草の実

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俳句

たそがれにわざと草の実つけにけり

つく人にまかせ草の実未知の旅

草の実やさだめゆだねしこの人と

草の実を思えば若き母の居て

草の実になりたや君の服に付く
 
草の実やちくりと痛き君のこと

球拾ひ草の実付けて探すふり

草の実をつけてライトの息子かな

草の実や片道切符の未知の旅

草の実をつけて気を惹く茜雲
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

11/17日の句会の季語は<草の実>でした。草むらを歩くとズボンや服にたくさんの草の実がつきます。いろいろな種類があるのですが、私の思い浮かぶのは2種類しかありません。

子供の頃は意識的に草むらに入っていたわけではないのですが遊ぶ所にほとんど草むらがあったので、気がつくと草の実が一杯ついていて、それを取るのに苦労をした記憶がします。今は草むらに入ることがないので、かえってその事が郷愁を誘います。そんな子供時代のことを頭に浮かべて句を作りました。

草の実は人や動物について移動し繁殖をします。まあ、それが草の実の本能的な知恵になるわけですが、ちょっとしたミステリーツワーのようです。

つく人に まかせ草の実 未知の旅

また、好きな女の子にわざと草の実をつけたりして、泣かせたり、意地悪をしたりして、気持ちとはうらはらのことをしていた少年時代の朔太郎。それも明るい時は勇気がないので、あたりがたそがれになった時にその暗さに任せて……。。

たそがれに わざと草の実 つけにけり
草の実や ちくりと痛き 君のこと
草の実を つけて気を惹く 茜雲
 

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