冷奴

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俳句

手料理を 待つ間のつなぎ 冷奴

あしらいの うまき女将と 冷奴

宿の下駄 歌う演歌に 冷奴

新妻の 器も冷やす 冷奴

外人の 箸も巧みに 冷奴
器持ち ラッパ追いかけ 冷奴

里帰り しばらく続く 冷奴

何もなく 過ぎて幸せ 冷奴

冷奴 背中相手に 酒を飲む

愛という 魔法の薬味 冷奴
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

冷奴は夏の酒の肴の定番ですね。居酒屋でとにかく乾杯をしたい、そんな時には、とりあえず、つまみとして枝豆と冷奴を注文します。<とりあえず ビール枝豆 冷奴>
とにかく早く出てくるのが一番。

 各家庭では、冷奴にいろいろな薬味やこだわりの手を加えて、その家独自の味を作ります。

手料理を 待てぬせっかち 冷奴
新妻の 器も冷やす 冷奴
愛という 魔法の薬味 冷奴

 映画『駅』の中でのワンシーン。寂れた居酒屋(女将が倍賞千恵子)に高倉健がカウンターに一人座って酒を飲んでいる。そこには、テレビから八代亜紀の舟歌が流れています。

カウンター 演歌流れて 冷奴
あしらいの うまき女将と 冷奴

 丸い豆腐で真ん中に辛子の入っているもの、これを辛子豆腐と言うのかな? この豆腐は、子供の頃には食べられなかったけどいつしか、おいしく食べられるようになりました。こんなことで、大人になったと実感したものです(笑)。
 

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