青嵐

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俳句

誘ふ風 応へし木々や 青嵐

青嵐 弱気な我の 背中押す

青嵐 揺れし心の 鏡かな

リハビリに 歩きし背中 青嵐

鬱の友 良き風願ふ 青嵐

一言に 傷つき癒す 青嵐

携帯を 通して聞こゆ 青嵐

携帯の 声もとぎれし 青嵐

青嵐 心の澱を とばす時

前向きに 変へし心の 青嵐

 

季語について


 青嵐とは、<青葉のころ、森や草原などを吹き渡る
やや強い風>をいうそうで、夏の季語です。

 

俳句にまつわる話

 
 青嵐は春の嵐だけに、温かさと明るさ、希望を感じさせます。心の中に嵐を起こし、自分の消極的な心を吹き飛ばし積極的なものに変えて行きたいものです。

  前向きに 変えし心の 青嵐

  青嵐 心の澱を とばす時

人間は一人では生きられません。人とつき合う中で、傷つき、悩み、喜びます。傷つくのが嫌だからと、人とのつき合いを避けていたのでは人間としての喜びを見いだすことができません。良き人間関係は、傷つく以上に喜びを知らせてくれます。

  一言で 傷つき癒す 青嵐

 土日は明るい時に散歩にでて、公園の木々を見ながら、青嵐の句を作っています。風に答えて木々が揺れるの見てると、音楽会のようです。

 問ふ風に 答えし木々の 青嵐 

 風の指揮 木々喜びの 青嵐

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