啓蟄
俳句 |
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地虫出づ 小さき歩みの 強さかな 啓蟄や ミミズにしっこ かけし頃 待ちきれず フライングぎみ 地虫出づ 啓蟄や なまめく風に 胸開く |
啓蟄や わきまえ知りて 輝きぬ 啓蟄や 少女をんなに 変わる時 式を終え 強く変わりて 地虫出づ 旅立ちの 夢に向へば 地虫出づ |
季語について |
“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、地上へ這い出してくるという意味です。 二十四節気(にじゅうしせっき)とは? 太陽年をその黄経に従って24等分して、季節を表すのに用いる中国 古来の語。 等分点はそれぞれ立春・雨水・啓蟄・春分・清明・穀雨・ 立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分・寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒と名付けられています。 句を作る場合、<啓蟄>から何をイメージするかですね。私は、<春の訪れ><冬眠から覚める><新しい自分に生まれ変わる>こんなイメージから句を作りました。 |
俳句にまつわる話 |