古今伝授(こきんでんじゅ)

歌道学において、古今和歌集における語句の解釈や注釈を師から弟子に伝授することを指していう。これは切紙伝授ともいわれ、神仏誓詞を入れた極秘の伝授であった。
室町時代中期の歌人・東常縁がその門弟である宗祇に伝えたのが始まりとされ、宗祇から三条西実隆、三条西公条、三条西実世(実澄)、三条西公明(公国)、そして細川藤孝に至った秘伝は正統二条流の歌学である。