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俳句

古き友 木守の柿を 道しるべ

熟れすぎの 柿のうまさや 老いの味

柿むきて 二つ楊枝の 恥ずかしさ

渋柿や 渋抜く智慧で 人活かす

住む人の 味もやさしき 木守柿

ゆっくりと 歩む目線に 柿たわわ

柿送り 正月支度 鮭のくる

干し柿や いにしえの智慧 子に伝ふ

なつかしき 友と酒飲む 柿自慢

吉願い 七つぞろひの 柿暖簾

 

季語について

 <木守柿(こもりがき)>を知っていますか?

 木守柿とは、家でたくさん実った柿を獲った後に、1個だけ残しておくことです。来年もたくさん取れますようにととの願いをこめて。 その一個は小鳥のためにとっておくという話も聞きました。 いい話ですね。住む人のやさしさが伝わってきます。

 

俳句にまつわる話

 渋柿を干し柿にするというのは、誰が発明をしたのでしょうか(笑)?この発想の転換とも言えること、これは自然から学んだ先人の知恵ですね。

 渋柿や 渋抜く智慧で 人活かす

 渋柿を 変えし甘柿 人の知恵

 

 熟れすぎの 柿のうまさや 老いの味

 こんな柿のようにうまく年を重ねて行きたいですね。

 

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