春燈
俳句 |
|
春の灯や ためらふ紅の 謝恩会 春燈下 働きバチや いつ帰る 春の灯や 猫もそぞろに 酒の街 春燈の 照らす酢の倉 なほ暗き |
春の灯や 家それぞれに 色ありて 春の灯や 浪花言葉に 癒されぬ ほろ酔ひの 瞳に映る 春の灯や 春燈下 幼き孫の 紅あやし |
季語について |
|
俳句にまつわる話 |
高校生で化粧をするのは当たり前?でも、化粧を高校卒業まではと思っている、まじめな高校生もいるはず。式を終えてからの謝恩会に、化粧をしていこうかどうか迷っている純真な乙女心を歌いました(笑)。
春燈下 幼き孫の 紅あやし この句は、幼き孫娘がたわむれに化粧をして可愛い口に紅などをさす。 その姿が春に灯に映り幼さと妖艶さとのアンバランスがあやしい魅力を醸し出している、そんな情景を詠いました。
何げなき 一言春の 灯をともす どこまでいっても人間は人間。人の言う事で傷つくけど、人の言うことで癒されたり、励まされたりするもの。悩みや心配事は突き詰めれば、人間に関わってくるし、楽しいことや喜びも、人間によってもたらされます。 特に、好きな人や憧れの人からの何げない一言は、その人にとってかけがえのないもの。全てに勝り、霧を一気に晴れさせ、晴天の心にしてくれます。そして、希望の灯がともります。これは恋の歌です(笑)。 |