師走

    俳句の目次へ 

 

俳句

師走の夜 寒さ楽しむ 影二つ

通信簿 師走の夕餉 笑みこぼる

ガラス拭き 年の曇りも 消す師走

一人鍋 二人でつつき 飲む師走

帰り道 師走を告げる 光の木


師走路の 民家の飾り ほのぼのと

光り舞ふ 師走の闇の 雪景色

我が娘 師走を告げて 機嫌取る

親不孝 盆と師走の 墓参り

師走告げ バイト郵便 家まわる

 

 

季語について

 

 

 

俳句にまつわる話

<大掃除>

◎ 一年に一度の大掃除 我が家の年中行事 ガラスをふく 窓ふき サッシの枠にセミの抜け殻が残っている。

   セミ殻に 気づく窓ふき 師走かな

  セミ殻に 過ぎし時思う 師走かな

  師走ゆえ せめて感謝 洗車する

◎ ピカピカに磨かれたガラス窓から見える景色は明日の自分

  磨く窓 師走の景色 明日の我

  窓映る 師走の景色 我写す

◎ ガラスを磨くために窓サッシの裏側に立つために 瓦屋根に乗る その滑りそうな足下に注意をしてガラスをふく 一年の自分を曇りを消すようにガラスを磨く

   ガラス拭き 我の曇りも 消す師走

   ガラス拭き 年の曇りも 消す師走

  ガラス拭き 我の迷いも 消す師走

◎ ガラスを拭いている時に、年賀状を配達するためのバイトの学生が住所確認のために家を廻っている。

 師走町 青いポストが 家廻る

◎ 年賀状配達の準備

 家まわる バイト郵便 町師走

◎ 寒い風が窓を拭くために開け放たれた窓を通り抜ける。 師走の風が通り抜ける。。 そのひんやりとした感覚でストーブでほてった頬をひやっとさせる。

 師走風 ほてった頬を 通り抜け

 師走風 熱き抱負を 通り抜け

    師走風 今年の抱負 吹き飛ばす

◎ 子供の頃、一日延ばしにするガラス拭き。絶対にやらなければならないけど、一日延びるともの凄く嬉しい。雨などが降ると窓ふきをしなくて良いから喜ぶ。

 師走空 雨降り願う なまけもの 

 師走空 雨降り願う 大掃除 

<イルミネーション>

◎ 師走の風物詩 JR名古屋駅高島屋のイルミネーション。 今年は3本の巨大なクリスマスツリー。名古屋駅の混雑はこのイルミネーションのせいだと言うタクシーの運転手。

 師走の夜 光の海に おぼれたい

◎ イルミネーションの光に隠れる酔うに、薄暗いベンチで抱き合う恋人達。行く年を惜しむように抱き合う二人。恋人達の絶好の舞台。まるで寒さを楽しむように抱き合う二人

 師走の夜 光の舞台 恋めばえ(恋燃ゆる 愛ふかし)

   師走の夜 寒さ楽しむ 影二つ

    師走の夜 光のツリー 夢刻む(愛刻む) 

   師走の夜 良き思い出と 君が言う

 師走の夜 思い出作り 君と逢う

   思い出に 師走の街を 君と行く

 恋人と 師走の街で 千鳥足

    師走の夜 白いセーター 雪の精

 師走の夜 俳句話題に 酒すすむ

    師走の夜 君の心が 温かい

   人混みに 愛を感じる 師走街

◎ 雪景色 師走の空に 人工の雪 ここで雪が降ってきたらホワイトクリスマス。

 光舞う 師走の空に 雪景色

 光舞う 師走の闇に 雪景色

 光舞う 夜の師走に 雪景色

◎ 通勤で帰る道の街路樹がイルミネーションで飾られる。雪景色ならぬ、光景色。師走を知らせるイルミネーション。

 帰り道 師走を告げる 光の木

 師走路 民家の飾り ほのぼのと

 公園の 遊具に光 町師走(師走告げ)

 

◎ 終業式の夜の何と贅沢な気分

 通信簿 師走のゆうげ 笑みこぼれ

 通信簿 師走のゆうげ 軽やかに(ほがらかに)

 通信簿 師走の期待 お年玉

 通信簿 膨らむ期待 師走の夜

◎ お年玉への期待

 我が娘 師走を告げる 機嫌取り

 我が娘 師走恒例 機嫌取り

◎ 忙しい 一年の締めくくり 寒い 一年の計は元旦にあり 反省の時 反省なら猿でもできる 新たなる決意 ボーナス 新年への準備 紅白歌合戦 レコード大賞

餅つき 冬休み 通信簿 お年玉の査定 クリスマス イブ 大晦日の買い出し すき焼きにうどんをいれる 年越しそば 母の手伝い 上の牛肉 お歳暮の配達 選択 年賀状の準備

 胃を押さえ 師走の街に いざいかん

 友と行く 演歌が似合う 師走街

 ブリ鎌が 美味しい店で 飲む師走

 居酒屋の 空席を待つ 師走かな

 師走の夜 演歌のような 恋をする

 一人鍋 二人でつつき 飲む師走

 親不孝 師走の寺へ 墓参り

 お歳暮を 持って師走の 墓参

 親不孝 盆と師走の 墓参り

上に戻る