新たにネタにするほどでもないことですが...。(この内容はNゲージマガジンN.21あたりにも書いてあることです)

Nゲージでは通常R280とか、R317あたりの曲線半径のレール(TOMIXのレールの場合)を使って運転することが一般的かと思われます。しかし、この曲線半径は実物ではありえないくらいの曲線半径であり、まるでジェットコースターです。
また、実物では直線から曲線に入る区間で徐々に曲線半径をきつくすることで滑らかにカーブを曲がります。
そこで、Nゲージにも緩和曲線を導入して少しでもカーブを滑らかにしてみます。本当は緩和曲線にはクロソイド曲線なるものなどを用いるそうですし、フレキシブル線路を用いれば少しずつ曲線半径を小さくすることも可能ですが、今回は難しいことを考えずにTOMIXのレールを使ってやってみます。

緩和曲線なし
写真は直線とR391の曲線を接続した状態です。このR391もNゲージとしてはかなり緩い曲線なのですが、実物ではありえない急曲線となります。

緩和曲線あり
この写真は先ほどの直線と曲線の間にR541の曲線を入れた状態です。線路が2回折れ曲がっているのがわかるでしょうか。

さて、線路に車両を乗せてみます。
緩和曲線なし
緩和曲線を入れない状態です。

緩和曲線あり
緩和曲線を入れた状態です。

車両の折れ曲がり方が異なることがわかると思います。緩和曲線を入れたほうが折れ方が緩くなっています。

販売されているR541は15度の開きの物しかない(と私は思ってる)ので、通常の45度の曲線の代わりにR541を3本入れることで通常の45度の曲線1本の代わりとしました。

さて、実際に緩和曲線を入れて運転してみると、確かに曲線へ入るときの動きが実感的になっています。カーブへ入ったときの「カクッ」とした動きが小さくなりました。

ただ、この方法だとレールの継ぎ目が増えるため、しっかりしたレールという観点からは疑問が残ります。メーカーから緩和曲線を含んだレールが販売されるとありがたいですね。

なお、今回使用したR391[mm]のレールを実物に換算するとR58.65[m]、R541[mm]のレールを換算するとR81.15[m]となります。
緩和曲線ですら実物で考えるときついカーブですね。模型でスケール通りのカーブを実現するのはかなり難しいようです。まぁ本当にスケール通りだったら部屋に入りませんがw
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2005/6/26記