去る11月2日の夜から3日にかけて、ふぁるくらむさんに連れられて板谷峠へ行ってまいりました。ふぁるくらむさんにはいつもお世話になりっぱなしです。ありがとうございました。
往路では弥彦東線(長沢線)の廃線跡、蒲原鉄道の廃線跡や保存車両を見学しつつ、下道を行きます。
午前3時に板谷駅へ到着。廃止されたスイッチバック跡や現在の駅、スノーシェードなどを見て回りましたが、空が晴れていたこともあって寒い寒い。長時間は耐えられません。ただ、夜空には星が多く輝いていてとても綺麗で印象的でした。
その後は車内で仮眠。目が覚めたのは7:00だったかなぁ?その前後にE3が通り過ぎたらしいですが、私は寝てましたw
周辺を見て回った後、峠駅の方が良さそうということになり、そのまま移動。しかし峠駅までの道はまさに峠道。すれ違いが困難な道幅だったり、きついカーブや勾配の連続。こんな道ありですか?(しかしこの道はまだ序の口だった...)
そして峠駅近辺で400系つばさやE3つばさを撮ります。ふぁるくらむさんは撮影ポイントを的確に見つけていきますが、さすがと感じさせてくれます。
鉄橋を渡る400系。
この写真ではどう見てもローカル線で、短編成の鈍行あたりがのんびりやって来そうなものですが、
しかしやってくるのは新幹線車両です。車体をくねらせてS字カーブを通過する様子は結構シュールです。
峠駅付近(もしかして大部分?)は非ロングレール、非伸縮継目でした。新幹線車両が「タタンタタン♪」とジョイント音を響かせてやってくるのはちょっとおかしな感覚です。
標準軌に改軌されてはいますが、ここはやはり「在来線」なのだと感じるところです。新幹線車両もあまり速度を出せないようです。
そして待つこと?時間、ついにE3つばさがやってきました。ここまで来たらこの車両は見ておきたいものです。
また、季節が季節だけに紅葉が綺麗で、待っている間も退屈しませんでした。
峠駅付近で一通り撮影した後、昼時ということで峠の茶屋で力餅を頂きました。やはりとても美味しかったです。ここで茶屋の店主さんが、姥湯温泉を勧めるもので、ならば行ってみよう。ということで行くこととなりました。
姥湯温泉は峠駅よりさらに山奥にあり、これまでよりさらに険しい山道を登らなければなりません。22%の勾配や、車一台やっと通れるくらいの道幅、それなのに(店主さんも言っていたのですが)異常なほどの車の数。正直ありえませんよw
どうにか姥湯温泉に着くと、そこはまさに秘境の温泉。乳白色の温泉につかってボーっと。気持ちよかったです。
その後は再び板谷駅へ。
スイッチバックの廃止、改軌から15年が経過していますが、15年でここまで変貌してしまっています。架線のビームがなければ、誰もこの下に線路が通っているなんて思わないことでしょう。
線路の間から木が生えており、完全に過去の遺構と化しています。残っているスノーシェードも含めて、ここにはなんともいえない雰囲気があります。
昔はここをEF71やED78、EF64やEF16、さらにはE10などが越えていったのかと思うと感慨深いものがあります。
板谷峠を後にして、復路は日中線の廃線跡を教えてもらったり、保存されている車両を見学したりしました。保存されている車両は最近塗装されなおされたようで、状態は良好でした。
最後に、磐越西線のC57-180を追いかけ、野沢駅での発車を見物。やっぱり蒸気機関車は”生きて”いることを感じます(しかしあまり良い写真は撮れませんでしたので無しorz)。
板谷峠は昔の遺構と現在の標準軌線、新幹線車両が同居しており、独特の雰囲気があります。巡っていて様々なことを感じられ、とても良い所でした。機会があったらまた行きたいものです。
トップへ戻る2005/11/6記