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俳句

蒸栗に 変へて気づかふ クール便

栗の実を 守りし毬の 思ひかな

栗おこわ 母の命日 裾分けに

栗菓子が 添えられ一服 過ぎし夏

毬栗や ちくりと痛き 胸の傷

供物 栗に変はりて もの思ふ

勝栗に 縁起かつぎし 受験生

栗飯の あまる成果や ダイエット

都会より 息子帰りて 栗おこわ

栗届き 田舎の風を 裾分けに

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


  蒸栗に 変えし気づかい クール便

 毎年のように田舎から栗が送られてくる。でも、今年は蒸栗を使った栗饅頭が送られてきた。生栗を蒸す手間を考えてくれた母心である。さらに、クール便という配慮もうれしい。

  栗の実を 守りし毬の 思ひかな

 栗の実を大事に守る毬、その外敵から守る姿は、大好きな君を守る自分のようである。

 

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