霜柱
俳句 |
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初恋の はかなさ似たり 霜柱 背番号 支へて走る 霜柱 あかぎれの 今日の寒さや 霜柱 紅白の 話題遠のき 霜柱 ずる休み 見透かす母や 霜柱 |
霜柱 朝の五分の 無限かな 朝寝坊 言ひ訳探す 霜柱 書いて消す 出せぬ恋文 霜柱 霜柱 列も乱れし ランドセル 霜柱 布団の中に 至福あり |
季語について |
俳句にまつわる話 |
1月19日(土)の栄句会の季語は<霜柱>です。 最近は温暖化の影響か、 霜柱どころか、霜すら見ません。 でも、子供の頃は、冬には当たり前のように 霜柱ができ、学校に行く途中に 見つけるたびに、列をはずれて踏んでは遊んだものです。 霜柱のイメージは、私には<はかなさ> それ故、<初恋>とか<片思い>を連想します。 また、霜柱ができる時期は、 冬本番というか寒さの盛りの時であり、 寒さの象徴でもあります。 そんなことを考えて、句を作ってみました。 そこで一句。 初恋の はかなさ似たり 霜柱 背番号 支える走り 霜柱 霜柱 朝の5分の 無限かな ずる休み 見透かす母や 霜柱 |