「サプリ」

2006年7月 放送開始

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 「Episode.11」



「Episode.01」 〜15秒、恋の瞬間〜


月9。
月9。
月9かあ。


その単語ばかりが先走りして、正直「中身が無い」という印象ばかりが大きくなっていた、この放送枠。
「ロンバケ」「ひとつ屋根の下」以降、この枠で放送して「面白かった」と思えたドラマは、あたしの中では2001年の「HERO」と、2003年の「ビギナー」だけだったと思ってます。

それでもいまだに世間では「月9神話」というやつが健在なようで。(内容があるとは思えないのに、それなりの視聴率が取れていたりする)
それだけに、その「イメージ」と「現実に放送されているドラマの内容」とのギャップが大きいあまりに、亀の「月9ドラマ出演決定」の報せに正直どう反応していいか判らず、「ドラマだ、めでたい」「すごい」「…でも」と、気持ちはとても複雑でした。

もしも、亀の出るドラマが「駄作」だったらどうしよう?
役者としての亀の経歴に傷がついたらどうしよう?

「野ブタ。をプロデュース」というドラマが本当に好きで、その中での亀の演技に本当に毎回魅了され続けていたあたしは、もう本当に、おかしいくらいにそんな事を心配していたのでした。


さて、「サプリ」 Episode.1


これ、どうなんでしょう。
どうなんでしょうね?客観的に見て。

勿論描き方の浅い部分はあるし、その内容に文句がないとは言えません。

だけど、あたしが欲目で観てしまうからなのかな。
それとも、勝手にいろんな悪いパターンを想定していたせいなのかな。

あたしには、結構魅力的なドラマに見えてしまいましたよ?


この先、どうなっていくのかはわからないけど。
第一話を観て、ひとまず安心いたしました。



というわけで、「サプリ」の感想。(ここまでは前置きだったらしい。)



とりあえず、こんなに早速、亀が登場するとは思わなかったなあ。
もっと勿体つけるかと思った(笑)。
でもって、
伊東美咲さんがDoCoMoの携帯を持っているという事に、妙にハラハラいたしました(笑)。
いいのか、ボーダフォン。

日記にも書いたけど、あのCM(犬の名前も「トリスくん」だったはず)はあたしも好きなCMでした。
でも、伊東美咲さん(いや、藤井ミナミ)が「子供の頃に見た」と言うにしては…たしか
あたしが見たのも子供の頃だったはずなのですが。
あれれ?同世代ってことでいいのかな?(←図々しい)

それよりこの交差点、有楽町の駅ですよね。
帝国劇場や国際フォーラムに行く際(いずれもジャニ絡み)に行く時、いつも利用する駅。見覚えのある道。

…こんなところであの、
「カンチ!」(亀曰く)のシーンを撮ったのかあ。
今後、亀ファンにとっての特別な場所になっていくのかもしれませんね。


二人が出逢い、そして流れるオープニングテーマ。


正直、こんな風に使われるとは思ってなかったので。
こんな場面で、こんな形で、KAT-TUNの歌声が流れるとは思っていなかったので。

「月9」かあ、と散々斜め目線で観ていたくせに、これにはどうも、感動してしまいましたね。

ともすれば安っぽくなってしまいかねない、「ジャニーズタレント出演のドラマ主題歌が自分の持ち歌」みたいな図式。
だけど、それを「そう感じさせない」だけのものが、あったと思う。
これは、欲目ではなく。


タイトルバック、ミナミの忘れ物を顔の横にかざした石田勇也の、「ん?」の顔が、とても素敵だと思いました。



白石美帆演じる柚木ヨウコさん、「電車男」の陣釜さんみたいなキャラですね。

彼女の説明によってCM製作の過程を石田勇也と共に学んでいき、それと同時にドラマの主要人物も紹介されていく、という展開。
ここらへんはなかなかうまい展開ですな。(←あんた何者だよ)


で!!
石田勇也の着ぐるみ姿ですよ!!(よりによってあのような!!)

1度目に踊ってる時の、あの戸惑いながらも最後にちょい、と遠慮がちに突き出すお尻といい!!
2度目の時の、あのノリノリで着ぐるみの上からも判るぷりぷりとしたお尻使い、腰使いといい!!
そらー、三田さんでなくても触りたくなりますわなー。

でもってそのあとの、「藤井さん!」の顔ったら!!(眉!眉下がってるから!!)
ああー!!!


でもなぁ、このあとのドラマの内容には、ダメ出しをさせていただこう。いち社会人として。

研修の時に荻サマが影響を受けたという、「そもそも、自分のやりたい事があらかじめ社会に職業として用意されてるわけないと思いますが。」というセリフだが。(原作ではここは荻サマではなく、渡辺さんが影響を受けた場面として描かれるのですが)

それを言うならそれ以前に、「そもそも仕事をするのに、『親が死んだ』とかそういった個人的な事情が考慮されるわけはないと思いますが?」と言いたい。
でもって「そもそも、やるべき仕事をほうり出すような人が『バイトくん』と呼ばれる事にいちいち腹を立てるな。」と言いたい。
友人の息子だからって、そんな庇い方は甘いんじゃないのかね、今岡さん。
あなたの部下は、今岡さんの友人の息子を育てるためのボランティアではないのだよ。


そんな今岡さんと柚木さんとの関係に気付いた石田勇也。
その表情がほんとに絶妙で、「ああ、うまいなあ」…って思います。


「死んでからでいいのよ」って言われて入りたくなる保険みたいに、ああしてバイト扱いされたことでやる気になって、そいでおもむろにCMの勉強を始めちゃってたりする。
そんな男の子。

これは、「可愛い」って思っちゃうよなあ。

「バイトくん」じゃなく「イ・シ・ダ」って呼ばれて
すごく嬉しくて、だけど捻くれてて、照れもあって
「ガチャピン」なんて返事してしまう。

いいなあ、石田勇也。


疲れて眠り込んでる藤井ミナミ。(「椅子3つ寝」じゃないんですね。)
そっとジャケットを掛けてあげる石田勇也。

だけど、目覚めたミナミのそばにいたのは「荻サマ」で。

ああ、なんだか石田勇也、「人魚姫」みたいだなぁ…。
そんなふうに、思いました。


荻サマ、多分このままの人じゃないんだろうけど。
もちょっと何か、魅力のある人なんだろうけど。


…覚えてやがれ!




藤井ミナミの失恋については、それ以前の二人の姿を見ていない分感情移入がし辛くて勿体無かったなあ。
ビスケットのくだりも、説明があとになったせいで判りづらかったしなあ。

まあ、多分もともとそこに重きを置くつもりはないのだろうから、ドラマ的にはそれでいいんだろうけど。


さて。
勝手に拗ねて、仕事サボって、迷惑かけて、挙句に逆ギレしてる石田勇也。

…おいおい、それはないでしょう。一度は見限った「バイトくん」に、ミナミはちゃんとチャンスをくれていたはずなのに。
勿論、わざとした失敗ではないし、反省もしたのだけど…ここでこんな風に怒るのは、やっぱりどう考えても間違ってるんじゃないのかなぁ?
捨て台詞なんか吐ける立場では、なかったんじゃないのかなぁ?

彼によって生じたミスを補うために帆走して、恋人に逢いに行くことができなかったミナミ。
仕事の事だけじゃなく、「あの時間に間に合っていれば今の状況は違っていたかもしれなかったのに」っていう個人的な感情もあったのだろうし。(勿論、そこまでは石田勇也の考えも及ぶわけはないのですが)

もっとも、これから一緒に働いて、ミナミと接していくうちに、きっと彼は変わっていくはずで…そこにメリハリを持たせるために、彼の未熟さを強調してるって事なんでしょうけどね。


まあ、いいか。
「月9」のテイストに、乗せられてやるか。

亀梨和也の魅力に免じて。


一緒に喜んで、
一緒に悔しがって、

そんな石田勇也は、素敵だったです。


合気道云々は、なんか無理やりこじつけたっぽかったけどね。

でもって…ヒールを脱いだ美咲さんよりも、やっぱり亀のほうが小さい…。
確か公式では、二人の身長は同じはずだったんだけどな?



それにしても。

オープニングテーマは、ほんとうに素敵。
こんなふうに優しくてひたむきな想いを歌うKAT-TUN、いいな。

すごくいいな。