秋茄子
俳句 |
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秋茄子や 酒の肴に 嫁自慢 皺の数 深まる味の 秋なすび 箸休め 回転寿司に 秋なすび 秋なすや 寂しき膳に 色添へて
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初盆や 味はひ深き 秋なすび メール来て 本屋レシピの 秋なすび 魯山人 気取って食す 秋なすび よかったら 籠に書かれし 秋なすび |
季語について |
◆九月 秋になってまだ生る茄子である。古来「秋茄子は嫁に食わすな」というように美味で、とくに漬物などには最適である。茎に一つ二つ生り残っているのはわびしい。秋茄子(あきなすび)。 |
俳句にまつわる話 |
今回の俳句講座の季語は<秋茄子>です。 私は秋茄子というと、おいしい漬け物と、<秋茄子は嫁に食わすな>ということわざを思い出します。 このことわざの由来は有名ですから、皆さん知っていると思いますが、念のためインターネットで調べたものを書きます。 @ 憎らしい嫁に、美味しい秋茄子を食べさせるのは、 もったいないという、嫁いびりの意味。 A 秋茄子は体を冷やすから、 大事な嫁に食べさせるなという、嫁いたわりの意味。 B 秋茄子は種が少ないので、 子種ができなくなるから食べさせるなという、 子孫繁栄の縁起を担いだ意味があります。 @が本命、Aが対抗、Bが大穴と言ったところでしょうか?
メール来て 本屋でレシピ 秋なすび 好きな彼からメールが来て、急に部屋に遊びに来ることになる。その晩ご飯には、とびきりのおいしいものを食べさせたい。というわけで、急いで本屋に走り秋茄子を使ったレシピを探す女心です。 |