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俳句

蛍火を包む闇の深さかな

一筋の光となりて飛ぶ蛍

さびしさに光増したる蛍かな

甘き水求めし蛍我ごとし

行くあてのありて蛍の楽しげに
さびしさに群れて流るる螢川

君の髪とまりし蛍輝けり

蛍の夜少し強めに紅を引く

目を凝らし君だけ見てる蛍の夜

少年に思ひ出一つ蛍の夜
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


 蛍は子供の頃はよく見ました。
水がきれいだったからでしょう。
それから、環境が破壊され、近くから蛍が消えました。
そして、今では<蛍を見に行く>と一大決心をして、
遠くまで行かなければ実物を見ることができず、
めんどくさがり屋の朔太郎は、蛍から遠ざかっています(*^_^*)。
そこで、テレビや映画等のバーチャルな世界を借りたり、
少年の頃の蛍狩りを思いだして、想像で句を作りました。

 インターネットで、蛍を調べたら
次のような文面がありました。

******
 夏の宵、水辺の闇を明滅しながら飛び交う。
わが国では昔から蛍の光に恋の思いを託し、
あるいは魂になぞらえて詩歌を詠んできた。

 蛍の光は求愛信号である。
明滅しながら飛ぶ雄に草むらの雌が光を返すと
雄はその近くにとまり、お互いに明滅を繰り返しながら交尾をする。
*****

 というわけで、蛍から<恋><魂><求愛><明滅>などを
連想して句を作りました。

一条の光となりて飛ぶ蛍
蛍火や闇の深さを増しにけり
さびしさに光増したる蛍かな
目を凝らし君だけ見てる蛍の夜

 

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