◆新妻聖子エポニーヌ

  新妻聖子さんは、2003年公演のオーディションで、エポニーヌ役に選出されました。その後、ミス・サイゴンの再演でも、キム役で出演されています。最初から、歌唱力には定評がありましたが、レ・ミゼラブル出演以前は、「王様のブランチ」でレポーターをやっていたくらいで、歌手活動もしていなければ、特に、声楽を学んだという訳でもありません。
   その後、いろいろなミュージカルに出演して、さらに歌唱力、演技力を磨いていきます。最近では、「マリー・アントワネット」のマルグリット・アルノー役(笹本玲奈さんとWキャスト)に出演されてます。2005年には、音楽座のミュージカル「21C:マドモアゼル・モーツァルト」で主演のモーツァルト役を演じておられます。これは、DVDになっていますので、興味ある人は手にいれてください。
 歌手としては、NHKの「純情きらり」の主題歌「夢の翼」で2006年にCDデビューされています。

● レ・ミゼラブル「2003年公演キャスト盤」
  (山口バルジャン)

  2003年公演キャストの中で、一番、自然な歌い方で、歌としては聴きやすいですが、ミュージカルの公演で聴くなら、もう少しあくが欲しい気がします。レベルアップの著しい人なので、最近の公演では、ずっとレベルの高いオン・マイ・オウンが聴けるでしょう。

◆笹本玲奈エポニーヌ

  笹本玲奈さんも新妻聖子さんと同じく、2003年公演のオーディションで、エポニーヌ役に選出され、やはり、「ミス・サイゴン」の再演でも、キム役で出演されています。また、「マリー・アントワネット」のマルグリット・アルノー役も新妻さんとのWキャストで演じています。
  笹本さんは、他にも、「屋根の上のヴァイオリン弾き」、「ベガーズオペラ」、「ミーアンドマイガール」など、実力がないとできない多くの作品に出演されています。今年の秋には、「ウーマン・イン・ホワイト」という作品に出演予定です。この作品、数年前、ロンドンで見て大変感銘を受けた作品です。「オペラ座の怪人」のアンドリュー・ロイド・ウェーバーの作品なのですが、演技力と歌唱力が伴わないとできないミュージカルです。

● レ・ミゼラブル「2003年公演キャスト盤」
  (別所バルジャン)

  黄緑帯盤のCDでのオン・マイ・オウン、後半の盛り上げ部分、感情込めて歌っているのは分かりますが、アクセントをつけすぎて、音が汚くなってしまて、全体的に「固く」感じてしまいます。でも、先日(2007/7/29)のコンサートで聴いた「オン・マイ・オウン」は良かったです。