小春日

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俳句

行間に 睡魔隠れし 小春かな

ランドセル なじむ背中の 小春かな

無駄なもの そぎて心の 小春かな

なくすもの なしと気づきし 小春かな

小春日や 色づく心 飲みほしぬ

小春日や おだやかなりし 父の皺

小春日に 影もまあるく なりにけり

良き年を 重ねし二人 小春かな

痛みなく 歩けることの 小春かな

小春日や 名もなき花も 輝きぬ

 

季語について

  十一月ごろは、気候もおだやかなときが多く、温かくポカポカ陽気の日和が続くことがあります。これを小春日和(こはるびより)といいます。俳句では小春とか小春日(こはるび)といって、小春日和と同じ意味に用います。小春日和が6字で座りが悪いことから、同じ意味を表す<小春日や>とか<小春かな>にして使います。

 

 

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