猫柳
俳句 |
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母とゐる 心の中の 猫柳 仏前に 枯れて根を出す 猫柳 北上の 温き心に 猫柳 いとおしき 肩の丸みや 猫柳 |
控へめに されど毅然と 猫柳 髪を切る 決意の先に 猫柳 心脱ぐ コートのほどに 猫柳 花の無き すき間を埋めし 猫柳 |
季語について |
私は、猫柳から<早春><耐えて春を待つ><可憐さ><控えめで謙虚><芯の強さ>などを連想しました。また、あまり花のない時期の仏花となったり、昔はどこの家の庭にも咲いていたので、それを育てる母のイメージもあります。 |