鬼灯
俳句 |
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一番の 鬼灯選び 母に会ふ 鬼灯の 青さ残して 売られけり 善人と なりて鬼灯 買ひにけり 舌先に そっと鬼灯 転がしぬ 鬼灯の 花屋に並ぶ 季節かな |
鬼灯や 久ぶりなる 娘色 鬼灯や 母へ誘ふ 道標 鬼灯の 丸みに時の 戻りけり 肝試し 子等に鬼灯 わざと揺れ 鬼灯や どこか母似の 顔揃ふ |
季語について |
俳句にまつわる話 |
8月29日(土)栄句会の季語は鬼灯(ほうずき)でした。 例年はお盆の近くにお中元を持って親戚周りをし、 その時に墓参りをしていましたが、 都合で今年は8月の上旬になってしまいました。 いつもなら墓花が鬼灯に一気に替わっていて、 寺の景が替わってみえますが、 今回はまだ早くてそうはなっていませんでした。 帰りに蒲郡みかんを北海道に送るため、 蒲郡のJAに寄りました。 そこの花売り場では、鬼灯が一本150円で売っていましたが、 友人から聞いた所では、お盆の時は500円だったそうです(^_^;)。 子供の頃は鬼灯はどこでも咲いていたのですが、 今は切り花として売られています。 時の移ろいを感じます。 そこで、俳句のために一本買って、 水色の花器に入れて、自分の机の上に飾って眺めていました。 子供の頃、鬼灯の実を口に入れて種を抜き、 音を出していましたが、 私は不器用で、うまくできませんでしたが、 上手な女の子がいました(*^_^*)。 そんなこんなで、鬼灯は子供の頃のことが思いだされます。 そこで一句。 一番の鬼灯選び母に会ふ 鬼灯の青さ残して売られけり 鬼灯の花屋に並ぶ季節かな 鬼灯の丸みに時の戻りけり 肝試し子等に鬼灯わざと揺れ |