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俳句


人知れず 来たりて去りぬ 鴨の群

先ず先に 王が飛立つ 鴨の陣

風を読む 王の一声 鴨の陣

威嚇する 鴨の一声 短かけれ

家の灯の 水面に鴨を 浮べけり

 

柄杓星 見つめて鴨の 泳ぎけり

水掻き 絶えず動きて 鴨静か

舟行けば 水郷の鴨 逃げにけり

飛ぶ鴨の その瞬間の 力かな

絶妙な 間合ひの中に 鴨の群
 

 

季語について

 

 

俳句にまつわる話

 
 家の近くの鴨池にいる鴨をデジカメで撮りました。
池には高いフェンスがあって池には近づけないのに
フェンス越しに鴨の写真を撮ろうと近づくと
引き潮の如くに鴨が逃げて行きます。

 最初は何かの間違いかと思って、
何度やってみても同じこと
その動物的な本能にはびっくりです。
車が通ってもびくともしないのに(^o^)。
人間の気配には超敏感です。

 ぜひ皆さんに鴨のアップと思って写真を撮りに行きましたが、
このように逃げられてしまい、
なんとかデジカメの拡大を最大にしてとったのがこれです。

 吾寄れば引き潮のごと鴨逃げぬ

 鴨の群、家族単位で固まっているのかな?と想像していましたが、
実際は一羽ごとに独立して、他の鴨との間合いがしっかりと守られていました。
ここは立ち入り禁止の空間、予期せぬ侵入者があっても
すぐにその間合いを取り直します。

 これは凄い、集団の中で個を大事に生きていく知恵ですね。
人間も鴨に見習うべきこと多々ありです(*^_^*)。

 絶妙な間合ひの中の鴨の群
 

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