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俳句


滝の音 更に静寂 深めけり

滝の音 消されし妻の 言葉かな

立尽くし 滝の一部と なりにけり

立山の 天を破りし 男滝かな

立山の 水を集めし 男滝かな
 

鉢巻の 文字は必勝 滝しぶき

合掌の 小刻み震るる 滝行者

滝に入る 間合ひ計りし 行者かな

滝修行 終えて行者の 伊勢うどん

心経の かすかに聞こゆ 滝修行

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話


  今まで見た滝の中で、一番印象深く残っているのは、
<称名の滝>です。
これは、立山と黒部へのバスツアーの時に見た滝です。

 落差(350m)は日本一だそうで、その迫力は言葉を失うものでした。
滝に向かい、ただただ感嘆の声を上げながら、立ち尽くしていました。
立山の残雪をバックに、雄大な称名の滝が落ちていく様は、
まさに絶景でした。

 群馬県の沼田市にある、吹割の滝は
地中に水が潜り込んでいくような異様な感じの滝で、
その勇壮さから、東洋のナイヤガラと呼ばれているそうすが、
目の当たりにすると、なるほどと納得できます(*^_^*)。

 また、三重県名張市赤目町にある赤目48滝は
それぞれに趣の異なる大小48の滝があり、
それを巡っての
約2時間のハイキングは、とても爽快なものです。

 そこで一句。

滝の音更に静寂深めけり
滝の音消されし妻の言葉かな
立尽くし滝の一部となりにけり
 

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