極月

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俳句

極月や 知らぬ顔ぶれ 歌謡祭

極月や 鮭とバトルの 厨妻

極月や タッパー抱えて 千鳥足

たかぶりも 消えて極月 常の月

極月に 床屋粗品の 手帳かな
 
極月や 道に土下座の 酔っぱらい

極月や 酌の長さも 好き嫌い

極月や 通夜の説教 早々に

極月や 葬儀屋の声 なお低き

極月や 気楽な通夜の ナビ任せ

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

12/15日の句会の季語は、極月(ごくげつ)でした。極月とは12月のことで、初めて聞きましたが、これも俳句をやっている役得みたいなもので、日本の美しい言葉に自然に触れることができます。極まりの月、なんとも言い得て妙だと思います。

12月になると各テレビ局が歌謡祭を催し大賞を決定します。その年に活躍をした歌手が出てくるわけですが、年々、知らぬ顔ぶれが増え、新人賞ともなると
全員知らぬ顔ぶれということもあります。時代に疎くなる、流れについて行っていない一つの証拠でもあり、年を感じることです。

極月や 知らぬ顔ぶれ 歌謡祭

妻の実家は北海道なので、
この時期は北海道に、蒲郡ミカン(温室ミカンの甘いやつ)をお歳暮に送ります。そうすると、どっさりと北海道の特産品が送られて来るのですが、一番多いのが、鮭一匹、これが何軒も届くので、切り身にして冷凍庫に保管するのですが、その量が半端でないので、家内は大変です(笑)。

極月や 鮭とバトルの 厨妻
 

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