啓蟄

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俳句


啓蟄や 背筋伸ばせし だんご虫

地虫出づ 小さき歩みの 強さかな

啓蟄や ミミズにしっこ かけし頃

待ちきれず フライングぎみ 地虫出づ

啓蟄や なまめく風に 胸開く


老い楽し 地虫いとしく 風やさし

啓蟄や わきまえ知りて 輝きぬ

啓蟄や 少女をんなに 変わる時

式を終え 強く変わりて 地虫出づ

旅立ちの 夢に向へば 地虫出づ

 

季語について

 
 啓蟄(けいちつ)とは、暦の二十四節気のひとつで、3月6日頃に当たります。

 “啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、地上へ這い出してくるという意味です。

 二十四節気(にじゅうしせっき)とは?

 太陽年をその黄経に従って24等分して、季節を表すのに用いる中国 古来の語。

 等分点はそれぞれ立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・ 立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒と名付けられています。

 句を作る場合、<啓蟄>から何をイメージするかですね。私は、<春の訪れ><冬眠から覚める><新しい自分に生まれ変わる>こんなイメージから句を作りました。

 

俳句にまつわる話

 

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