こおろぎ
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俳句
良きことの 有りて愛しき ちちろかな 隠れ宿 ちちろの中の 露天風呂 わけありの 売家に住みし ちちろ虫 ちちろ虫 眠れぬ夜の 相聞歌 文を書く ペンにちちろの 声のせて
帰り道 いつもと違う ちちろかな 眠られぬ 夜の水割り ちちろ虫 酢の倉の 香りほのかに ちちろ虫 ちちろ鳴き 名作たどる 旅の宿 ほろ酔いの ちちろと帰る 月明かり
俳句にまつわる話
16日の俳句の季語は<こおろぎ>です。こおろぎのことを俳句では<ちちろ><ちちろ虫>とも言います。 俳句は<5,7,5>の短い言葉をつなげて作るので、同じ言葉を別の言葉で言えると便利です。 例えば、<紫陽花>は4字ですが、別名<四葩(よひら)>3字、<七変化>5字と 別の言い方があります。
今回の<こおろぎ>も4字ですが、<ちちろ>は3字、<ちちろ虫><ちちろ鳴く>は5字になります。日本人の知恵ですね(笑)。 わけありの 売家に住みし ちちろ虫 隠れ宿 ちちろの中に 露天風呂 良きことの 有りて愛しき ちちろかな 酢の倉を 運河に浮かべ ちちろ鳴く
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