日傘

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俳句


地区予選 母の数ほど 日傘あり

母形見 日傘似合ひし 年となる

守りたき 細き項の 日傘かな

同じ花 見つめし日傘 時止まる

笑顔添え 和服に日傘 お中元


年ごとに 華やかなりし 日傘かな
 
わけもなく 髪も切りたき 日傘かな

過ぎしこと 許す形見の 日傘かな

名園に 花なき季節 咲く日傘

背番号 祈りし母の 日傘かな

 

季語について

 
 

 

俳句にまつわる話


 8月5日(土)の句会の季語は<日傘>です。私の日傘のイメージは、和服の似合う上品な奥様が、日傘をさしてお中元を届ける。これって、どこかのCMのようだね(笑)。

 笑顔添え 和服に日傘 お中元

 女性の方は何歳くらいから日傘をさすんですか?ある人から、紫外線が原因でシミになる、若い内は肌が戻るけど、それが戻らなくなる、40代以降と聞きました。そんなもんでしょうか(笑)?

 でも、最近は紫外線がキツくなり、UVカット仕様の日傘で、若い人も使っているとか?どちらにしろ、日傘からは大人の女性をイメージします。

 年ごとに 華やかなりし 日傘かな
 母形見 日傘似合し 年となり


 朔太郎はこう見えても中学までは野球少年でした。中学の野球部では、東三河大会で優勝、県大会で3位でした。4番でキャッチャーでキャップテンと、今までの人生の中でのピークでした(笑)。今でも、もがいているのはあの時のピークを越えたいという思いがあるからです。14歳が人生のピークとは寂しい人生です(笑)。

 人一倍上がり症の朔太郎少年は、絶対に応援に来るなと両親に厳命をしていました。でも、後で聞いたら市内大会の様子を、隠れるようにして両親がこっそりと見ていたそうです。その時は、結構活躍をして優勝をしたので、親孝行ができたと思います。

地区予選 母の数ほど 日傘あり

往く夏を 日傘追いたる 背番号

背番号 日傘に隠れ 見てる母
 

 

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