとおりです。
- ・X は NTBOOTDD.SYS ドライバが識別するアダプタの番号です。
- ・Y はターゲット ディスクの SCSI ID です。
- ・Z はターゲット ディスクの SCSI 論理ユニット番号 (LUN) です。この番号はほとんどの場合 0 (ゼロ) です。
- ・W はパーティション番号です。タイプ 5 (MS-DOS 拡張) とタイプ 0 (未使用) のパーティションを除いて、すべてのパーティションには番号が振られます。最初に基本パーティション、次に論理パーティションに番号が振られます。
- 注: W に対する有効な最初の番号は 1 です。これに対して、X、Y、Z は 0 から始まります。
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- フォルダー名は、通常、Window NT x.x、Windows 2000は「winnt」、Windows XPは「windows」です。
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- MULTI() 構文は Windows NT に対してコンピュータの BIOS にしたがってシステム ファイルをロードするように指示します。
これはオペレーティング システムが INT 13 BIOS コールを使用して NTOSKRNL.EXE や Windows NT をブートするために必要な他のファイルを探しロードすることを意味します。
- 理論的には、この構文を使用してシステム中のどのドライブからでも Windows NT を起動することができます。しかし、このためにはすべてのドライブが標準の INT 13 インターフェイスを介して識別できなければなりません。ディスク コントローラによって、これをサポートするものとしないものがあり、
また INT 13 を介しては、ほとんどのシステム BIOS が単一のディスク コントローラしか識別しないことにより、現実にはプライマリ ディスク コントローラに接続された最初の 2 つのドライブ、またはデュアル チャネル EIDE コントローラの場合は最初の 4 つのドライブから Windows NT を起動する場合のみ、この構文を使用した方法は安全といえます。
- IDE だけのシステムでは、MULTI() 構文は、デュアル チャネル コントローラ上のプライマリとセカンダリの両チャネルで最大 4 台のドライブをサポートします。
- SCSI だけのシステムでは、MULTI() 構文は、最初の SCSI コントローラ (最初にロードされる BIOS を持つコントローラ) 上の最初の 2 台のドライブをサポートします。
- SCSI と IDE の両方を持つシステムでは、MULTI() 構文は、最初のコントローラ上の IDE ドライブ (複数) のみをサポートします。
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- SCSI() 構文は RISC ベースと X86 ベースの両方のコンピュータで使用され、またすべてのバージョンの Windows NT で使用されます。SCSI() の記述は、Windows NT がブート デバイス ドライバをロードし、
そのドライバを使用してブート パーティションにアクセスすることを意味します。
X86 ベースのコンピュータで使用するデバイス ドライバは NTBOOTDD.SYS です。これはシステム ドライブ (通常ドライブ C) のルートにあり、使用するドライブのコントローラのデバイス ドライバのコピーです。