薄氷

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俳句


薄氷や 一縷の望み 恋の文 

薄氷 恋待ち人の 胸さはぐ

薄氷 デート終りて 知る寒さ

薄氷 サクサクサクと ランドセル

薄氷や 花占ひに 恋迷ふ


薄氷 強く踏みしめ のぞむ式

薄氷や つなぐ手のひら 春の汗

古に 心踊りし 薄氷

薄氷に 輝く未来 式の朝

長き夜 手術待つ身や 薄氷

 

季語について

◆二月春先、薄々と張る氷をいう。また解け残った薄い氷をもいうのである。残る氷(のこるこほり)。春の氷(はるのこほり)。

  薄氷とは、二月の春先薄々と張る氷のことをいいます。そこから、<寒さ 通学路 割って遊ぶ 薄さがはかない 子供の頃の思い出 まぶしくきらめく 初恋 春まじか 卒業式 緊張感 受験生>などを連想し、<厳しい寒さ、春への予感、はかなさ、危うさ>などのイメージで句を作りました。 

 

俳句にまつわる話

 

 

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