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俳句

春霞 手紙につづる 恩返し

早立ちや 露天の霞 独り占め

永遠を 誓ふ霞みや 高島田

幸せに 染めし霞の 披露宴

もてあまし 露天めぐりに 朝霞


効用を 舌にたしかむ 湯の霞

昼霞 酒のうまさや 露天風呂

大役を 終へし心に 霞晴

心浮く 富士も霞と たわむれぬ

湯葉づくし 鬼怒川宿の 春霞

 

 

季語について

◆三月

 現象としては、霞も霧も同じことであるが、文学的には古来、春は霞、秋は霧と区別して呼び馴れている。朝霞(あさがすみ)。昼霞(ひるがすみ)。夕霞(ゆふがすみ)。遠霞(とほがすみ)。薄霞(うすがすみ)。棚霞(たながすみ)。また鐘霞む(かねかすむ)、草霞む(くさかすむ)などともいう。

 

俳句にまつわる話

 

 

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