星月夜

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俳句

宿下駄の半歩遅れて星月夜

仕事慣れ娘帰りし星月夜

星月夜妻と歩幅を合わせけり

星月夜灯つなげば長良川

家の灯に人生ありて星月夜
 
脇道の二人気になる星月夜

星月夜忘れた恋の降りにけり

折り返すまでは行く道星月夜

星月夜恋の句ばかり浮かびけり

沈黙のすき間埋めし星月夜
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

 
  星月夜とは、月のない秋の夜、夜空に輝く星の光で、
月夜のように明るく感じる夜のことを言います。

 金華山の夜景を見に行った時
ロープウェイに気になる若い男女がいました。
一番前に陣取って、前にいる女性を後ろの男性が
そっと抱くようにしていました。
前にいる女性が甘えるように、キスをせがむように
ふり向いて唇をだしています。
それを、なにげに受け流す男‥‥。
二人の関係が見えるようです(*^_^*)。
でも、そんな所でいちゃつかなくても、
良いと思うのですが‥‥(^^;))

 この日は星月夜ではなかった(星はきれいでしたが、
月は出ていました)のですが、星月夜とみなして句を作りました。
まさに、星月夜とは、星の降る夜、恋人達の夜ですね(*^_^*)。

 星月夜昔の恋の降りにけり
 星月夜妻と歩幅を合わせけり

 ロープウェイの入口で宿の浴衣と下駄を履いて
人達に会いました。
鵜飼い見物に来て泊まり、夜は夜景を見に来たのでしょう。

 宿下駄の半歩遅れて星月夜

 恋人同士にとって星月夜はどこまでも歩いて行きたいもの
帰りたくない気持ちでいっぱいです。

 折り返すまでは行く道星月夜
 沈黙の隙間埋めし星月夜
 

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