冬田
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俳句
日溜りに まどろむ猫の 冬田かな 帰り道 冬田に遊ぶ ランドセル 冬の田や 祖母に刻みし 深き皺 比叡山 冬田の先に 赤く燃ゆ 友の癌 いつか人ごと なる冬田
介護さえ できぬ心の 冬田かな 冬田道 老いのメガネに 見る世間 誇らしく 案山子胸はる 冬田かな 共に行く 冬田の道も 黄金色 一筋に 生きて冬田の さびしさや
俳句にまつわる話
冬の田から皆さんは何を連想されますか?私は、秋の米の取り入れが終わった後の 達成感と一抹の寂しさを感じます。 誇らしく 案山子胸張る 冬田かな 一筋に 生きて冬田の さびしさや また、これから厳しい冬を迎えることになり、そんなことから、<老い>を連想します。 放浪記 老いの手本や 冬田道 友の癌 いつか人ごと 冬田かな
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