鳥渡る

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俳句

名画見て 同じ目線に 鳥渡る

北の空 命のバトン 鳥渡る

天高し 点も小さき 渡り鳥

高き空 フェードアウトや 鳥渡る

月光に 止まりし時や 鳥渡る

河童橋 出会ひ哀しき 渡り鳥

渡り鳥 絶てぬしがらみ 東尋坊

気づまりに 見上げし空や 鳥渡る

名月を 取りに行くよな 渡り鳥

寂しさや サイドミラーに 鳥渡る

 

季語について

 秋になると冬鳥が北国からわが国に飛んで来る。また春夏のころに来た夏鳥は日本で繁殖して秋、南の暖かい国へ帰るため、いずれも群をなして渡る。これを渡り鳥という。夏鳥には、燕、時鳥、大瑠璃、仏法僧などがあり、冬鳥には雁、鴨、鶫などがある。なお、このほか、内地に留どまってはいるが秋に群をなして移動する鳥もあり、十月ごろの晴れた日には、空高く数知れぬ小鳥の大群が飛び渡るのを見かける。

 

俳句にまつわる話

 <名画見て 同じ目線に 鳥渡る>

 これは、同じ名画を見て、屋上の駐車場から渡り鳥の群を見る。同じ目線ということに、同じ映画で感動し心が一つになった状況を読みました。

<気づまりに みあげし空に 鳥渡る>

 これは、まだデートを何度もしていないカップルの話です。公園のベンチに腰を下ろし、話を夢中でしますが、いつまでも話題が続くわけではありません。いつしか、話がとぎれて気詰まりな雰囲気が……。そんな時に、ふと見上げた空に、渡り鳥の群がみえる。それを話のつぎほにして、また楽しい会話の再開です。

 

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