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俳句


吟行と 洒落て巡りし 萩の寺

記念館 名句の杜に 萩の咲く

涼やかな 風に押されし 萩の道

こぼれ萩 万葉人の 夢の跡

万博や 諸行無常と 萩の花

 


名園を 外れしかなた 萩の花

手を引かれ 萩のかんざし 墓参り

賢治より 南吉好む 白き萩

青白き 月の明かりに 萩の影

萩の花 俳句で遊ぶ 月見かな

 

 

季語について

 秋の七草の一つで,夏から秋にかけて赤紫色(まれに白色)のチョウのかたちの花をつける落葉低木または基部が木質の草本の総称。ハギといえばヤマハギをさす。

 「萩」の字は ”秋”の”草(草かんむり)”なのでまさに秋の花だが、早いものは 夏前から咲き出している。(でもやはり秋の9月頃が見頃ですね)

 

俳句にまつわる話

 今回の俳句の季語は<萩>です。そこで、萩のことをいろいろインターネットで調べました。その中で、いくつか興味深いことがわかりましたのでカキコします。

 萩の字は<草冠に秋>と書くように、秋を代表する花であり、秋の七草でもあります。また、15夜の月見の時に、ススキと同じように萩の花を生けるそうです。(私は、ススキしかイメージがありませんでした)

 「ぼたもち」と「おはぎ」は同じもので、【春のお彼岸】に食べるのは、春を代表する花の「牡丹(ぼたん)」にちなんで「牡丹餅」→「ぼたんもち」→「ぼたもち」と呼ばれ、【秋のお彼岸】に食べるのは、秋を代表する花の「萩」にちなんで「萩餅」→「おはぎもち」→「おはぎ」と呼ばれるようになったそうです。

 そして、ぼたもちは牡丹の花の様に大きめに作り、おはぎは萩の花の様に小振りに作るのだそうです。 さらに花のイメージとして、ぼた餅はこしあんで、おはぎは粒あんで作るのだそうです。本当ですか?知っている方があれば教えてください。このことから、<秋><お彼岸><月見>などが俳句のイメージとして膨らんできます。

 萩は秋の七草<萩・尾花(ススキ)・葛の花・撫子・女郎花・藤袴・桔梗>の一つです。 「草冠に秋と書く」ように、萩は秋を代表する花で、白や紅紫色の蝶形の可愛い花をつける。

 素朴で可憐な花は、万葉人に愛されて、萩の花見をしたり、こぼれ萩を楽しんだり、髪にも飾ったそうです。なお、こぼれ萩とは、散り落ちる萩の花を表した言葉で、桜が舞い散るのと同じように、こぼれ散る萩の美しさを万葉人は愛でたと言います。 ここにある記念館とは、伊賀上野市にある芭蕉記念館です。同じ上野公園の杜の中に、藤堂高虎の居城で、高い石垣が有名なお城があります。

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